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教育資金の積み立て、2割を投信?残りは預金?


 こんな記事が日経に出ていました。



 このリンク先は会員登録が無いと読めないのですが、後日こちらで誰でも読めるページになっていました。

 教育資金の積み立て術 2割を分散型投信、残りは預金

 費用で気になったことはツイートで取り上げていますので、見出しについてシンプルに書いておきたいと思います。

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 「積立資金の2割程度を運用に回すのが妥当」

 この件、皆さんはいかが思われますでしょうか。

 記事とは異なる金額例を出してしまって恐縮ですが、子どものために月15000円積み立てているとします。
 生まれてすぐから大学に入るまで18年間とすると、総額は約324万円です。
 この月15000円の2割、3000円を投資信託、残り12000円を預金ということです。
 総額で言えば64万8000円を投資信託、残り259万2000円を預金です。


 この割合が妥当かどうか私にはわかりません。
 ほとんど増えないといっても学資保険も否定はしません。途中で親に万が一のことがあった場合、投資信託だとそこまでの積立額ですけれど、保険だと積み立てがストップしても保険金額が教育資金として出てきます。死亡保障は別途きちんと加入して備えておくことで積立と保障は切り離して考える必要があるという選択肢もあります。何が正解かは将来になってみないとわからないわけです。

 でも、これだけはお伝えしておきたいです。
 目的別に積立額を決め、それぞれで預金と運用の割合を決めるようなやり方だと管理が複雑になり、訳が分からなくなる傾向を感じます。私のお勧めは家計の資産(貯蓄)全体で考えるということです。

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 お金に名前はついていません。名前を付けて確保しておきたいのは緊急予備資金(生活防衛資金)です。それ以外は自由で良いんです。

 投資信託をはじめとする運用商品だって苦手な人、多いでしょう。この日経の記事だけ読んで(判断する人は多くないと思いますけれど)、自分で調べても継続性の望めない投資信託を選んでしまうことがあるかもしれませんし、金融機関やファイナンシャルプランナー(FP)に相談しても勧められるがまま自分では理解できていないものを持ってしまうことになるかもしれません。実際に教育費として使う直前にリーマンショックのようなことが起こってしまった場合、理解できていない商品だったらその時にどうして良いか困ってしまうことがあるかもしれません。


 いつものポジショントークとして書きます。
 教育資金、確かに大事です。老後資金、まあ大事でしょう。住宅購入資金、考えないといけないですよね。
 でも、何を優先したいのかの交通整理が1番大事だと思うんです。

 複数の人(専門家)に相談してみて自分や家族に合った選択肢を見つけてもらいたいんです。1つ(1人)だけの相談は勧めません。
 繰り返します。正解は将来になってみないとわかりません。
 でも、さまざまな選択肢を知ったうえで選んでもらいたいと思うんです。

 お役に立てる機会がありましたら幸いです。


”消費低迷と日本経済”読みました。


 ”消費低迷と日本経済”(2017年11月30日 第1刷発行)を読みました。

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 著者は大阪大学特任教授・名誉教授の小野 善康(おの よしやす)さん。
 小野先生を知ったきっかけは朝日新聞の不定期コラム「ミダス王の誘惑」です。いつもものすごく興味深い内容です。


 いつも通り、アウトプットとしていくつかポイントを引用させていただいての所感を書くスタイルです。当然ながら引用部は私の独断と偏見によるものです。

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■はじめに
■序 ギリシャ神話・ミダス王の教訓
■おわりに

・現代の日本では、人々が本来の目的である物やサービスよりも手段であるお金を欲しがり、物が売れずに長期不況を招いている p14


■第1章 がんばっても豊かになれない本当の理由

・現役世代を家に縛りつけている介護や保育の負担を和らげ、心身両面を快適にする観光や文化サービスなどを充実させた方がいい p25


■第2章 「物よりお金」が経済を狂わす

・お金への執着は、物の購買意欲を減らして企業活動を阻害し、失業を生む。さらに財政縮減の大合唱を生んで、政府を機能不全に陥れる p40
・金銭欲と大衆迎合 p52~
・経済政策の究極の目的は、いまも昔も、企業の金もうけ最大化でも、国際競争での勝利でもなく、人々の幸せの最大化である p58


