私立文系4年で総額700万円と386万円の違い


 毎週発行されているフリーペーパー特集で教育ローンが取り上げられていました。
 (お勧めしにくい記事でしたので参照リンクは紹介しません)

 日本政策金融公庫「国の教育ローン」、各金融機関の「教育ローン」「多目的ローン」の紹介とともに、その地域で無料のマネーセミナーの案内(広告)を毎週のように出しておられる乗合保険代理店・金融仲介業者(証券会社の代理店)所属のファイナンシャルプランナー(FP)による解説のある記事でした。


 気になったのは「大学生の教育費総額」というデータ。

 出典は公益財団法人生命保険文化センターの「大学生にかかる教育費はどれくらい?」。
 2018年2月現在のリンク先は2017年版とあります。

 フリーペーパーで取り上げられていた2018年1月改訂版の「ライフプラン情報ブック」とはデータが異なっていましたので書き出してみます。
 大学の私立文系・自宅4年の総額です。

 2018年1月改訂分と思われる記事データでは704.9万円、本文では約700万円とされていました。
 2017年版では683.6万円です。21.3万円(1年あたり5.3万円)もアップしていました。


 私がいつも参考にするデータの最新版はこちらです。
 私立大学等の平成28年度入学者に係る学生納付金等調査結果について
 私立文系の4年間の総額は約386万円です。

 約700万円と約386万円の差額314万円は何なのでしょうか。


 386万円の内訳は授業料・施設設備費・入学金です。
 700万円にはこの3つに加えて、受験関係費用・生活費が入っているようです。

 受験関係費用は出典がわかりません。私が見つけたのはこちらです。
 受験にかかるお金(ベネッセ)
 シミュレーションは293,000円です。
 
 ですので差額の残は285万円。
 これを4年で割ると年間71万円、月59000円が生活費です。
 大学生の子どもの生活費、対象は何なのでしょうね…

 食費・光熱費・サークル活動、教科書代も含むのでしょうか。
 私にはわかりません。

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 いずれにしても言えるのは、生活費とは大学に通っていなくても一緒に生活していればかかってくるお金です。いわばランニングコストですので、一括で必要となるお金ではありません。

 700万円を大学入学前に貯めておく必要があるなんてアドバイスは不毛にしか見えません。


 大事なのはインパクトのある数字ではありません。その内訳です。
 もちろん今回のケースで700万円を貯めることができていれば、どのようなイレギュラー(想定外)が起こっても何とでも対処できるでしょう。選択肢は大事です。

 でも、将来に向けて貯めないといけない強迫観念にとらわれ、子どもの小さい今、楽しみに使えるお金の範囲が狭まってしまうことには疑問を感じるケースもあります。


 金利なしで割り算してみます。
 386万円÷18年÷12月=約17870円
 700万円÷18年÷12月=約32400円
 毎月に必要な積立額のインパクトが大きく違ってきます。
 ここで金融商品の提案がばっちり出てきそうですね…

 背景・根拠を知る必要があるというお話しでした。


「賢人論。」権丈善一氏の記事のご紹介


 超長文の3つのリンクをご紹介します。



■1ページ目からの引用

「公的年金って、ようやく少しばかり普及してきたようなんですけど、自分ではいつまで長生きするか本当のところはよくわからないということから生まれる生活リスク、僕らは「長生きリスク」と呼んでいますけど、この長生きリスクに対する保険なんですよ」

「制度全体の話をするときには「公的年金保険」と呼ぶようにしています」


■2ページ目からの引用

「年金保険の世代間格差の指標としてきた給付負担倍率って、公的年金が私的な親の扶養を公的に切り替えていった歴史や、年金が保険であることを知らなかった人たちが計算しては、世代間格差だと騒いでいたバカバカしい指標」

