カンブリア宮殿「4年でお金が2倍に!? 老後の蓄え・教育資金の作り方教えます」観ました。


 テレビ東京 カンブリア宮殿 2017年2月16日放送
 4年でお金が2倍に!? 老後の蓄え・教育資金の作り方教えます
 ネットTVer(ティーバー)でも2/23(木)23時59分まで視聴できます。

 レオス・キャピタルワークス 代表取締役社長で最高投資責任者の藤野英人さんが登場されていました。
 レオス・キャピタルワークスのfacebookページはこちら

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 レオス・キャピタルワークスとは投資信託を販売・運用している会社です。
 個人向け取り扱っているのは「ひふみ」という日本株式のみを対象にした株式投資信託1本です。

 レオス・キャピタルワークスさんで直接口座を開設し購入するのが「ひふみ投信」
 証券会社や銀行などを通じて購入するのが「ひふみプラス」
 個人型確定拠出年金(iDeCo)で購入するのが「ひふみ年金」

 この3種がありますが、大元(おおもと)は同じです。違いはレオス・キャピタルワークスさんのwebサイトがわかりやすいです。手数料が違ってきますので、購入にあたっては十分な理解を得ておきたいところです。
 投信・プラス・年金の違い

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 テレビで取り上げられていた内容を抜粋します。

・トランプさんが大統領になってどんな政策を打ち出しても、日本でキャンプ(屋外)を楽しむ人が突然キャンプをしなくなったりしない。
・投資対象は大企業に限らない。知られざる地方企業。
・インターネットで得られる情報はプロも一般も変わらない。コンピュータ分析はライバルもしている。足を運んで直接話を聞きに行く。
・とある地方企業の経営者「工場を見に来る投資家は他にいない」
・25年で約6000社訪問

・日本に投資を伝える場がない。有望企業を成長させる投資。
・きれいごとではなく、投資とは「喜んでいく循環」。結果として、この方針がすごく儲かる。
・会社は変化する。悪いが良いに、良いが悪いに。

・成長しない見分け方
 1.晴れなのに傘だらけ
   片付ける人がいない。自分事として考えていない。
 2.社内がスリッパ
   気合入っていない。公私混同。家のように過ごしたい。
 3.社長の自伝の手渡し
   今を生きていない。未来を見ていない。過去はすでに終わっている。

・清貧の思想に疑問
・投資は悪・お金は汚いというイメージはとても残念。
・生活の基盤はすべて投資で成り立っている。誰かが投資をして機械を購入し工場を建てリスクを取って作られている。
・基本的に未来・希望への投資。希望がなければ投資ができない。未来を信じる人しか投資できない

・「失われた10年」という表現は大嫌い。なぜ「失った10年」といわないのか。なぜ受動態なのか。自分自身以外の誰かによって成長させられていないという表現なのか。

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 エンディング、村上龍さんの手記より。

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 海外から日本への旅行客へのインタビューで、投資で得られた利益で海外旅行ができている、投資は身近なものという例が紹介され、反対に日本の典型的な60代夫婦の例で資産はすべて預貯金、親が株や土地で失敗した、お金のかからない散歩が趣味、健康も兼ねて定年後も働いている、これが堅実だという流れでした。

 1990年代からの20数年で、米国・英国の一般家庭の資産は約3倍に増えているそうです。日本は約1.5倍。この違いは金融資産の保有割合が圧倒的に異なるからです。米国・英国では有価証券(株式・債券・投資信託)が約50%、日本は圧倒的に少ない比率です。


 番組の冒頭で、某中堅証券会社の担当さんとその顧客の方々が登場され、500万円の元手が数年で800万円(1.6倍)に増えたと喜んでおられました。

 事実確認として書いておきます。この某証券会社さんで「ひふみプラス」を購入する場合、1000万円未満なら販売手数料は3.24%とwebサイトに掲載されていました。500万円なら約15万円です。直接に「ひふみ投信」を購入したり、ネット証券などで「ひふみプラス」を購入すれば、この販売手数料はかかりません。この15万円も1.6倍で計算すれば、500万円の元手で考えると324万円のプラスだったということになります。(実際にはここから約20%の税金が差し引かれます)
 
 知らなかった商品を知れたことで300万円プラスになったのだから15万円の手数料や得られたであろう24万円は大きくないと考えるのかどうなのか。悩ましいような何とも言えない気持ちになりました。

