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記事のご紹介→「いかに時間をかけないか」という時間的なコスパを徹底的に考える


 オススメ記事のご紹介です。私は登場していません!

 一般にはハードルが高いと感じられてしまう投資・運用とのゆるやかな向き合い方を知っていただけます。私の相談をお受けくださった方々には特に理解してもらいやすいと思います。

 全4記事で、「」は私の勝手な引用、そしてひと言コメントです。


時間をかけない”高コスパ”の投資手法を重視|投資ブロガー・虫とり小僧 第2話
 「「いかに時間をかけないか」という時間的なコスパを徹底的に考えるのが大事だと悟りました」
 第2話、最高に大事な内容です。

継続のコツは短期的な成果は見ないこと|投資ブロガー・虫とり小僧 第3話
 「投資をしっかりと継続できている人は「理系タイプの人」が多いんですよ」
 相談に来られる人(夫婦)や協力的な夫は理系のケースが多いと感じます。親御さんの事例も良いですね!

投資普及の鍵は"強制的"成功体験を積ませる仕組み|投資ブロガー・虫とり小僧 第4話(最終話)
 「メディアの金融リテラシーの低さも日本で投資文化を広めるには足枷になっていると思います」
 メディアの金融リテラシーの低さ…!

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 虫とり小僧さん(ハンドルネーム)との付き合いも早いもので8~9年くらい(あれ?もっと?)です。ツイッターでやり取りが始まり、関東にお住まいなので直接お会いしたのは数回ですけれど、2011年の大震災の日の次の日に会う(飲む)予定だったり、その後2013年に飲みに行くことができたり、以降もやり取りがありまして、たぶん友人といっても許してもらえると思います^^

 いわゆる普通の勤め人さんでして、金融の専門家ではありません。でも、専門家に匹敵(内容によっては圧倒的に凌駕?)するほどの知識量です。正直に言いまして、かなりマニアックな運用関連の内容については私より詳しいのは間違いありません(相談力では当然ながら負けませんけれど!)


 というわけで、今回の記事関連のツイッターでは最後はこんなやり取りもあって楽しいです。

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 この記事で唯一注意が必要なのはその情報発信媒体です。

 この媒体さんの資産運用サービスを利用する場合には、売買代金の0.5%や時価評価額の1%のコストが必要になるという、私の立場としましてはとてもお勧めできるものではありません。記事を読むだけならコストは関係ありませんし、オススメです!

 虫とり小僧さんの最近のブログ記事もリンクとしてご紹介しておきます。

 このスタンス、大事だと思っています。


「金融行政の展開と顧客本位の業務運営」を聴講しました。


 金融庁の遠藤俊英長官の講演「金融行政の展開と顧客本位の業務運営」を聴講してきました。

 190831_金融庁

 2019年8月31日に京都で開催されました日本FP学会の記念講演です。なお、私は学会には参加していません。この講演のみ参加してきました。

 受講者は学会参加者・一般参加者を合わせて200名近くだったのではないでしょうか。
 190831_資料
 全員にカラー両面印刷のこれだけの資料が配布されました。

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・過去の反省(例)
 銀行融資において借り手の事業内容ではなく、担保・保障があるかといった形式を必要以上に重視(するように庁も求めていた) p5
・金融商品や金融サービスは顧客が選べるように「見える化」する必要がある p7

・米国家計資産において株式・投資信託の比率が上がったのは401kなど環境整備によるところが大きい。現在の日本もiDeCo(個人型確定拠出年金)やNISA(少額投資非課税制度)など米国の1980年代に近い状況のため、これから p10
・最終受益者は家計 p11

・各社の顧客本位の業務運営に関する原則に魂はこもっているのか p15
共通KPI(顧客本位の業務運営を客観的に評価できるようにするための成果指標)は本当に明らかにできているのか p15

運用損益別顧客比率(PDFファイル注意)から信用組合・信用金庫は全体で推奨する投資信託を30くらいに絞っているため良い成績(運用益)を得られる傾向にある。反対に地方銀行や証券会社は単独で自由に選べるため、運用損の傾向がある p22
・ネット証券・独立系投信会社は低コストで適正なリターンを確保できている P23
・都市銀行・地方銀行では月次販売額が四半期末ごとに顕著な伸びがみられ、成績優先のプッシュ型営業が一定程度行われていることがわかる p29