「「現役世代」と「退職世代」という異なる世代の人たちがいるのではなく、誰もが「現役期」を経験し、次に「退職期」をむかえる」

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■1ページ目からの引用

「高齢期に受け取る年金給付を世代時代の平均所得で割った比率(これを所得代替率と呼ぶわけですが)が、現役時代の所得が低くなるほど高くなる」

「被保険者期間を(中略)45年(20~65歳)に延長することができれば、45/40と1.124倍、1割強も給付水準を改善」

「厚生年金の被保険者が45年の納付を行うとなると、基礎年金への財政拠出を通じて国民年金の財政が楽になり、結果、基礎年金の給付水準が上がる」

 紹介されていた「公的年金保険の誤解を解く」のリンクをまとめた2017年1月のブログ記事です。
 希望・願望を込めた用語の読み解きを目的とした内容


■2ページ目からの引用

「若年障害者と高齢障害者が別々の制度というのは、日本くらいしかない」「民主党は、年金に関しては実は何もできなかったんですけど、2つほど大きな禍根を残しました」


■3ページ目からの引用

「扶養負担を示す指標は「65歳以上の高齢者に対する65歳未満人口の比率」でみるのではなく、「就業者と非就業者の比率」でみるべき」

「どうも教科書で社会保障を担当している人たちは、新書版なんかを読んで書いているようで、トンデモ論が書いてある新書が出て数年経つと、トンデモ論が教科書に出てきたりする」

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■1ページ目からの引用

「かつてトンデモ論を言っていた年金論者にとっては「平成26年財政検証の歴史的分脈の中での意味」など、受け入れたくもなく触れられたくもない苦い過去」

「未組織の有権者の数は、組織化された団体に属する有権者よりも圧倒的に多いわけですから、きっと世の中はいい方向に進むと思う」


■2ページ目からの引用

「急性期向けに整備された病院の中に、複数の慢性疾患を抱えた高齢者が多くいるようになりました。これがニーズと提供体制のミスマッチの根本」

「「いつでも、好きなところで」から「必要な時に必要な医療にアクセスできる」という報告書の文章が生まれます」

 このあたりは「ちょっと気になる医療と介護 増補版」がお勧めです。
 初期版を読みましたが感想記事書けてません…

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 そして、やはりこの本がお勧めです。

 ”ちょっと気になる社会保障 増補版”読みました。

 公的年金についてマイナスな発言をする人には必ずこの本を勧めてください。
 この本がすべての根幹です。


 公的年金だけでなく医療と介護にも関わる内容でしたので、ブログカテゴリーは「ライフプランニング」としました。


”貯金ゼロ・知識ゼロ・忍耐力ゼロからのとってもやさしいお金のふやし方”読みました。


 ”貯金ゼロ・知識ゼロ・忍耐力ゼロからのとってもやさしいお金のふやし方”(2017年11月30日 第1刷発行)を読みました。

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 (左はいわゆる献本としていただいてしまったもの、右は自分で購入したものです)

 著者はいつもお世話になっているLIFE MAP,LLC、ファイナンシャル・ジャーナリストの竹川美奈子さん。facebookページはこちら

 facebookページでのこの新刊の案内から引用です。
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・将来不安だと思っているけれど、何もしていない
・これから資産形成をはじめたいと思っている
 (けれど、何をしたらいいかわからない)
そして
・投資に興味があるけれどこわいと思っている
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 こんな方々を対象としたシンプルな本です。


 いつも通り、アウトプットとしていくつかポイントを引用させていただいての所感を書くスタイルです。当然ながら引用部は私の独断と偏見によるものです。

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■はじめに
■おわりに ~今日から資産形成の一歩を踏み出そう!~

・現役世代、とくに若い人たちとお話ししていると、「老後が不安だ」という声をよく耳にします。不安の要因は人それぞれだと思いますが、公的年金に対する不信感もあって「将来のお金」に対する不安を挙げる人が多いようです。 p001

・制度を知ることも必要ですが、まずは人生を通じて、お金を管理し、長期的に育てていくにはどうしたらよいか---その基本的な考え方を知ってほしかったからです。 p191


 表現が難しいのですが、竹川さんが会われるような方々や私に相談をしてみようと思われる方々はその時点でアンテナが高いんです。そうではない方々にこそ伝わってほしいのですが、それが難しい。だからこそ「著者累計45万部突破!」である竹川さんから発信される書籍というのは大事な役割があります。


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■第1章 ゼロからはじめる資産形成
・お金をふやすには時間を味方にしたい! p31~

■第2章 お金は3ステップで考える
・不安[その3]老後のお金のことが心配 p62~


 「ゼロからはじめる」第1章の3行目に「元本・運用利回り・時間の掛け算」が出てきます。これは相当に難易度が高そうです。
 きちんと読み進めることができれば、やさしく書かれていることがわかります。でも「ゼロ」の人がそこまで読み進めることができるのか、このあたりは悩ましいところです。