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 単に「もうかる!」イメージで始まった番組でしたが、本来の投資の位置づけと考え方を藤野さんが徹底的に伝えてくださっていました。

 当初はテレビ局からレオスさんにおもしろい企業を紹介して欲しいとの依頼だったのが、あれ?レオスがおもしろい会社?となって、密着取材は5ヶ月にも及んだそうです。(このあたりはfacebookページなどで発信されています)

 
 株式とは出資です。債券とは借用書です。

 いずれも手法が違うだけで事業者(企業)などがお金を集める仕組みです。企業は集めたお金で事業活動(設備投資など)を行うわけです。私たちは事業活動への投資を行っているわけです。
 増えたり減ったりの数字だけで一喜一憂する、内容のよくわからない金融商品ではないのが本来の投資です。

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 藤野さんとは一度だけお会いしたことがあります。2011年10月ですので5年以上前です。レオスさんのこと、ひふみのこと、藤野さんのことを今ほどわかっていませんでしたから、思い返せば本当に失礼な質問をしてしまったと恥ずかしい気持ちです。真横の席に座れたなんて幸運以外の何物でもありません。

 藤野さんの本の感想もいくつか書かせていただいていますので、1つご紹介しておきます。
 ”投資バカの思考法”読みました。


 テレビ東京 カンブリア宮殿 2017年2月16日放送
 4年でお金が2倍に!? 老後の蓄え・教育資金の作り方教えます
 ネットTVer(ティーバー)でも2/23(木)23時59分まで視聴できます。

 視聴できる最終日の紹介で申し訳ありませんが、本当にお勧めです。


 念のために書いておきます。
 私はレオスさん、ひふみ、藤野さんのことを応援していますし、私自身もひふみを毎月積立で購入していることを隠すつもりはありませんが、ひふみに限らず各金融商品を購入される際は自己責任でお願いします。


株式投資は「出資」


 皆さんは株式投資と聞けば、どんなイメージをお持ちでしょうか。

 このブログを読んでくださっている皆さんは私から投資信託などの話題を出すことも多いので、それほど負のイメージは強くないかもしれません。

 日本においては株式や投資信託を保有している(購入したことのある)人の割合は小さいです。株はバクチ、家訓で株だけには手を出してはいけないといわれている。さまざまな言われ方があるように感じています。

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 私は講師を務めているFP講座でも株式投資の内容の際にはまず定義をはっきりさせています。皆さんも覚えてください。

 株式投資は「出資」です。


 出資と聞いてどういったイメージを持たれますでしょうか。

 皆さんの信頼できる親友が新しい事業を始めようとしていたとします。
 立ち上げる最初の段階でどうしてもお金が足りないので、あなたにお金を出してくれないかと(出資を)依頼してきた。人間関係だけで何も聞かずにお金を出すという考え方もあるとは思います。
 でも、おそらく普通はどんな事業を始めようとしているのか、仲間は、将来性は。たくさん気になる点が出てくることになるでしょう。
 応援できる気持ちを持てなければお金は出せないですよね。


 株式投資はこれと同じなんです。
 どこの誰かわからない人に誰でも出資できるわけではありませんし、おそらく出資してくれる人は出てきにくいと思います。

 誰でも出資できるのが株式市場です。出資したい人が多ければ価値(株価)が上がります。反対であれば下がります。
 一個人である私たちが出資を考えるにあたっては、応援できる事業であるのか、ここを考えるのが通常ではないかと思います。

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 もちろん株式市場にはそんな考え方の方々ばかりではありません。

 今日買った株式が値上がりしたから明日に売る、いや1時間後・5分後に売る、これは投資(出資)ではなく、株式を使った投機です。
 投機とは「利益・差益を狙う」行動です。出資(応援)ではありません。

 家族との時間、仕事の時間、趣味の時間、地域活動の時間、私たちは日常生活においてたくさんの時間が必要です。
 投機行動のために毎日・毎時・毎分を株式市場のチェックに割くことはできませんから、

 株式を買う=出資する→中長期での保有

 このようにならざるを得ません。

 もちろん私にもどの企業の株式が上がるなんてわかりません。わかっていたら今の仕事をすぐにやめて専業になります(いや、ならないかもしれません…


 応援したい企業に出資する(=株式を買う)。それを長期保有することで配当金が出て、もしかしたら株主優待もあって、株価が上がるときもあれば下がるときもあって、でも応援できる企業なら(余程倒産などがない限り)一喜一憂せずに長期保有することで、普通預金や定期預金よりも価値が上がっていたら嬉しい。