リスク性金融商品販売にかかる顧客意識調査 p31~
 8割が購入後フォロー・アドバイスを受けていない。金融機関は売り切りになってしまっている p42
 高齢者は来てくれて嬉しい・話してくれて嬉しいで逆に満足度が高いと考えられる p48

・今後はファイナンシャルアドバイザー(FA)を重要視 p53
・金融庁の職員は金融リテラシーが比較的高い。100名が出身中高へ出向き出張授業を実施 p70

・地域金融機関は何のために存在しているのか。ここから改めて p92
・行政も対話型へ p93

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 米国・英国・日本の家計資産のグラフはこの仕事をしていると目にする機会が多いです。いつも話題になるのは株式・投資信託の割合で、米国43.3%・英国38.6%・日本16.6%(2018年末)とされ、日本は遅れているという書き方です。

 グラフで気になるのは、米国株式43.3%のうち直接の株式・投資信託保有は29.7%で13.6%は年金・保険での間接保有であること。英国は38.6%のうち直接15.7%で間接22.9%であり、間接のほうが多いこと。そして日本は16.6%のうち直接12.9%で間接3.7%です。

 まとめるとこんな感じです。
    直接 間接
 米国 69% 31%
 英国 41% 59%
 日本 78% 22%

 そして、家計資産のうち年金・保険の割合は米国32.1%・英国55.6%・日本28.6%です。決して保険を強く勧める意図ではありませんが、保険好きの日本人と言われがちとはいえ米国・英国のほうがもっと保険好きです。
 ただし、欧米での保険の活用はかなり投資性の高い貯蓄型が多いと聞いています。日本ではそういった商品は多くないと思いますし、おそらく欧米の保険商品よりもかなり手数料(コスト)が高いのではないかなと感じます。

 iDeCoやNISAの普及はもちろんなのですが、もっと低コストで現実的に運用としてお金を預けられる年金・保険商品が日本も増えないといけないという面もあるのかなと感じます。
 もちろん、iDeCoや(つみたて)NISAのほうが圧倒的に低コストなので、株式・投資信託の保有割合がこのままの構成比率で米国・英国並みに増えるようになれば、そのほうが良いのは間違いありませんし、時間がかかってでもそれを金融庁が狙っているのだとしたら超長期戦を意識せねばと感じました。

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 金融庁長官の話ですから当たり前なのですけれど、金融機関側の立場から(金融機関関係者向け?)の話が中心のようでした。「魂」という表現を使われたのが印象的でした。
 FP学会での基調講演ということで、金融機関や代理店(IFAを含む)でのFP資格保有者だけをターゲットにするのではなく、幅広いFP資格活用者に向けた話も聞いてみたかったです。

 講演後、帰路に向かいましたところ懇親会へ向かう長官一行も歩いておられ、ひと言お話ししようかと一瞬ドキドキしてしまいましたが、他の方と話されながらの移動でしたのでやはり遠慮してしまいました。このあたりがローカルなので普段から慣れていなくてダメですね…。
 京都、しかも事務所から徒歩圏内で希少なお話を聴講することができました。


勧められたものではなく自分に必要なものを買う


 5月下旬に大阪でセミナーを受講してきました。

 インベストライフ講演会「お金と心」
 先日感想を書きました「お金と心」の著者岡本和久さんが講師のセミナーです。


 この本がセミナー資料で他に配付資料はなく、本の内容から抜粋された資料がプロジェクターで前に写し出される形式での進行でした。トピック的な内容を書き出します。

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・学び/働き/遊びの時代
・六つの富(ふ)
・開運の秘訣は表情
・時間軸・空間軸と品格

・お金は感謝のしるし
ハッピーマネー四分法とピギーちゃん
・72の法則

・誤解される「トーシ」という言葉
・預金から投資へ
・「かんたんすぎる」資産運用
・人生を通じての資産運用の目的は「購買力の維持+アルファ」
・時間は最大の武器
・株式は増価証券
・インフレ率と実質リターン
・なぜグローバルなのか
・金融商品は勧められたものではなく自分に必要なものを買う

・全員が平均以上の運用益を得ることは不可
・資産運用は歯磨きのようなもの
・資金の引き出し方はどうする
・人生の楽しみはどこにでもある
・志を後世の世代へつなぐ超長期投資をしよう
・人が見えないところで徳を積む「陰徳」とおかげさま

