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現役世代と高齢世代で異なる公的保障とお金の話 / 精巣腫瘍公開講座2019 in 吹田


 アドバイザーを務めています精巣腫瘍患者友の会による公開講座2019が14(土)に済生会吹田病院で開催され、私も登壇してまいりました。今年で3回目の開催です。

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 精巣腫瘍公開講座 in 吹田 開催のお知らせ

 190914_案内

 今回は一般参加が30名弱、吹田病院の関係者の方々が10名弱、患者会メンバーが5名。これまでの2回に比べて規模の大きな会となりました。

 簡単ではありますがポイントだけ書き出します。一部敬称略で失礼します。

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1.精巣腫瘍患者友の会について
  代表 改發 厚

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 2010年10月30日 京都宣言


 表現が難しいのですが、普段はおふざけ感のある楽しい代表でして、でも実際の相談対応やこうした場で語っていただき会を仕切っていただくと、とにかくその熱量と本気度が明確です。ほんますごい人やといつも思わされます。


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2.精巣腫瘍の治療について
  済生会吹田病院 泌尿器科科長 中村 晃和医師

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・精巣腫瘍はベーシックな対応(標準治療)に変化はなく、発表内容に昨年と大きな違いはない
・10万人に6人より下回ると、希少な疾病としてさまざなま対応が進みにくい傾向にある(胚細胞腫を含む精巣腫瘍は10万人に1~2人)

・好発年齢の20~30代は日々忙しく、デリケートな部分のことであり恥ずかしさもあって初動が遅れてしまうケースが多い
・発見時の予後が悪くても、80%程度は治る
・1~2種類目までの抗がん剤使用で治った場合の5年生存率はほぼ100%、3種類目までで同80%、4~5種類目までで同50~60%
・1クール(21日)のスケジュールをきちんと守ることが何よりも重要

・人生において変化の起こり出した年代のがんであるからこそ、患者会の存在は本当にたいせつ


 重要な土台となる治療の情報をわかりやすく丁寧にお話しくださいます。患者会で医師がこれだけ近い存在なのは普通では考えられません。対象者の多いがん種の場合には難しいのかもしれませんが、精巣腫瘍は明らかに違います。医師を含めた医療者がともに進んでくれる患者会。良いです。


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3.抗がん剤副作用との上手なつきあい方
  済生会吹田病院 がん化学療法看護認定看護師 佛願 彰太郎氏

 190914_3-佛願さん

・抗がん剤の種類と投与スケジュール、副作用の種類
・吐き気
 脳へ吐き気を伝える信号をキャッチする薬など種類が増えている
 便通を整えるのも大事
・脱毛
 頭皮を柔らかく保つことが大事
 脱毛時も洗顔剤などで顔と一緒に洗ってしまわない
 眉毛も意識したい
・しびれ
 長期化。指サックなどの便利グッズの活用を
 「しびれ お助けグッズ」で検索すると情報多い
・男性機能
 抗がん剤終了後6ヶ月は避妊を
 精液に抗がん剤が含まれている
・不安や心配事は医療者などに遠慮なく伝えてほしい

済生会吹田病院×オンコロ 男性がん患者さん対象アンケート調査にご協力ください


 佛願さんが研究責任者を務めておられます。ぜひご協力を!

 医療者の講演はわかりやすさを心がけてくださっても、やはり患者本人・家族を含む一般人には難しい用語や表現が出てくることがほとんどなのですが、佛願さんの発表は隅から隅まで丁寧でわかりやすかったです。懇親会で仲良くなりました^^


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4.ピアサポーター養成講座の受講報告
  精巣腫瘍患者友の会 ピアサポーター 大谷 浩一

 190914_4-大谷さん

兵庫県のピアサポート事業
・当事者だけでなく家族も受講できる

・受講者の中高年が8割、女性が2/3
・受講理由「自分も助けてもらったから」
・自己開示

・傾聴は一朝一夕に身につかない。別でも学びたい
・人と人との相性も大事
・お金のことはファイナンシャルプランナー(FP)など別の専門家へ
・ネットの情報や思い込みの情報は危ない