 そして「はじめに」にも出ています「年金不信」。
 この引用として、次の本の紹介も書かれていました。
 ”ちょっと気になる社会保障 増補版”読みました。
 「ゼロからはじめる」人が手に取る竹川さんの本に、権丈先生の本の紹介があるのは嬉しすぎます。


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■第3章 お金が貯まる「しくみ」をつくろう!
・これからは「貯めてから投資する」ではなく、「貯めながら投資も行う」というように発想の転換をしてほしいのです。 p90

■第4章 投資用のポケットを加えよう
・投資の第一目的は購買力の維持 p108~
・続けること、続けること、続けること! p129~


 同じようなことを何度も書いてしまうのですけれど、「購買力の維持」という用語をはじめ、どうしても使わざるを得ない専門用語がいくつか出てきてしまいますが、知識ゼロ・忍耐力ゼロでとっつけるかどうかがわかりません。とはいえ、この本で出てくる用語はやはり将来のためには押さえておきたい最低限の用語です。

 自動の積立預金をするように自動的に積立で投資信託を購入するという考え方がこれから広まっていってもらいたいですし、そのための制度の解説が次の章のiDeCo(個人型確定拠出年金)・つみたてNISA(少額投資非課税制度)につながります。


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■第5章 有利な制度は積極的に活用する!
・所得のある人は節税効果が大きい! p151~


 「やさしい」をキーワードにされているからこそ、この章には源泉徴収票の例を使った解説が欲しかったです。本文でも紹介されていますが、詳細は竹川さんのこちらの本がオススメです。
 ”一番やさしい!一番くわしい!個人型確定拠出年金iDeCo活用入門”読みました。


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■第6章 記録・定点観測する!
・「お金の管理シート」をつくる p174~
・バランスシートを年に1回作成する p177~


 私の感じるお金に関しての本質はここです。どちらかといえば、ここの内容を最初に読んで実際に情報をまとめたうえで第1章から読むとわかり良いです。

 本文では紹介されていませんが、詳細は竹川さんのこちらの本をお勧めします。
 ”あなたのお金を「見える化」しなさい~ビジネスパーソンのための新お金管理術~”読みました。


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 竹川さんから発信されている情報や著書を知っているからこそ、今回の本の位置づけが難しいです。
 あなたのお金を「見える化」しなさいの内容を平易化し、制度などの情報が最新になったというのが最もわかりやすい解説になってしまいそうに思います。
 家計管理の初心者向けですから、次の段階としてさまざまな書籍や情報の紹介があるのも当然のことです。

 手に取ってもらわないと伝わりません。かわいいおさいふのイラストも好印象です。でも全体でいえば本文の挿絵や表も少し固いですし、本当の初心者さんには難しいと思います。ただ、この内容を読めないと他の内容はもっと難しい。


 自己完結できなければ誰かに頼る必要があります。頼る相手が金融商品や不動産などの販売に偏った専門家でないことを願うばかりです。最後は私のポジショントークで失礼しました。


 金融機関や金融商品の選択をはじめ、投資や運用は自己責任でお願いします。
 

 長文をお読みくださり、ありがとうございました。

 竹川さん、いつもありがとうございます!!



マイナンバーの本格運用と「~に思うこと」




 これを投稿したのは先週11/9(木)でした。

 今週11/13(月)からマイナンバーの「本格運用」が始まっています。

 始まっていると言っても、すぐに直接的な関わりの出てくる人は限られそうです。



 ここで投稿しました通り、このあたりの数は多そうです。

・保育園や幼稚園等の利用に当たっての認定の申請(子ども・子育て支援法)
  → 入園前
・児童手当の申請(児童手当法)
  → 出産後

 これ以外は母子家庭だったり、生活保護だったり、障がい者の方々だったり、介護に関わることだったり、手間暇を考えれば負担が小さくなる方が当然に良いことではありますが、割合として大多数というわけではありません。



 「いまどき」なサービスも始まりました。

 ただ、京都市を含む京都府下の自治体はまだのようです。11月下旬以降に増えると書かれていましたので、サービス対象となることを願っています。

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 マイナンバーにつきましては、次の通り2年前に力作3本を書いています。