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 3時間たっぷりのセミナーでしたので、投資との向き合い方「心」の部分のお話が多かったように思います。インパクトも強かったです。こういった内容を聞ける機会は通常のマネーセミナーではありえないと感じます。
 「かんたんすぎる」75文字の投資戦略は著書のp74にも記載されています。ぜひ著書をご参照ください。


 休憩時間や懇親会で耳に入ってきた話題から、いわゆる本当の初心者や一般の人は多くなくて長く岡本さんのファンであったりFP資格をお持ちだったりこういった会には欠かさず足を運ばれるような方々が大半だったのではないかと感じました。

 セミナー後の質問で個別具体性の強すぎる質問が出てくるのは資産運用に関係するセミナーではもう当たり前のようです。日々相談を受けている講師でなければ答えられませんし、日々相談を受けている講師でも質疑応答の短時間で答えられるわけがないというような質問です。3時間ものセミナーでも出てきてしまうのが、やはり運用に特化したセミナーの特徴であり、一般の方々が参加をためらう背景になってしまっているように感じます。質問されている人が初参加の初心者の人とはいつも思えませんし…。


 岡本さんが主宰されている「長期投資仲間」通信インベストライフは毎月無料で非常に有益な情報を発信されています。毎月ボリュームたっぷりですので私もすべては目を通せていませんが、バックナンバーも読めますのでお勧めです。



”お金と心”読みました。


 ”お金と心 ~200パーセントのしあわせ持ちになれるシンプルな生き方~”(2018年12月24日 初版第1刷)を読みました。

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 著者はI-Oウェルス・アドバイザーズ株式会社代表取締役社長の岡本 和久(おかもと かずひさ)さん。

 岡本さんのことは以前より共通の知り合いが多く、2017年に4人の専門家による共著”投資の鉄人”のお一人です。
 先日、岡本さんの大阪のセミナーに初参加できまして、ようやくお会いできました。おそらく苦節5年以上です。嬉しかったです。そのときの内容は別記事でまとめます。

 
 いつも通りアウトプットとしていくつかポイントを引用させていただいての所感を書くスタイルです。当然ながら引用部は私の独断と偏見によるものです。

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■はじめに
■おわりに
■第1章 学びの時代~お金の基礎知識を得る

・「こんなに良い人生を送れた自分は何と幸せなのだろう」と思いつつ、人生を終えたいものです p18
・お金は感謝のしるし p22~

・誰のアドバイスを聞けばよいのか p52~
・基本的には、私のお勧めする人生を通じての資産運用にアドバイザーはいりません p54
・アドバイザー選択で聞くべき五つの質問 p55~


 私の立場上、後者3つを取り上げます。この3~4ページは本当にその通りだと思います。いわゆる資産運用として、どれだけの額をどれだけの期間かけて投じ、いつ使うお金なのかが明確になっているのであれば「資産運用にアドバイザーはいりません」でほぼ間違いないと言えそうです。
 でもそんな人はたくさんおられません。第5章も参照ください。


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■第2章 働きの時代~将来のための資産運用をする

・なぜインデックス運用が向いているのか p92~


 資産運用はつまり何をすれば良いのかの答えはこの章に書かれています。非常にシンプルです。この結論だけであれば相当にページ数は少なくても問題ないわけですが、基礎となる知識・概念・考え方、そして向き合う「心」がこの本、岡本さんの特徴です。強くお勧めできます。

 細かいことですが、iDeCo(個人型確定拠出年金)のことをp105をはじめとして全体として「iDECO」とされています。p109やp196では「iDeCo」なのにです。正式名称は「iDeCo」です。


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■第3章 瞑想でつかむ200パーセントの人生

・みんな、心も体も疲れているから行動の効率が落ちてしまう。少しだけ時間を取って心身を休ませれば思考や行動に無駄がなくなり、その時間を補って余りある効果が得られるでしょう。 p123

■第4章 私の人生と瞑想

・お金は幸福感に変換して初めて価値を持つのです。 p173


 「心」の部分です。岡本さんご自身も瞑想について「怪しいもの(中略)というイメージが強い(p121)」と書かれていますが、きちんと読めば怪しい部分は1つもありません。瞑想というのは1つの手段であり、岡本さんはたまたまそれに出会い、良い効用を得られたわけで、読者は同様の視点を何で得るのかということです。