 2019年春からピアサポーターに加わってくださった大谷さん。真摯な姿勢とまじめなお人柄で、個人的に今回の発表の中で断トツ1位としてご紹介したい、僭越ながらすばらしい発表でした。


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5.関東圏のJ-TAG活動報告
  精巣腫瘍患者友の会 ピアサポーター 池内 健一

 190914_5-池内さん

・筑波大学附属病院で開催
・イベント参加報告


 関東の対応はほとんど池内さん1人にお任せしている状況です。
 みんな頭が上がらないです。


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6.【特別講演】患者さんのご家族ご遺族の方、話してみませんか。


・配偶者を看取った経験を社会に還元したい
・家族は第2の患者ではない
・グリーフケア/グリーフサポート
 何を失っているのか
・経済面を含め、公的支援の拡充重要性


 懇親会でもお話しさせていただきましたのでコミュニケーションは取れましたが、一個人の方なので私のブログではお名前を出すことは控えました。さまざまな切り口での支援の場が存在していることは大事です。


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7.コミュニケーションについて
  精巣腫瘍患者友の会 共同代表 古谷 浩

 190914_7-古谷さん

・顕在化していることと顕在化していないこと
・傾聴という表現が安易に使われすぎている
・何がコミュニケーションの目的なのか
・一緒に考え合うこと
・自分だったらどうしてもらいたいのかという視点


 心理学で大学院に通っておられる古谷さん。私が最も多くピアサポートの場でコンビを組む、いわば相棒です。阿吽の呼吸ができあがってきています。
 がんや治療に関する知識量が豊富であり、話を聴くという立場として冷静でマクロな視点にうならされます。


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8.現役世代と高齢世代で異なる公的保障とお金の話
  精巣腫瘍患者友の会 アドバイザー 伊藤 俊輔(CFP®)

配付資料のタイトル抜粋です。
・がんとFPのこれまで
・がん治療とお金の問題は世代の違いで仕組みが変わる
・各専門家とチーム医療
・FPの役割
・精巣腫瘍患者友の会ピアサポートでFPが対応していること


 実質10分ほどでのトリを務めました。
 私は唯一精巣腫瘍を経験していませんし、経験した家族でもありません。だからこそ「自己開示」は重要ですし、立場を知ってもらうことも重要です。

 相談者の方々がお金の相談を自ら調べに調べてお越しくださる日々の相談対応と患者会での対応は大きく異なります。なので、ピアサポートにおいては各項目の質問にお答えすることはあっても深い相談になることはありません。でも、きっかけとしてはそれで充分なんです。いつでも質問できる専門家がいつもそこにいる。このスタンスです。


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 さっそく患者会さんのブログでも発信されていました。
 《活動報告》精巣腫瘍公開講座in吹田が開催されました。
 ※ このブログと重複写真が多いのですが、私が撮影者だからです。

 過去の開催報告はこちらです。
 2018年 患者・経験者・家族からの社会保険やお金に関する相談事例 / 精巣腫瘍公開講座2018 in 吹田
 2017年 登壇してまいりました / 精巣腫瘍公開講座 in 吹田

 来年、2020年は患者会の発足から10年です。10周年記念イベントを開催する予定と聞いています。私もどこまでお手伝いできるのか、もしかすると実行委員レベルでお手伝いすることになるのかもしれませんが、皆さま引き続きよろしくお願いいたします。


「消化器がんの検診および最新の治療」を受講しました


 第48回日本消化器がん検診学会近畿地方会 市民公開講座「消化器がんの検診および最新の治療」を受講してきました。


 きっかけは司会と発表を務められた京都府立医科大学附属病院の吉田先生による発信です。
 「医療者が知っておくべきがん治療におけるお金の話」講師を務めました。
 こちらでご挨拶させていただき、もう6年以上も前なのですね。開会前に気づいてくださり「(話す)ハードル上がりますやん」とお声がけくださるくらい温和で、マラソン・ランニング好きな医師です。