 日々、メディアから発信されている情報は何なのかと思えてしまいます。私たちはこの日本という1つの国において1億2000万分の1でしかありませんが、その1人ひとりの考え方が大事なのだと気づかされます。
 そのわずかな1人が自分や家族のためにより良いと感じる手段を取ることは当たり前のことです。ここでの「より良い」とはできる限り貯蓄に励むということでしょう。でも、何事にも限度や適性水準というものがあり、過剰であってはいけない。今の日本は過剰に貯め込んでいる(層がある、または層が多い)ということなのだと読み取りました。


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■第3章 資本主義の限界を乗り越えるには

・物を買うことは、自分が楽しいのと同時に新たな雇用と所得の増加にもつながるのに、節約志向が高まり物が売れない(中略)こういうときこそ、再分配や社会保障の充実が景気拡大に結び付き、自分に返ってくる p71
・格差を助長する年金制度 p79


■第4章 金融緩和が作り出す虚構の世界

・人々の購買意欲が減退し(中略)消費も増えず投資機会も限られているため、日銀がいくら金利を下げ、量的な金融緩和を行っても、景気は刺激されない p108
・ほかならぬ自国民がいくら金持ちになっても消費を増やさず、金をため込んでいる p117
・マスメディアは手遅れになる前に、正しい情報を伝えるべきだ p124


 蓄えゼロで使いまくるのが良いとは私も思えませんけれど、公的年金をはじめとした社会保障の不安を過剰にあおることで1人ひとりが「よくわからない」不安を感じ、節約に励みお金を貯めているが社会全体で考えれば良くないことなのだと気づかされます。
 人生で使い切れないほどのお金を貯め込み(実際には使い方がわからないことで結果として貯まってしまう)、余れば次の世代が引き継ぐのですが、引き継ぐ世代も若くないため結局消費にまわらないわけです。

 私はいわゆる富裕層専門ではありませんから、日々の相談を受ける立場として消費したくとも消費できない家族があることも知っています。なぜ消費できないかといえば、子どもの教育費のため自分たちの老後(リタイア後)のために貯めておかないと選択肢が限定されてしまうからです。
 だからこそ若い世代への再分配や社会保障がもっと手厚くならないといけない。でも現代の社会保障(社会保険)は公的年金・公的医療保険ともに若い世代からリタイア後世代への資金移動が大きすぎるんです。お金をたくさん持っているリタイア後世代に手厚い保障は不要なのに、それを補足する手段がない。いえ、あるんですけど実行できない。ああっ、悩ましいです。


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■第5章 増税と囚人のジレンマ

・増税延期で失ったもの p136~


■第6章 善き社会を作る財政の使い道

・誰にも幸せにしない忍耐・倹約 p155~


■第7章 グローバリズム経済を生き抜くには

・”爆買い”を喜べない経済学的理由 p180~
・国内外での企業の活躍が日本経済の豊かさにつながらないのは、日本の消費者が稼いだお金を消費に回さないからだ p188


 本当にとにかく一貫しています。供給ではなく需要(消費)です。まだ感想を掛けていませんけれど、権丈先生のちょっと気になる社会保障のシリーズ本「ちょっと気になる政策思想」にもこのことは耳にタコができるほどに書かれています。

 私たちは適切にお金を使っていかないといけないんです。


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 適切にお金を使っていくにあたっては社会保障(社会保険)を知り、支出の見通しをたて、大小を問わず資産を把握・管理していくことです。それをお手伝いできる専門家がファイナンシャルプランナー(FP)であることに間違いありません。(ただし、金融商品販売に特化したFPは除外せねばなりません)

 FPの役割は資産を増やしていくお手伝いではないと私は考えます。過剰に貯め込みすぎず使っていくこと、これが資産を適切に管理していくとことであり、このことこそがFPの最大の役割だと信じています。


 身近で接しやすい情報からは得られない切り口です。お勧めの本です。

 

