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ハザードマップの前提となっている降水量を把握しておくことが最重要


 結論を先に書きます。

 大豪雨・大水害で事前に確認が重要なのはハザードマップに間違いありませんが、ハザードマップの前提となっている降水量を把握しておくことが最重要です。

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 例えば京都市のハザードマップ
 
 鴨川水系では2018年5月から想定雨量が1000年に一度となる48時間で736mmとなり、これまでの2日間約500mmの想定から変わりました。
 仮にこのような雨が降った場合、四条通では50cm~3mの浸水が想定されています。私の事務所や自宅の周辺は50cm未満です。(ちなみに嵐山の渡月橋周辺は12時間雨量341mmで50cm~3mの浸水想定です)


 今回の大雨では7月の観測史上最高となる283.5mm(48時間)を計測し、これまでの最高は1998年10月の348mm(同)です。
 48時間雨量は気象庁webで10分更新で確認でき、1/3/6/12/24/48/72の各時間でも確認可能です。

 また、荒神橋の水位グラフもwebで確認できます。
 今回の最高水位は7/6(金)13時の2.23m、氾濫危険水位2.3mに近づいているので危険に感じますが堤防高は5.6mです(常時は20~30cm)。
 三条大橋や四条大橋の鴨川の様子がSNSでよく投稿されていましたが、いわゆる上流のエリアでの浸水はまだ大丈夫だったといえそうです。


 下流の荒神橋で今回の最大水位2.23mの時間に近しいときの鴨川三角州の写真は、今回のまとめ記事をご参照ください。
 7月4日(水)夜から3日間の大雨の記録です。

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 今回の報道で被害映像や写真がよく取り上げられている倉敷市真備町。
 被害の全貌はまだ明らかでありません。
 ハザードマップ48時間雨量

 ハザードマップで5mを超え「2階の軒下以上の浸水」が想定されていた今回の被害エリア。
 その浸水条件は3ヶ所の決壊のあった小田川で100年に一度の48時間225mmで、合流する高梁川では150年に一度の48時間248mm。

 真備町単独の観測ポイントはありませんでしたが、倉敷市は48時間で観測史上最高の260mmが降りました。
 小田川上流で小田川にいくつかの川が合流する矢掛町でも観測史上最高の同282mm。高梁川上流の高梁市でも観測史上最高の同348mm。

 表現が難しいのですが、ハザードマップの想定通りになったということです。
 (5m超の浸水の想定されていた地域にある学校や公民館が指定避難場所というのも疑問を感じるところではありますが…)

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 大事なのは自分自身や家族の住んでいる地域で情報を知っておくことです。

 「あっという間に」「気づけば」報道でよく出てくるコメントです。今回でいえば、大雨は長く続くと事前にたくさん報道が出ていました。
 リアルタイムの雨量が確認できなくても、事前に想定をきちんと把握できていれば早めに避難も可能だったかもしれません。


 間違えないでほしいのは今回のような大災害があったことを教訓としないといけないことです。報道ではもっと具体的に事前想定を広く取り上げてもらいたいです。

 今回の被害地域の皆さまに1日でも早い救援の届くことを願うばかりです。

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 最後に。

 自粛ダメ絶対、大賛同です。

 被害を受けていない私たちは日常を続ける(経済をまわす)ことが何よりも大事です。買い物・外食・お出かけ、何でも今まで通りが1番です。


 この記事は2018年7月10日(火)にfacebookの「友達」限定で書き込んだ内容を一部加筆・修正して投稿しました。


7月4日(水)夜から3日間の大雨の記録です。


 7月4日の夜から丸々3日、本当によく降りました。

 特に中国四国地方では大変な被害となっているようです。
 可能な限り早い救済を願うばかりです。


 記録をまとめます。

 京都市の中心部(中京区の観測)でも7月としては観測史上最大の雨量となりました。最大を記録したのは48時間(2日)と72時間(3日)です。画像は私が保存したものです。

 ・48時間
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 ・72時間
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 ※ 画像をクリックすると全体が表示されます。