 発表は3名とも京都府立医科大学附属病院の消化器内科の所属です。

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■講演1「胃がん検診と内視鏡検査の進歩」
 土肥 統(おさむ) 医師

・胃がんの罹患率は上がっているが、死亡率は緩やかに減っている
・5年生存率は発見時のステージによって差がある。
 Ⅰ 97.3%、Ⅳ 7.3%のため早期発見が大事。

・ピロリ菌がいなければ腫瘍の99%は良性で、がんではない。反対にいえば1%はがんの可能性があるため「ピロリ菌がいない=がんにならない」ではない
・ポリープの傾向として、良性はきれい。悪性(がん)はステージⅠ(A)でもいびつ。Ⅲ・Ⅳはグロテスクで派手。

京都市 がん対策(がん検診)
・検診を受ける頻度
 ポリープになりやすい人は2年以内に1回
 5年以上あくと進行がんで見つかってしまう可能性が上がる
・ピロリ菌の除菌後も1~2年に1回は胃カメラ検査をお勧めしたい。除菌後も3年以内に3%の人ががんに罹患するデータがあり、5年以内に見つかることが多い。

・内視鏡の進歩
 光源が昔の白色光(WLI)から今は特殊光(LCI・BLI)。ピロリ菌のいる場所は赤、がんは紫など発見しやすく。


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■講演2「膵がん検診の課題と集学的治療の進歩」
 保田(やすだ) 宏明 医師

・膵臓がん検診は存在しない。医学的・技術的に効果の高いものが見つかっていない。

日本の最新がん統計まとめ
 がん罹患数ではトップ5に入っていないが、死亡数では男性5位・女性3位。

・発見時ステージ別の割合と3年生存率
 Ⅰ  6.2% 62.2%
 Ⅱ 27.4% 31.5% 
 Ⅲ 15.3% 10.9% 
 Ⅳ 47.5%  3.2%
 発見が遅くなることで生存率が相当に低い。

・予防・リスクファクターは他のがんと変わらない。
 たばこ・休肝日のない飲酒など。
・糖尿と肥満で罹患率の上がることは明らかになっている
 膵がんの60~80%は糖尿病が合併

・胃の裏にあり、痛みの箇所も特定しにくい
・胆のうの近くの膵がんは黄疸が出るので早く発見されやすい
・胃カメラ方式で胃からエコー(超音波)検査が比較的信頼性高い

・治療の原則は切除
・抗がん剤は進行を遅らせる目的
・非常に珍しい条件を満たせば(膵がんの数%?)オプジーボも候補
・同じく条件を満たせば陽子線治療(先進医療)の対象。ただし、2019年4月から現在で対象者は1名

・「これを食べればがんが消える」というような宣伝に注意してほしい
 そんなものが存在するなら医療で当然に使われる。
 高額なお金のかかるケースもあり、その食品を摂取し続けることでの管理は誰もしてくれないことがほとんど。


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■講演3「大腸がん検診の重要性と最新の大腸内視鏡検査」
 吉田 直久 医師

・日本だけでなく世界的にも罹患率・死亡率ともに3位。
・大腸がんも無症状が多い。だからこそ早期に発見したい。

・便検査で陽性は7%、そこからがんは3%で見つかる。
 ただし、便検査の陽性7%のうち67.3%が精密検査を受けていない。
 大腸カメラは拘束時間も長く、心理的にも大変だと思うが、ぜひ受けてほしい。
・進行がんでも出血なしが10%、早期がんでは40%

・大腸がん検査の対象者
 欧米は50歳以上、日本は40歳以上
 受診率 欧米は8割弱、日本は4割前後(京都は約37%)

・症状で発見されたがんと検診で発見されたがんでは生存率が明らかに異なり、検診で早期発見につなげたい
 がん検診または健診でがんが発見された場合と、それ以外の場合での5年相対生存率
 (リンク先は一例)