 2018年4月の医療政策会議報告書「社会保障と国民経済 ~医療・介護の静かなる革命~」(PDFファイル注意)にも本書著者の小野さんが講演録(p58~成熟社会の経済と処方箋)で登場されていました。
 ちなみにこのリンク先のトップバッターは大好きな権丈先生(p1~医療政策会議における基本認識)です。


 長文をお読みくださり、ありがとうございました。


医療費と公的医療保険についての記事のご紹介


 今回は公的医療保険(健康保険・国民健康保険・後期高齢者医療制度)についてです。

 とても真っ当な記事が出ていましたのでご紹介します。





 2つめの記事の引用です。

日本の社会保障給付費の対GDP比が2040年で24パーセントという水準は、日本よりも高齢化率の低いフランスやスウェーデンが現在負担している水準よりも低いもの

そもそも技術的に最後の1ヶ月なんて、誰にもわからない

だいたい私の経験では、「This Time is Different(今度こそ違う)」と言うのは、不勉強だけれども、傲慢な人の常套句




 3つめの記事の引用です。

『健康寿命』という概念は、認知症や重度の障害者、病気を持っている「健康ではない個人」の生存権を侵害する危険があります


 健康寿命という用語に違和感があって使ってこなかったんですけど、こういうことも1つだったのかなーと気づけました。

病気が自己責任と誤認させる「生活習慣病」という用語の見直しを検討すべきであると主張し、とりあえずは「生活習慣関連病」への変更が現実的と判断


 生活習慣関連病、これから使っていきます。


 3つめの記事の中で紹介されていた参考資料です。

 喫緊の課題、「医療介護の一体改革」とは 忍びよる「ポピュリズム医療政策」を見分ける
 ※ PDFファイル注意

 リンク先のp3の前提は議論するためには大事ですし、p4~は権丈先生の著書「ちょっと気になる医療と介護」が詳しいです(感想記事は書けていません…)し、p8~「戯言への論破」を知っていれば根拠のない不安をあおる情報にまどわされなくなります。

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 今回も私の記録用記事の位置づけが強いのですが、本当に大事なことなのでこのブログをご覧くださっている希少な皆さんと共有できれば嬉しいです。

 新聞・テレビ・雑誌などで、明らかに解釈の違う信ぴょう性のない社会の仕組みではなく、実際の社会の仕組みを事細かに把握している必要はありませんが、適切な概要を知っていることは大事であることは間違いありませんし、このことこそが義務教育で社会保障を学ぶ機会があってほしいと何度でも書く私の主張の根幹です。



キャッシュフロー(CF)表に思うこと。


 キャッシュフロー(CF)表というツールがあります。

 収入と支出の見通しを立てることで、収支の見通し、貯蓄残高の推移を知ることができます。
 将来資金、いわゆるリタイア後資金の計画を立てたり、私の相談対応で言えば家の購入を検討されている相談者さんが作成を依頼してくださることが多いです。

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 こんな記事がありましたので、私のツイートで紹介します。


 サンプルとしてきれいな表が出ています。一目瞭然でインパクトも大きいです。

 ファイナンシャルプランナー(FP)向けに専用のソフトなども販売されています。私は自作のexcelなので、ここまできれいな見た目にはなりません。
 でも、大事なのは見た目ではなく数字です。いくらソフトが優秀でも、反映するデータが相談者さんの実態に合っていなければ意味がありません。


 例えば、生活費。いくら優秀な(?)FPであっても、相談者さんが実際に毎月どれだけのお金を使って生活しているか何の情報もなしに推測できるわけがありません。相談者さんにまとめてきてもらうしかありません。
 そのまとめてきてもらった数字がどこまで正しいものなのか。私の場合は、逆算で突き詰めます。明らかな数字を基に不確かな数字に根拠をつけていきます。ここが腕の見せ所です。

 例えば、将来受け取る公的年金。ねんきん定期便、これからの働き方、夫婦の場合のプラスアルファや遺族年金。公的年金に詳しいFPは多くない実感があります(すみません、根拠はありません)。今の年収という情報だけで、これまでもこれからも確認・試算しないまま将来の受取額をざっくり決めてしまうのは乱暴です。