 これだけ長く降ったことで最初は地盤の緩み、そして桂川・鴨川の増水により京都市からの緊急速報メールと防災(防犯)情報メールがものすごくたくさん届きました。


 いずれも小学校区ごとの発信で、京都市は大きな自治体ですからかなり多くのメールとなりました。

 緊急速報メールの数です。
 ・5(木)7件
 ・6(金)34件

 けたたましい音が深夜も早朝も鳴り続けるのは大変な事態です。

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 写真は6(金)の朝8時30分ごろ、荒神橋の水位グラフは「氾濫注意:1.6m」を下回る約1.4mの時間帯


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 こちらは同じ日の13時30分ごろ、こちらは「氾濫危険水位:2.3m」に近づく約2.2mの時間帯です。

 <過去参照記事:2015年7月> 実際の数字を把握したうえで -台風11号通過後の鴨川の写真-

 このあたりとほぼ同じです。ただし、以前と違う点として3年前はすでに雨は上がっていましたが、今回はピークは過ぎたとはいえ降り続いていたことです。

 荒神橋では雨が降り続いていても水位グラフ2mを超えてくると、1時間に10mm程度以内であれば水位は上がっていかないように感じました。


 そしてこれは7(土)9時です。「氾濫注意:1.6m」を下回る約1mの時間帯でした。

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 3年前と同じことを書きますが、この写真を撮影しているような上流部におきましては堤防はもう1段あります。荒神橋における堤防高は5.6mです。

 三条大橋や四条大橋では遊歩道をはるかに上回る水位となっていたこともあり、ツイッターなどSNSでは氾濫という表現も使われていましたが、氾濫(川の水などが増して勢いよくあふれ出ること。洪水になること)ではありません。あおられた表現はやめてもらいたいものです。


 私の地元、事務所すぐ近くの出町枡形商店街では6(金)と7(土)に毎年恒例の七夕夜店があり、6(金)は中止となりました。

 子どもたちの集まるイベントです。そのイベント会場からすぐ近くを濁流が流れているわけです。橋を渡って来る子たち、普段は川のほうには行かないのにイベントの日だからみんなで近づいてしまう子たちがいることは想像できます。水位は90cmを下回っていたとはいえ雨が続いていましたので、個人的には7(土)も中止の英断を期待していました。残念です。


 この記事は京極・出町FP相談のブログです。
 加茂川・鴨川の上流部だけの内容しか取り上げておらず申し訳ありません。
 桂川では今回、渡月橋付近で川を溢れる被害はなかったようで本当に何よりでした。

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 最後に参照リンクです。

淀川水系鴨川・高野川の洪水予報情報

鴨川:荒神橋の水位グラフ
 この記事を書いている時点で荒神橋の水位は約60cmまで下がっています。

京都市 災害時緊急画面

京都市24時間降水量(気象庁)

京都市XRAIN雨量情報

JR西日本 近畿エリア運行情報

 ピーク時となる7/6(金)朝の状況を画像で残しておきました。
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鑑定人調査の立合いと地震保険の基準となる%(パーセンテージ)


 6月18日に大阪北部地震。

 高槻・茨木方面で私の相談者さんが所有者の4階建て鉄筋コンクリート造マンションがありまして、地震保険の鑑定人さんによる現地調査に立ち合ってきました。

 都合上、写真はアップできませんが、地震保険の鑑定ポイントとなる柱や梁(はり)に軽微とはいえ多くの損傷がありました。

 鉄筋コンクリート造の場合、建物の構造として維持できないほどの損傷の対象となるのは柱と梁です。極端な話、天井や壁だけの損傷では査定ゼロというわけです。

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 今回は鑑定人さんの人柄もよく、相談者さんもしっかりコミュニケーションを取って、細部にわたって一緒に確認を進めておられました。

 私が相談者(所有者)さんにアドバイスしたのは地震保険の「一部損」の基準となる%(パーセンテージ)です。
 表現が難しいのですが、当然ながらウソをお願いするわけにはいきませんし、鑑定人さんだって受けてくださるわけがありません。頼み込むのも筋が違いますし、不満を訴えるだけでは正しく伝わりません。
 正確な情報を押さえ、損傷部分に応じてきちんと時間をかけて確認してもらうという事実は重要です。