 こんなスタンスが私たちには適していると思うんです。

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 読んでくださった通り、特定の銘柄を勧めているものでもありませんし、必ずしも株式を購入する必要があるとも思いません。

 でも、株式を購入することへのマイナスイメージは払拭したい。この考えです。


 なぜこの話を書いたかというと、背景にはiDeCo(個人型確定拠出年金)があります。
 確定拠出年金においては株式投資信託を使った資産形成が必須だと考えています。
 投資信託という仕組みを使って株式を購入(出資)しているんです。

 別の機会に株式と投資信託の関係と私なりの考えもまとめたいと思います。


 なお、私自身将来に向けた資産形成の中心は投資信託であり、ETF(上場投資信託)です。個別の株式ではありません。でも、中長期(どちらかといえば長期)の視点で常に2~3銘柄は保有しています。

 <過去参照記事>歴史的背景と投機・投資・資産運用


どんな報酬体系のどんな立場の専門家に頼るのかという視点


 こんな記事がありました。

 投資助言役 顧客が指名 SBIなど証券3社 得意分野、サイトで紹介

 ※ 全文を読むには会員登録が必要です。
 ※ 無料会員でも月10本まで読むことができます。


 「投資のパートナー」というサイトが今月(2016年10月)できるそうです。

 株式・投資信託・債券などを購入する場合、インターネット取引以外であれば証券会社の社員である外務員資格を持った担当さんがついてくださることになります。また、銀行の担当さんも投資信託や債券を提案されるようになってから何年も経ちます。
 (外務員資格とは、生命保険でいえば募集人資格のことですので、いわゆる営業担当さんです)


 SBI証券・楽天証券・エース証券という金融仲介業(いわゆる代理店)制度に力を入れている3社が自社の営業担当ではなく、代理店の営業担当を紹介してくれるサービスといえそうです。

 自社の営業担当ではないから偏らないアドバイスが可能、という印象を狙っておられるようにも感じます。
 これは生命保険における「ファイナンシャルプランナー(FP)に無料相談」と同じ位置づけではないでしょうか。

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 ・外務員の経歴や得意分野を紹介する専門のサイトを開設
 ・顧客が自分の投資目的にあった外務員を選べる
 ・専門性の高いアドバイスを受けられるように

 なるほど、それらしい説明が並んでいます。


 当然ながら相談料がかかるわけではありません。
 本文中に「外務員は売買注文に応じ証券会社から手数料を受け取る」とありますから、当然ながら外務員さんは販売することでしか収入を得られないわけです。

 星の数ほどと言っても過言ではないラインナップの中から商品を選んでもらえるということに対してメリットを感じる人にとっては良いサービスなのかもしれません。
 ただし、何らか購入することでしか解を得られないわけですから、必ずしも購入が必要でないケースでは悩ましい結果になってしまう可能性もあります。
 (購入する意思がないのにこのサービスを使うなという意味合いもあるのかもしれませんけれど…)


 提案して欲しいからサービスを利用する。
 その結果として必要な手数料がかかるならその高低は問題ない。
 掲載されている中からその担当(専門家)を選ぶのは自分自身だから自己責任。
 
 このあたりまで理解を得ている人であれば問題ないように思いました次第です。

 <過去参照記事>
 優秀な生命保険営業担当者を選ぶための有料サービスと生命保険の有料相談

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 金融商品を販売されることが悪なのではありません。

 私自身もさまざまに金融商品を活用していますし、現代社会において遠い将来に向けた資産形成を考えた場合、焦点を絞って金融商品を活用していくことはたいせつなことです。


 知っていただきたいのは、どんな報酬体系のどんな立場の専門家に頼るのか、という視点です。

 1. 商品を購入してもらうことでしか対価を得られない専門家
 2. 商品の購入がなくとも情報に対して対価の必要な専門家
 3. 情報に対して対価の必要な専門家でありながら、かつ商品を購入してもらうことで大きな対価を得る専門家
 4. 情報に対して対価の必要な専門家でありながら、かつ商品を購入してもらうことも勧めるが、そこから得る対価はとても小さい専門家