 例えば、貯蓄残高。預貯金の残高だけが貯蓄残高ではありません。実はお金の貯まっているもの(商品・契約)が他にもあったりします。漏れなくピックアップしていかねばなりません。関連するツイートはこちらです。


 相談対応でバランスシート(家計の資産表)を作ると、口座の残高しか気にしておられないケースがほとんどで、思ったより貯まってたってことはよくありますです(ありますです。

 家計のバランスシートを考えるうえでお勧めは竹川美奈子さんのこちらの本です。
 ”あなたのお金を「見える化」しなさい~ビジネスパーソンのための新お金管理術~”読みました。
 ただ、約7年前の本なのでバランスシート以外の情報は今に合ってない可能性が…とツイートしましたら、返信もいただきました。


 竹川美奈子さんのたくさんの著書の中で、私のランキング1位はこの本なんです。新版、いつの日か実現されることを心より願っています。

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 話を戻します。

 FP3級や2級でもCF表は学びます。AFP取得にはCF表を作ってみる提出課題があります。
 でも、実際に正確性の高いCF表を作ることの難易度は相当に高いです。

 ここでいう正確性とは、作成したCF表の通りの将来という意味ではありません。実際に今もしくは直近で生活してきたことを正確に反映したことを始まりとしたCF表なのかという意味合いです。


 将来のことはわかりません。今がわからないのに将来のことなんてもっとわかりません。反対にいえば、今を明らかにしなければ将来が明らかになることなんてありません。今を明らかにしないままでも、将来が明らかになっていて結果として正確性があったとしてもそれは単に偶然です。偶然は当然に起こりますが、あくまでも偶然です。多くの人に当てはまるものではありません。

 これはCF表だけに限りません。相続も生命保険も資産運用も、まずは今、現状を知り、把握することでしか将来のことを考えるなんてできないです。
 だから大変なんです。今を正確に明らかにするのはとても手間がかかります。

 こんな私ですが、できる限りのお手伝いをしていきますので、お役に立てる機会がありましたら幸いです。



”日本経済が黄金期に入ったこれだけの理由”読みました。


 ”日本経済が黄金期に入ったこれだけの理由”(2018年10月5日 初版発行)を読みました。

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 著者は久留米大学商学部教授の塚崎 公義(つかさき きみよし)さん。facebookはこちら。個人アカウントのようですが、全公開かつ投稿頻度も高いのでリンクをご紹介しておきます。
 塚崎さんとは面識がありませんが、SNSで共通の知り合いが多いようでお名前をよく拝見します。興味深いタイトルの本でしたので手に取ったという経緯です。


 いつも通り、アウトプットとしていくつかポイントを引用させていただいての所感を書くスタイルです。当然ながら引用部は私の独断と偏見によるものです。

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■悲観バイアスに囚われるな -はじめに p2~
■「明るい未来」の予言は自己成就すると信じよう -おわりに p212~

・多くの物事には良い面と悪い面があります。それなのに、読者はいつも悪い話ばかりを聞かされているのではありませんか? p3
・「大丈夫です」と言うだけだと、何も考えていないような誤解を人々に与えますし、そもそも話が面白くありません。(中略)不幸な話のほうが興味深く聞いてもらえるのです。 p5


 この本で驚かされるのは「(笑)」という記述の使われている頻度です。こういった本で使われるケースは少ないと感じます。「はじめに」を読んでいて最初に出てきたときは「この本、大丈夫か?」と思ってしまいました。
 でも、読み進めていくとわかります。塚崎さんの文章スタイルだったんです。そして、「(笑)」が使われている理由も説明がありますが、それがよく伝わってくる内容です。
 私もこのブログなどで当たり前に「(笑)」は使いますので、あまりつっこみたくはないのですが(笑)、とはいえちょっと使い過ぎでは!?と感じるほどです。

 著者名とタイトルを見て、ちょっと難しい話かなと感じられるかもしれませんが、「はじめに」と「おわりに」をまず読んでみてもらいたいです。読んでみたいと思える動機付けがたくさん書かれています。


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■1章 バブル崩壊後の日本経済が長期低迷にあえいだ理由

・人々が勤勉に働いて倹約をしたから財政が赤字になった p24
・賃金低下でデフレが起こり、スパイラルに陥る p32~
・【補論】低成長が””長引いた理由を考える p40~