・大腸がんの場合、内視鏡(カメラ)に勝る検査方法は無い
・胃がんと同じく特殊光でがんの模様まで詳細にわかり、分類判定できる
・ただし、カメラも万能ではない。2~3割は見逃しもある。ヒダの陰や残便の影響。
・正診率は約85%。切除方法で、スネア(EMR)で進めた結果、ESD(内視鏡的粘膜下層はく離術)に変更するケース、ESDで進めたけれど結果的にスネアでも問題なかったケース、これらは当然に起こりえる。
・ポリープを切除し続けることで、がん死は53%下がるというデータもある


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 保田医師による根拠の明らかでない民間療法(※)の話、チーム医療の話が特に印象的でした。
 ※ 今回のお話で出てきた例でいえば個人的には「療法」という表現を使いたくないです。ニセ医学でしょう。

 早期発見が難しく、他のがん種に比べて生存率もよろしくない膵がんだからこそ、こういった「藁(ワラ)にも縋(すが)る」を何度も目にしておられるのかなと推察します。

 チーム医療のメンバーに社会福祉士は入っていましたが、さすがにFP(ファイナンシャルプランナー)は資料に入っていませんでした。いつも精巣腫瘍の患者会さんで書いています通り、FPも当たり前に病院で相談を受けられる仕組みが将来実現されることを願っています。


 そして、大腸がんのことは安定の吉田先生。ユーモアもふんだんに楽しく学べました。
 過去記事(大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を受診しました)の通り、私も経験者ですのでハードルの高さ、実感しています。腸をきれいにする2Lの苦行、これも1Lの最新タイプも出てきているそうで、医療は本当に日々進化です。

 映画・ドラマや体験談・漫画でがん治療の苦しさがインパクトに残っている人もおられるのではないでしょうか。10年以上前と今では違います。もっといえば数年前と今でも違うことも多々あります。

 皆さま、検診受けましょうね。


【2019/9/14(土)】精巣腫瘍公開講座2019 in 吹田に登壇します!


 患者会オフィシャルサイトの案内ページはこちら。
 《お知らせ》精巣腫瘍公開講座 in 吹田 開催のお知らせ

 今回で3回目(3年目)です。

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 私が時間をいただいているのは「現役世代と高齢世代で異なる公的保障とお金の話」という15分の演目です。
 正直に言いまして、私の発表には目新しい内容はありません。それは基本を押さえておく必要性のたいせつさを何度でも何回でも伝え続けたいからです。

 今回は副作用の話やピアサポーター養成講座の受講された報告、そしてみんなが頼りにしている中村医師の講演がたっぷり1時間確保されています。
 精巣腫瘍に関わらず、ご興味をお持ちの方、勉強してみたい方はどなたでもお気軽にご参加くださって大丈夫です。

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 昨年の開催報告記事はこちら。
 患者・経験者・家族からの社会保険やお金に関する相談事例 / 精巣腫瘍公開講座2018 in 吹田

 <参照ブログカテゴリ> 精巣腫瘍患者友の会ピアサポート


”がんになったら知っておきたいお金の話”読みました。


 ”がんになったら知っておきたいお金の話 ~看護師FPが授ける家計、制度、就労の知恵~”(2019年1月28日 初版第1刷)を読みました。

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 著者はファイナンシャルプランナー(FP)の黒田ちはるさん。黒田さんとお会いしたことはありませんが、facebookで検索してみたところ共通の知り合いが何人かありましたので、いずれお会いする機会もあろうかと思います。

 ツイッターで存在を知り、やり取りが何度かありました。



 こんな感じの嬉しいきっかけもお聞かせくださり、ご著書を読まねばと思いました経緯です。

 このブログに訪問くださっている皆さまはご存知のこととは思いますが、一応リンクをご紹介しておきます。
 <ブログカテゴリ> 精巣腫瘍患者友の会(J-TAG)ピアサポート
 早いものでお手伝いを始めまして丸7年たちました。


 いつも通りアウトプットとしていくつかポイントを引用させていただいての所感を書くスタイルです。当然ながら引用部は私の独断と偏見によるものです。

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■プロローグ 看護師FPってなに?