 商品にも対価(手数料)の大小があります。 
 例えば投資信託においては購入時に手数料のかからない商品もありますが、例えば「1.」の立場で購入時の手数料のかからない商品を強く勧めてもらえる人はおそらくほとんどいないのではないでしょうか。

 
 情報を買う・サービスを受ける消費者(皆さん)も、最低限のコスト意識・チェックポイントを知っておくことで、より納得のできる結果を得られるのではないかと感じます。

 「よくわからない、家族(身内)に説明できない金融商品の購入はやめておきましょう」

 ありきたりな言葉ですが、的を得ている表現です。



「コツコツ投資家がコツコツ集まる夕べin京都vol.18」開催報告です。


 「コツコツ投資家がコツコツ集まる夕べin京都vol.18」開催報告です。

 日時 2016/9/17(土)18:00~21:00
 会場 Natural Kitchen 麹(こうじ)COCON烏丸店
 
 21名の参加がありました。内訳です。
 ・初参加12名
 ・2回目2名
 ・3回目1名
 ・コツコツ京都オフィシャルサポーター4名
 ・主催者2名
 ※ 番外編が一度ありましたので最大19回です。
 ※ 女性6名・男性15名です。


 今回初めて「複数回参加制限」のルールを設定させていただきました。
 (詳細は告知サイトをぜひご参照ください)

 常連さんに支えていただいてきたコツコツ京都でしたので苦渋の決断でしたが、この数年は告知開始から早い段階で常連さんの申込みによって定員が埋まってしまい、初参加となる方々から開催直前に問い合わせをいただく機会が増えていました。

 「投資初心者の方々が気軽に情報を得ていただける場を提供したい!」というコツコツ京都立ち上げ当初の目的に立ち返りたいと考え、このような制限を設けることにしまして、おかげさまで効果絶大(?)とでもいうのでしょうか。初参加12名というとても嬉しい状況となりました。


 コツコツ京都開始当初は定員10名程度でしたので、主催者2名以外すべての参加者さんが初参加さんでも問題ありませんでしたが、そこはやはり20名を超える会にまで大きくなりましたので、私たち2名ではさすがに手が足りません。

 そこで、発足初期から支えてくださっている超常連かつ主旨を深く理解してくださっている方々に「オフィシャルサポーター」として参加していただきました。4名の皆さま、ご協力をありがとうございました!

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 毎回同じことを書きますが、初参加さんとのバランスを取るために今回も最初はテーブルごとに(主催者権限で)割り振らせてもらいました。(5~6名/テーブルです)

 途中から皆さん自由に席移動をしてくださったので、たくさん交流していただけたと思います。初対面でも踏み込んだ話ができて盛り上がれるコツコツの会、見ていて本当にすごい会だと毎回感じます。


 コツコツ京都では最初は自己紹介も兼ねて、投資を始めたきっかけやコツコツの会を知ったきっかけ、今気になっていることなどを順番にお話しいただくところから始めています。誰か1人の独演会になってしまわないよう、最初の注意事項としてお話させてもらっています。


 私がまわった席ではこんな話題が出ていました。
 ・今の資産運用の中心は不動産投資。
  流動性資金を使って中期で投資信託を活用する考え方はどうか。
 ・持株会と財形。
 ・企業型確定拠出年金とマッチング拠出。
 ・過去に買った個別株。個人的関心も将来性も無い。どのように処分すればよいか。
 ・リバランスはどれくらいの間隔で、どんなタイミングで実施するのがよいか。


 インデックスとアクティブとは、ノーロードとはなど、この会の初期を思い出す説明を主催者やオフィシャルサポーターの方々が対応するという、懐かしくもあり本当にたいせつな機会が久しぶりにありました。
 
 繰り返しになりますが、「投資初心者の方々が気軽に情報を得ていただける場を提供したい!」主旨を久しぶりにまっとうできた気がします。主催者として嬉しいです。

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 初参加さんも常連さんもたくさん参加いただけるようにするためにも定員枠を増やして欲しいとのご要望は何度もいただいているのですが、主催者もボランティアでの対応です(もちろん主催者もオフィシャルサポーターも参加費自己負担です)ので、これ以上に参加者が増えると管理・事務負担が大変です。ご理解をお願いしたいです。

 
 今回、遠方からご参加くださったのは横浜・静岡・名古屋です。
 諸々の条件が合ったとはいえ、ありがたいことです。


 元祖の東京は毎月原則第一水曜開催ということもあり、次回10月5日でなんと77回目です。ものすごいです。
 そして、同じ関西で来月から大阪でも開催されるようです。
 全国各地でも開催されていますので「コツコツ投資家がコツコツ集まるファンページ」もぜひチェックしてみてもらいたいです。

 京都ではおおよそ半年に1回の開催を目標にしています。
 次回は来年2~3月を予定しています。

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 ご参加くださいました皆さま、オフィシャルサポーターをお受けくださった4人さん、ありがとうございました!!!