 「おわりに」でも触れられている労働生産性について書かれています。日本は労働生産性が低いという論調は私も数年前までは信じていました。報道の通り、長時間労働に起因しているのだと思っていました。実際にはそんな簡単な話ではないのに、そんな論調しか報道されなければ信じてしまって不思議ではありません。でも、違うんです。


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■2章 日本経済を蝕む病巣は「労働力不足」で快復する

・2000年のITバブル崩壊よりもリーマン・ショックのほうがはるかに深刻な不況だったのに、日本の失業率は同じだったのです。 p49
・非正規労働者の正社員への登用が進むと、統計上は正社員の給料が下がったように見える場合があります。 p53
・【補論②】「過剰サービス競争」の沈静化を期待 p70~
・【補論③】アベノミクス5年で上がらなかった物価が、これから上がると考える理由 p74~


 あおられた見出しだけではなくデータをきちんと読み、そのデータの背景を知ることのたいせつさがわかる章です。

 
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■3章 財政破綻せず。ゆえに性急な再建策はいらない

・財務省は「財政赤字が大きすぎると、将来財政が破綻する可能性がある」とは言っていません。 p84
・財政赤字の問題点は「人々が財政破綻を恐れてバタつく」こと p85~
・財政破綻の定義をしないと議論にならない p86~
・【補論⑤】国債暴落をシミュレーションする p106~


 痛快な読み物です。世の中の悲観論者の方々が発している内容が滑稽に見えてきます。この章だけでも多くの人に読んでもらいたいです。


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■4章 じつは、とても素晴らしい日本的な経済システム

・【補論②】日本の労働者は素晴らしい p142~


 この章は補論②を先に読んでから元に戻って読み進めることをお勧めしたいです。1章ともつながってきます。


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■5章 30年後にぶつかる難題に備え今すべきこと、考えるべきこと

・「毎年の新生児の数で年金額を増減する」と約束すれば、高齢者は少子化対策に熱心な政治家に投票するようになり、政治家も少子化対策に熱心になるでしょう。 p148
・子ども手当を月額10万円支給する p150~
・保育園の待機児童問題を解消する p152~
・とくに高税率を課すべきは、配偶者も子も親もいない被相続人の遺産 p168~
・「誰に我慢してもらうか」をしっかり考える p181~

 
 残念ながら実現されそうにないことばかり書かれているのですが、読んでみるとなるほど理にかなっています。子ども手当と保育園のことも項目名は普通ですけれど、本文は秀逸です。特に保育手当と自治体での選挙のことはなるほどと思ってしまいました。


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■6章 大災害、AIの発達…覚悟すべきサブシナリオ

・英語の勉強が不要になれば、日本人の競争力は高まる p190~
・完璧な防災は不可能だが、減災の努力は必須 p195~
・【補論】人工知能の時代に、人間に残される役割を考える p208~ 


 英語の件、私はずっとそれを待っています。新卒で勤めた会社から転職して以降、今で15年以上たちました。英語を使う機会は普段ありません。事務所や自宅の近所に住むご家族で英語圏の夫や妻はおられますけれど、皆さん日本語が堪能です。京都ですのでスペイン語・フランス語・中国語などで道を聞かれることは時々あります。でも、道案内程度は最低限の英語で可能です。広い意味でのコミュニケーションは近い未来にあるのだと願っています。


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 仮に多くの人がこの本に書かれている方向性を(すべてとは言いませんが)理解して生活し、発信し、投票したとすれば、とっても快適な世の中でしょうし、そうなることでさらに生まれてくる課題や技術や思考が楽しみに思えます。

 という起こりえない妄想にかられますけれど、前向きになれる本です。こんなにも余地があるんです。長く平行線をたどったり、時には後退したり、でも少しずつ変わっていく未来を楽しめるなんて良い人生ですよね。この素晴らしい人生を生きていくうえで、良い意味でさまざまな考え方があると知れる本です。お勧めです。

 

 日本は捨てたもんじゃないです。むしろ良いです。一緒に楽しみましょう。

 長文をお読みくださり、ありがとうございました。