・決意したは良いけど、ここで家族の大反対です。「せっかく看護師になったのに」「そんなの誰もやっていないし、需要はあるの?」(中略)あんなに反対していた家族ですが、今では一番の理解者です。 p12-13
・がん患者に対応できるFPはまだまだ少ない p20~
・全国の患者さんが近くの病院でFPによる家計相談が気軽に行え、経済面のつらさも早期に軽減でき、よりその人らしい生活が送れることが看護師FPとしての目標です。 p23


 冒頭の通り、特定のがん種とはいえ私もがん患者さん・経験者さん・そのご家族の方々のサポートを丸7年以上経験しています。元々看護師でおられたことがFPとして相談をお受けするなかでどれだけ優位に働くのか、相談を依頼する側にとってどれだけ安心感につながるのかは正直いってわかりません。
 間違いなく言えるのは、ご自身でも書かれているように「看護師FP」という存在は稀有でしょうし差別化は明快です。

 医療側の知識があることはもちろん良いことだとは思いますが、そうでなくとも何も問題ないと感じますし、むしろそもそものFPとしての最低限の対応幅をカバーできているのか、さまざまな立場の人と正面から対峙できるのか、その役割を継続できるのか、このあたりが大事だと7年の経験で感じる次第です。


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■がんになったらお金はどうすれば良いの?

・治療中の生活設計表 p42~、350~
・標準治療 p40、50~


 いわゆるキャッシュフロー(CF)表というお金の流れの推移表は年単位で作成します。これを基本に治療のスケジュールなども含めて月単位でまとめる「治療中の生活設計表」、良いものだと思いました。注釈(p44・352-353)を使っての解説もまっとうです。当面のお金のやりくりで悩まれる場合には大事な視点だと感じました。

 標準治療の解説もさらっと書かれていて良いです。患者さんをサポートする立場のFPも発信すること、大事です。
 <過去参照記事>
 ・”医療否定本の嘘”読みました。
 ・”「ニセ医学」に騙されないために ~危険な反医療論や治療法、健康法から身を守る~”読みました。


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■第1章 自営業(個人事業主)のケース
■第2章 働き盛りの会社員のケース
■第3章 60代前半のケース
■第4章 専業主婦のケース
■第5章 共働きのケース
■第6章 つらくて退職を検討しているケース
■第7章 再発語見通しが分からないケース
■第8章 一人暮らしのケース
■第9章 積極的な治療を終了したケース

 制度を順に説明するのではなく、ケーススタディーですので読み進めやすいです。当事者の方々も手に取りやすいと思います。
 細かいことを言えば制度説明も各章に散らばっていますので、巻末に索引があれば良かったのかもしれません。詳細な索引ではなく、大項目だけでも問題なさそうです。
 

 以降は細かいつっこみです。

・住宅ローン p183~

 現時点でも金利3.05%で継続して借りておられるケース(しかも現時点で借り換えの可能性のある人)ってかなり珍しいパターンのように感じます。もちろん確認することは必要です。私も確認します。でも、あまりに効果の大きい希少な事例を使うのは期待を持たせてしまう分、本の意図とは異なってしまうように感じました。


・家賃を支払うことが難しい方の相談窓口 p245~

 FP資格をご存じない方々への念のための説明です。この項目の内容をFPは学びません。いわゆる福祉事業、自治体の役割です。
 幅広い知識を持っているFPが提供できることは十分に意味があります。案内できるかできないかで言えば、できるほうが相談者さんに役立つのは間違いないでしょう。このあたりは黒田さんならではなのだと思いました。