 今回のような書類の簡略化は大事なことですが、将来を見据えるとポイントはここではありません。
 マイナンバーに思うこと<その3 将来のために>

 そういえばこんな記事も書いていました。
 給付付き税額控除に思うこと

 「~に思うこと」という記事がいくつもあることに気づきました。これ使えますね(笑)


1人暮らしと違って施設の維持管理はすべて職員さんが対応なので安心 / 有料老人ホーム京都フェスタ2017


 有料老人ホーム京都フェスタ2017「はじめの一歩を間違えないために 高齢期の住まい選び基礎知識」を受講しました。

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 60分の講義と、実際に有料老人ホームへ入居されているお二人からの生の声を聴く30分のパネルディスカッションという形式でした。

 配付資料のタイトルと講演で私が気になったポイントだけ書き出します。

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■講師 エイジング・デザイン研究所 山中由美氏

<1.>住み替えは自立のとき?介護が必要になってから?

・元気なうちに入居する自立型と介護が必要になってからの介護型

自立型
・元気なうちから最期まで
・35~70㎡のマンションというイメージ
・バス・トイレ・キッチン付、共用スペースが広く多い
・入居時に一時金が必要
・数が多くない 京都では74軒中11~12軒

介護型
・介護が前提のため安全性重視
・18㎡ほどのワンルーム、共用スペースが少ない
・介護保険改正の影響を受けやすい


<2.>複雑怪奇な『施設の種類』を理解しよう!

介護保険施設1 特別養護老人ホーム(特養)
・2015年から原則的に要介護3以上、それまでは要介護1以上
・終の棲家にもできる
・30万人待ち。施設の定員に空きがあっても
 利用者:職員=3:1が必要なため職員不足で入居できないケースも
・利用者は要介護度や他の条件によって施設側が選べる
 申込順ではない
・改正前は月の利用料は一律で約8万円
・改正後は1.5~2万円upし、月10万円のイメージ
 公的年金などの収入によって負担割合が2割の人はさらに月2万円up
 資産1000万円以上の場合はさらに月2万円アップ

介護保険施設2 老人保健施設(老健)
・要介護1以上
・入居期間は原則3ヶ月
・病院と家の中間
・住み込みの集中したリハビリ施設
・在宅強化型老健という1ヶ月の施設も
 スーパー強化型リハビリというイメージ
・費用は「1」と同じ

介護保険施設3 療養型医療施設
・要介護1以上
・2018年3月末で廃止されるが、経過措置が6年ある
・介護医療院として病院の施設内が中心となる
・税が投入されており安く入れるため希望者が多く入居難

福祉系施設1 ケアハウス
・介護の家ではない
・福祉の職員はいるが介護の職員はいない
・介護が必要であれば組み合わせる
・身の回りのことは自分でできること
・21㎡以上(8畳+キッチン)
・要介護3になると移る必要がある
・公的年金180万円程度で、3食付きの利用料が月7~8万円

福祉系施設2 認知症高齢者グループホーム
・要支援2以上かつ認知症の診断が条件
・定員は1ユニット5~9人、個室が原則
・料理など普段通りの生活で共同生活というイメージ
・何もやらなければ認知症が進んでしまう
・費用は「1」と同様だが、施設によっては月18~20万円のことも

福祉系施設3 有料老人ホーム
・本当にピンキリ
・京都では入居一時金ゼロ~1億円、全国最高は東京で4.5億円
・入居一時金が安いほどにトラブルが多い傾向にある
・メニューは栄養士によって作成
・年に2回の健康診断
・提携の医療機関が近くにある

住宅系施設1 サービス付高齢者向け住宅(サ高住)
・2011年から始まった、京都でも130棟
・国交省所管のため建物にはうるさいが介護は別
・サービスとは安否確認と生活相談の2つであり食事と介護ではない
・介護や食事などの生活支援が必要であれば別途オプション

住宅系施設2 分譲型シニアマンション
・本当は施設一覧に含めたくない
・7~8年前によく売れたが今は…
・老人ホームは利用の権利、マンションは自分の財産(所有権)
 1階に診療所(テナント)があったり、レストランや大浴場もあって
 管理費は一般のマンションの4~5倍など高い
・これだけ管理費の高いマンションが将来売却可能なのか疑問
・駅前など普通のマンションがお勧め