 今の私で言えば「睡眠」が当てはまりそうです。
 <過去参照記事> ”極論で語る睡眠医学”読みました。


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■第5章 遊びの時代~「しあわせ持ち」へのロードマップ

・資産の引き出し方はどうする p207~
・信頼できる独立系のファイナンシャル・アドバイザーなどの助言を受けることをお勧めします。 p208


 ファイナンシャルプランナー(FP)ではなく、「独立系のファイナンシャル・アドバイザー」と書かれているのが私の立場としましては残念ですし、ある意味で悔しいです。
 「独立系のファイナンシャル・アドバイザー」はIFAと表現されます。いかにも専門家に見えますが、正しくは金融仲介業者であり証券会社の代理店です。第1章の部分にもつながってきますが、資産運用に特化した助言を求めるのであれば選択肢かもしれません。
 <過去参照記事> IFAとは証券会社の代理店さん

 でも「資産を引き出す」観点では、公的年金や働き方(収入)といった入ってくるお金といわゆるライフプランとも呼べる将来にわたる資金計画も加味する必要がありますので、相談相手は十分に吟味されるべきだと考えます。
 岡本さんも「財産の額、借金の有無、家族構成、遺産として残したい額、さらにその人の性格、人生観まで関係してきます(p208)」と書かれています。であれば尚更、本来はFPの役割でしょう。岡本さんは一般的なFPに良い印象をお持ちでないのかもしれないなと感じました。


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 そしてやっぱり最後にこれを書かせてください。いかに大御所の岡本さんといえど、これらの記述は私の立場として見過ごすわけにはいきません。

・年金だけではとても将来の生活は支えられません。 p4
・年金だけでは退職後の生活はできない p64~
・受給できる額は小さくなりますし、その時期はどんどん遅れていくことになります。 p192


 公的年金保険は長生きをしてしまった場合の保障の仕組みです。退職後の生活を支えてくれるものではありません。公助・福祉(救貧)の生活保護とは違い、公的年金保険は共助・社会保険(防貧)ですから受給額だけで生活のすべてをまかなうものでもありません。
 さらには「その時期はどんどん遅れていくことになります」です。現在、移行期間中である厚生年金の支給開始年齢が60歳から65歳になっていることを意味しておられるのであればその通りですが、おそらくそうではない文面かと思います。65歳からではなく、それ以上の年齢へ遅れていくという意味であれば、そんな事実や議論は一切ありませんので根拠なくあおっている人(メディア)と同じになってしまいます。せめて「その時期はどんどん遅れていくことになるのだろうと私は考えます」であればご自身のお考えなので何も気になりませんでしたが(いや、多少は気になりますが)、この書き方はよろしくないです。

 投資や資産運用を専門としておられる方々が絶対にしてはいけないと私が考えることをご紹介しておきます。


 こういった不安をあおる前段の文章を当たり前のように使っておられるのは悲しいのですが、資産運用に関する部分や向き合う心に関しては本当にお勧めできる本です。


 
 長文をお読みくださり、ありがとうございました。



”経営者はいかにして、企業価値を高めているのか?”読みました。


 ”経営者はいかにして、企業価値を高めているのか?”(2019年1月16日第1刷)を読みました。

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 著者は農林中金バリューインベストメンツ株式会社常務取締役の奥野 一成(おくの かずしげ)さんと京都大学名誉教授の川北 英隆(かわきた ひでただ)さん。

 京都大学経済学部での農林中金バリューインベストメンツ寄附講座「企業価値創造と評価」の講義録で、2018年度の内容ということです。(リンク先の内容はこの記事を書いた時点で2019年の講義スケジュールです)
 とあるご縁で奥野さんと知り合うきっかけがありまして、この本をお送りいただいてしまいました。感謝を申し上げます。

 
 いつも通りアウトプットとしていくつかポイントを引用させていただいての所感を書くスタイルです。当然ながら引用部は私の独断と偏見によるものです。

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■はじめに 「現代の資本家」になろう

・簡単に言うなら、株式投資とは企業のオーナーになることです。 p3


 これが始まりです。私はいつも「株式とは出資金」と言います。

 何かよくわからないけど値動きがあって大損するかもしれない株式ではなく、この会社は応援したいから資金を出したい(出資)、これが株式です。ここの理解を深めるための本質のような役割の本です。


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■第一章 独創し続けるための「朝令暮改」、「任天堂」、「分相応」、これが任天堂のDNA

・任天堂の任天とは「天に任せる」という意味からきている p34

・【Column】インデックスをうのみにするのではなく、投資家それぞれが、企業の考え方、活動を知り、自身の価値観、運用哲学に照らして、主体的に判断する姿勢が重要です。 p41