・介護保険について p320~

 章立ての都合上「積極的な治療を終了したケース」に書かれているわけですが、当然ながらそうでなくても該当する可能性もあります。障害とは言葉を換えれば「身体の機能性が損なわれている」ということだと私は認識しています(正式な定義ではありません)。
 若くで長期間にわたる治療を継続した場合など「積極的な治療を終了したケース」でなくとも、該当することは考えられます。ケーススタディーで本を書くことの難しさだと感じました。


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■コラム

⑤「保険を売っていない、がん患者さん専門のFPってどんなことをしているの?」 p215


 コラム5つもボリューム満点です。
 ⑤を取り上げますが、看護師資格をお持ちでもこの質問を受けられることがあるのですね。一般の場で私のことを紹介くださる際に「ファイナンシャルプランナーの伊藤さんです」とだけの場合、いまだにどんなふうに伝わってるかなと思いを巡らす場面が多いです。「保険の人ですよね」と言われる(思われてる?)ケースが多いからです。

 地道にがんばらねばと思います。黒田さん、お互いにがんばりましょうね。


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■エピローグ 一人で悩まない、困ったときの相談相手探し
■おわりに

・がん患者さんの相談に慣れているFPはさらに少なく、実際に病院で相談を受けているとなると、全国にほんの数人という状態 p344
・この本で一番伝えたかったのは、「がんになった後もお金の面でできることはたくさんある」ということ p355


 私からの希望はいつも書きますこの文章です。

 現在の私は患者会さんを通じたボランティアです。近い将来、がん相談支援センターなど患者にとって比較的足を運びやすい場所で、専門家としてのファイナンシャルプランナー(FP)が当たり前に相談員として病院に採用され、本人やその家族がいつでも相談を受けられるような社会になっていてもらいたいと強く願っています。

 この分野へ私が注げる時間は限られています。患者会での実績作りで手一杯です。黒田さんの活躍で大きく社会が変わることを強く願っていますし、大応援しています。(他力本願ですみません)


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 患者さん本人やそのご家族が自分の力でこの本にたどり着けるケースは少ないかもしれません。どちらかと言えばFP側がこの本の情報・知識を得て、日々の相談でがん患者さんやそのご家族を対応する場面が現れたときに役立たせるケースのほうが多いのではないでしょうか。また、黒田さんのFP相談を受け、手に取ってみようと思われるケースも多そうです。

 繰り返しとなりますが、制度の解説ではなくケーススタディーでまとめられていて読みやすいです。お勧めです
 
 

 長文をお読みくださり、ありがとうございました。



大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を受診しました。


 2019年の春に人生で初めて、大腸内視鏡カメラ検査を受けてきました。

 「まずは胃カメラ」との声も聞いていたのですが、数年前に血液検査でピロリ菌はいない(確率が高い)ことがわかり、日常生活で胃に不快感などはありませんので大腸を優先させてみました。過去に読んだ本でも40歳になったらカメラ検査はお勧めされていたという背景もあります。

 その記録です。

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■1回目の受診

 まずは大腸カメラ検査を受けたい!ということを前提に受診します。
 すみません、あまりきれいな話ではないですが、この数年「大」の切れが悪いときがありまして、正直に医師に伝え、横になって腹部の触診のうえ日程調整となりました。

 看護師さんからたくさん説明を受けます。私はそういった情報に慣れているほうだと思いますけれど、いわゆる最悪のケースもきちんと説明がありますので慣れていない人だと怖い検査なのかなと感じてしまうかもしれません。


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■検査の前日

 朝・昼・晩と検査食です。
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 デスクワークでしたら気にならないのかもしれませんが、外勤であったり、私でいえば相談対応などが複数あったら多分おなか空きすぎで厳しかったと思います。
 正直おいしかったので味に不満は感じませんでした。量も小食の人だと十分すぎると思います。ただ、おかゆ・スープですからすぐにおなか減ってしまいますけれど。

 就寝前に下剤を飲みます。
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 寝ているときにおなかが痛くなるような強烈なものではないようです。私は翌朝に効果が現れました。