<3.>高齢者の住まい 民間施設<分類と比較>
<4.>介護費用は「定額制」と「積算制」

介護付有料老人ホーム
・行政から認定を受けている「特定施設」
・介護サービスは施設内のスタッフが対応
・介護保険は定額制(月単位)
・要介護3以上だと定額制がお勧め

住宅型有料老人ホーム
・介護サービスは別授業所のスタッフが対応
・サービス内容は自分で選ぶ
・介護保険は出来高(積算)制
・要介護2までだと積算制がお勧め
・介護度に応じた限度額を超えたら全額自己負担


<5.>見学時のポイント

・制度は2~3年ごとに変わってくる
・建物の新旧はポイントではない
・実際に足を運んで宿泊体験もお勧め
・1つの事例
 トイレの緊急呼び出しボタンの位置
 倒れてしまったときでも押しやすい場所にあるのか


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■パネルディスカッション
・Aさん 64歳で郊外・大規模(500名?)型へ入居し、9年経過
・Bさん 70代で都市・小規模(40名?)型へ入居し、8年経過

・入居のきっかけは1人暮らしで将来が不安

・自然豊かで気に入っている(Aさん)
・祇園祭なども楽しめて気に入っている(Bさん)

・エアコンの清掃・蛍光灯の取り換え・各種故障/修繕など、
 施設の維持管理はすべて職員さんが対応なので安心
・台風や地震など、1人だと心細いがここだと安心
 (施設には3日分の食料と自家発電が備わっている)

・施設にいても元気なので友だちと旅行もできるし、
 行動が制限されることはない
・施設内でのサークル活動なども自由

・入居一時金で財産はかなり減ったが(笑)
 安心感には代えられない。とても満足している(Bさん)

・入居のタイミングは人それぞれだと思うが
 高齢になってからの引越や契約書の理解は大変
 新たなコミュニティー作りは60代~70代前半など若いほうが良い

・同じ施設内には苦手なタイプの人だっていて当然
 大人なのでさけたり、うまく付き合ったりできる
 これは町内やマンション内でも同じでは?


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■所感

・20年で700施設以上を見てこられたということで情報満載でした。60分では話し尽くせないことが伝わってきました。資料には無い情報を比較的早口で話されていたことが(私にはちょうど良かったのですが)高齢者の方々にどれだけ伝わっていたのかはわかりません。

・施設の分類や制度は確かに複雑です。私は実際に見学等をしたことがないのでわかりません。とはいえ、複雑性や用語の使い方(定義)などを講師が「国はそういうことをしますから」と高齢者に対して国を下げるようにあおるのは何の意味もなさないと感じたことだけが残念でした。

・実際に有料老人ホームに入居されているお二人のお話しは印象に残りました。私の地元でも90代の1人暮らしから、70代で施設に入られた人もいます。人それぞれであることはもちろんですが、違う世界を一度見てみるという意味合いでの見学も大事な選択肢だと改めて感じました。

・事前に情報を得ておくことは大事です。基礎知識は間違いなく役立つでしょう。でも実際には制度はこれからも変わっていきますし、次々と新しい情報も出てくることでしょう。若いうちから遠い将来の介護や高齢時の住まいを考えることの難しさはもちろん、リタイアに近い方々が約10年後などを見通すことでさえも容易ではないと感じました。


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 山中さんのwebサイトでは「1級ファイナンシャル・プランニング技能士」と正しい名称が書かれているのに、今回のイベントの案内では「1級ファイナンシャルプランナー」とありました。

 3級・2級・1級は国家資格の「ファイナンシャル・プランニング技能士」でして、2級相当のAFP・1級相当のCFPが「ファイナンシャル・プランナー」です。なので厳密には「1級ファイナンシャルプランナー」というのは本来は×です。こういうの気になってしまいます。


 なお、私も専門家の端くれとして無料のセミナーでしたし満席(300席)であれば受講は控えておこうと考えていました。開始の前に受付で確認し、ある程度は席に余裕があり1席の空きも出なかったり立ち見が出るような満席になる可能性は低いということでしたので受講させていただきました。関係者の皆さまに感謝を申し上げます。

 <過去参照記事> ホーム見学会の感想で最も多いのは「狭い」/ 有料老人ホーム京都フェスタ2013