 コラムの件、重要だと思います。本当に重要です。でも、すべての人がこのようにできるのかという点で考えれば、まず難しいです。

 できる人・やりたい人・時間を作れる人は取り組むべしです。でも、もっと他のことに時間を作りたい、投資や運用に時間をかけたくないという方々においては低コストであるインデックスで何も問題ないと考える次第です。


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■第二章 グローバル展開成功の鍵は、現地に根差した経営をすること

・日本はもっと早く、官主導の経済から民主導の経済へ転換しなければならなかったのですが、そのタイミングでバブル経済が発生しました。やがてバブルの崩壊を経て、非常に経済状況が悪くなりました。(中略)本格的な民主導の経済への転換が遅れてしまいました。 p56


 キッコーマン名誉会長による講義録です。世界進出・展開の流れがわかります。おもしろいです。


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■第三章 丸井グループ価値共創経営 

・企業価値をすべてのステークスホルダーの利益が重なる部分と定義 p92~

・若い方はカードでご利用いただく額が多い(中略)この金利のつく分割払いやリボ払いのご利用が、他社と比べると大きいので、利益率が高くなっているということです。 p118


 資本家側・投資家側からすると経営の視点・利益を生み出す視点が大事なのは間違いありません。
 ただ、私のように一般家庭・若い世帯から日々相談をお受けする機会があると、分割払いやリボ払いは余程の事情により使わざるを得ない場合を除き、絶対に使ってはいけない仕組みです。家庭や世帯の資産の視点で考えると、高金利でお金を調達することはできる限りあってはならないことなんです。悩ましく読みました。


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■第四章 社員の心理に着目し、パフォーマンスを最大限引き出す「内的動機経営」

・個人Will(ウィル)という個人別管理会計制度 p147

・内的動機による統治 p158

 
 ディスコ代表取締役社長による講義録です。社内の取り組みが強烈なインパクトです。従業員側の声を聞いてみたいと思いました。


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■第五章 経営理念と、その実践

・人に人徳があるように、企業には社徳というものがあると考えています。 p194
・時流に乗る 経営は時間の関数 p203


 SBIホールディングス代表取締役社長による講義録です。古典・歴史、たくさんの教養と合わせて話が進みます。北尾さんから見た孫さんの話(p227~)もおもしろいです


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■第六章 絶え間ない仮設構築・検証のプロセスと発見

・(日本電産の)永守社長は「3Mはちゃんとモノを見てくれた」と仰っています。 p253

■第七章 長期投資の優位性と投資方法

・市場を買うのか、企業を買うのか p266~
・京都企業はどうなったか p283~
・長期投資においては、流行に流されず、冷静かつ理論的に市場と企業を観察することが求められている。これはいつの時代にあっても真実である p300


 これまでに株式や投資信託を購入したことがない人がこの本を読んで「自分で投資先企業を選びたい」と強く感じても、おそらくその選定がどれだけ大変か気づいて挫折することになるかと思います。
 すでに投資している人だと経験によって大きく違ってくると思いますが、株式投資と向き合う気持ちやその重要性を改めて理解できればそれは大きな収穫でしょう。

 (2018年度の講義なのに第七章のデータは2008年だったりすることは気になりました)


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 ただ、1つ私として残念だったのが次の記述です。

・少子化、高齢化が急速に進む日本の社会において、現行の賦課型公的年金制度では、団塊ジュニア以下の世代が引退後に今の水準を維持するには物理的に十分でありません。 p4~

 さらに「65歳以上の高齢者を現役世代(20~64歳)で支えている比率」という公的年金保険をはじめとした社会保障全般を語るうえで意味のない、報道機関のようなわかっておられない数字の話を持ち出し、「年金受給開始年齢を伸ばそうとする政策」という言いたいことは「支給開始年齢」?なのかなと思いますが、政策なんて議論にもなっていないあおり文章を入れなくて良いのに入れてしまっておられます。

 投資や資産運用を専門としておられる方々が絶対にしてはいけないと私が考えることを前段に出してしまっておられ、そのことだけが本当に残念です。

 あえてこのツイートをご紹介しておきます。


 この部分以外の企業に関するお話は本当にお勧めできます。
 (せっかくお送りくださった本なのにこんなことを書いてしまって申し訳ありません)


 
 長文をお読みくださり、ありがとうございました。