 そして、一緒に主催をしている @pocky さん、今回もお疲れさまでした^^


”かんたんすぎてすみません”読みました。


 ”~公的・企業年金運用会社の元社長が教える波乱相場を<黄金のシナリオ>に変える資産運用法~かんたんすぎてすみません”(2016年4月27日発行)を読みました。
 著者は投資教育会社I-Oウェルス・アドバイザーズの岡本和久さん。

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 最初に書いておきます。まったくかんたんではありません。
 正しくは、投資初心者の方々にとってまったくかんたんではありません。

 以前に拝読した著書「自分でやさしく殖やせる「確定拠出年金」最良の運用術」と同様に、ものすごく大事なことがまとめられている本なのですが、正直な感想は「難しい」です。

 普通の人がこの本の全体を理解できるレベルに到達する必要はないと思います。でも、ポイントポイントではものすごく大事ですし、やさしく書かれているところもありますのでオススメです。


 いつも通り、アウトプットとしていくつかポイントを引用させていただいての所感を書くスタイルです。当然ながら引用部は私の独断と偏見によるものです。

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■はじめに
■おわりに
■第5章 資産運用耐久力こそ成功への道
■第1章 知っておきたい証券の仕組み

・個人投資家に競争はない。競争相手もいないし、時間やマーケットと争うこともない。(中略)急いで収益をあげようとせず、長い時間をかけて増やしていくのが、個人投資家の強みを生かす最善の方法だ。そのためには難しい理論はいらない。 pⅲ

・続けなければ効果は出ない p146~
・サギからカモを守る p155

・お金を融通する二つの選択肢 p2~


 私のオススメは次の順に読み進めることです。
 1.はじめに
 2.おわりに
 3.第5章
 4.第1章
 5.第2章~第4章

 複雑なことが苦手、金融関係は頭に入りにくいというような方々は、5.の3つの章は飛ばしでも良いくらいだと思えるほど、1.~4.が基礎の基礎として大事な部分です。

 この本には誰かに相談するという選択肢は書かれていません。個別相談を第一に考えているファイナンシャルプランナー(FP)としては悲しいことですが、致し方ないことだとわかることができるのもこの本の主張のように感じます。


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■第2章 成功するための三つの知識
■第3章 人生を通じての資産運用の実際
■第4章 ステップ・アップ編

・時間と戦うプロの投資家 p34~
・筆者は必ずしもアクティブ運用を否定するものではないが、あまり経験も時間もない個人投資家が資産運用をするにはインデックス運用のほうが適していると考えている。 p47

・投資には短期投資と長期投資がある p61~
・基本ポートフォリオとモデル・ケース p74~
・確定拠出年金のポイント p85~
・モニタリングとリバランス p104~


 具体的な各種保有の比率の考え方や、推奨するものではないと前置きされているとはいえ商品名なども出てくるのがこちらです。第2章と第3章が中級編、第4章が上級編と位置付けて良いと思います。

 日本人は預貯金が大好きです。他意はありません、預貯金以外の金融商品を保有(購入)している割合が他の先進国と比べると非常に少ないのは事実です。端的に言って、投資は悪・投資は怖い、こんな印象が強いと思います。
 ですので、いかにして投資は悪ではない、恐くないものだよと知ってもらうことに力を入れた情報が多いのも当然かもしれません。でもそれはあくまでもスタートです。もちろんスタートしなければ、途中経過も終盤も経験することはできません。

 こんな言葉で表現するのは恐縮なのですが、岡本さんの経験は非常に長く、深いです。途中経過や終盤を事前に知っておくという意味合いにおいてもこの本は興味深い存在だと思います。


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 まだ一度もお会いできていない岡本さんと、直接お話しできる機会が生まれることを願ってやみません。



 金融機関や金融商品の選択をはじめ、投資や運用は自己責任でお願いします。

 長文を読んでくださり、ありがとうございました。