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■検査当日

 8時30分に病院へ。

 これまでの定期健康診断などで腹部エコー(超音波)検査も受けたことがなかったので、合わせてお願いしていました。おかげさまでポリープも何もなく超健康な身体です。


 ここからが本番です。
 私の場合8時50分スタートで、200mlの下剤を10分間隔で飲み続けました。
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 トイレ付きの個室だったので、かなり本を読めました。


 下剤の記録はこちら。
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 何というか、、、苦行ですね。ビールでもこんなペースで飲んだのは人生で数回(20代前半)しかないと思います(笑)

 アクエリアスのレモン味のめちゃめちゃ薄くて違う味もまざっているバージョンでしょうか。途中までは楽勝だと思っていましたが、さすがの私も最後の2杯はきつかったです。(味としては前夜のほうがおいしくなかったです)


 で、すみません汚い話ですけれど、トイレの後半は薄い黄色の液体が「シャー」って出るんです。
 で、その状態のものを看護師さんに見てもらわないといけないんです。看護師さんは慣れておられるのだと思いますが、大変なお仕事ですよね…(次男と長女の同級生のママさんに似ている看護師さんだったので個人的に恥ずかしかったです…)

 9時50分の時点ではまだ少し固形物が混ざっている感じでしたので、下剤を飲み切るように指示が…。飲み切った10時40分の後を確認してもらい、OKとなりました。

 専用のパンツにはき替え、検査着をはおり、ひたすら待機です。
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■検査

 12時から13時の間で呼びに来ますということだったのですが、私の前の受診者の方が(当然ながら詳しく聞けませんが)いろいろあったようで、かなり時間がかかったということでした。

 検査の台も手術台?の雰囲気でしたので、初めての人は心理的負担が大きいように思います。私は2年ほど前に(骨髄提供で)手術台の経験がありましたので何も気になりませんでしたけれど。


 そしてスタートです。
 医師も看護師さんもものすごく丁寧で親切でありがたかったです。

 もっとこう、ずっと「うおっ…」が続くのかと思いましたけれど、最初の in の瞬間以外はおしりの感覚よりも、おなかの中をカメラが進んでいく感じのほうが気持ち悪かったです。
 私の場合は腸が若干敏感なタイプだったようで痛みを感じるときもありましたが、それでも麻酔が必要なほどとは思えませんでした。


 検査での一番奥である十二指腸までカメラが到達すれば、元に戻りながら検査が進みます。
 腸内の映し出されたモニターを見ながら、丁寧に診てくださっているのがわかる検査でした。(腸に残っている薄い黄色い液体も吸い出してもらえる!)
 そして、最後はカメラをぎゅっと反転させて、直腸~肛門部を確認。

 これまたおかげさまで、ポリープや炎症などもなく超健康な身体であることがわかりました。


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■検査後

 おなかが減っているはずなのに、あまりに(胃から大腸まで全部)からっぽのせいか、はたまた下剤をたくさん飲んだからか、すぐに食べたい気持ちにはなりませんでした。

 夕方にうどんを食べ、夜は普通に家で食べました。お酒は2日後にしてみました。

 何度も受診しておられる人生の先輩から「年に1回受けると体の中がすっきりする」と聞かされていましたが、1回だけではその境地にたどり着けていないかなと感じます。何も見つからなかった今回で言えば毎年受ける必要性も無いように思っています。


 という体験談でした。フルタイム勤務の場合、日程調整が少し大変かもしれませんが、40歳以降は一度受けてみたい検査でしょう。ご参考になりましたら幸いです。

<過去参照記事>
 ・”日本一まっとうながん検診の受け方、使い方”読みました。
 ・”人間ドックにだまされるな!”読みました。


<追伸>
 鼻炎以外で久しぶりに医師の診察を受けましたので、念のため風しんの抗体検査も受けてきました。抗体の少ない人の多い年代なんです。おかげさまで十分な抗体を持っていました。両親(特に母親)に感謝です。