 特に壁のひび割れは見た目のインパクトが大きくなりますが、建物の構造としての損傷とはポイントが異なります。
 どれだけ詳しく説明したとしても、入居者にとっては室内や共用部のひび割れは日々目に入るものですから不安につながりますし、転居につながってしまうのはお互いにとって嬉しくないことです。

 ですので所有者さんは修繕されることになるわけですが、火災保険では対象になりませんので地震保険で認定されるかどうかは経営上とても重要です。


 今回は結果として一部損に認定されました。

 <過去参照記事> 2017年1月から地震保険の半損の細分区分が見直されます。

 とはいえ、地震保険の役割は建物を直すものではなく、生活再建費用ですから今回の程度で保険金が出てくることを喜んでよいのかは何とも私にはわかりません。

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 特殊な技法やいつひっくり返ってしまうのかわからないような裏技を勧めてくるような人に依存する手法は一般に響きは良いですし好まれるかもしれませんが、私は好きになれません。
 
 ただ、何事も最後は人と人のやり取りですから顔を合わせてコミュニケーションをとった結果、良い成果を得られるというのは嫌いではありません。今回は成果を得られて良かったです。


 <6月19日記事> 大阪北部地震と京都市上京区


大阪北部地震と京都市上京区


 この記事は2018年6月19日(火)の午前中に書いています。

 2018年6月18日(月)7時58分ごろ、大阪府北部を震源とする大きな地震がありました。

 何か被害や損害がある場合にはとにかく物証、写真です。壊れたものを撮影するは分かりやすいとは思いますが、例えばヒビなどは今回と将来との比較が大事になってくることだってありえます。記録を残すことをお忘れないようにお勧めします。


 ブログでは震度情報の記録として、私の事務所と自宅のある京都市上京区で揺れを感じた分のみリンクを残しておきます。

18日 07:58 最大震度6弱(京都市上京区 震度4)

18日 16:31 最大震度3(同 観測なしですが事務所でかすかに揺れを感じました)

19日 00:31 最大震度4(同 震度2)

19日 04:53 最大震度3(同 観測なしですが自宅で揺れを感じました)

19日 07:52 最大震度3(同 震度1)

 大阪北部という区分で一覧を確認すると、余震の続いていることがわかります。

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 わが家の記録です。

 子どもたちが家を出るのを見送り、私は事務所へ向かう準備をし歯磨きを終えたときに揺れが始まりました。
 木造とはいえ1階にいたこともあるかもしれませんが、24年前の阪神大震災のような強さでないことはすぐにわかりました。

 妻と一緒にテレビをつけて震度情報を確認し、最大6弱だったことに驚き、とりあえず事務所に向かいました。


 子どもたちの通う小学校と中学校は休校になりました。

 長女(1年生)は登校してランドセルを教室に置き、すぐに外へ出て花壇の水やりをしていたときに揺れを感じたそうです。普段は怖がりの長女ですが、今回は今のところ大丈夫のようです。

 次男(5年生)は校舎の3階にいて揺れが大きかったようです。先生は教室にいない時間でも登校していた半数弱の子どもたちは誰に言われることもなく、しっかり机の下に入って揺れが収まるのを待ったそうです。すばらしいです。

 小学校は9時前には保護者が迎えに行くことになり帰宅です。新年度になって新しい先生方も加わって避難訓練などもまだでしたので、昨年までの引き渡し訓練とは異なる流れだったようです。

 長男(中学1年生)は中学校まであと100mほどの場所で揺れを感じ、とっさに車の通行を確認したうえで建物や壁から離れて歩いたそうです。学校に到着すると生徒がどんどん建物から出てきて運動場で待機となり、1時間待機の結果帰宅となり、帰ってきたそうです。

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 被害状況の確認等はツイッターが早かったです。
 facebookは「地震での無事が報告」というシステム(?)が始まっていましたが、何とも難しいですね…私は利用しませんでした。

 ツイッターやfacebookなどのSNSではいわゆるデマの情報や根拠なく不安をあおる情報、被害者・当事者・関係者の方々の気持ちを無視した投稿など、使い方は慎重にならないといけないのは間違いありません。

 何事も使い方が大事という話と、普段の確率に比べれば大地震の後に再度の地震(余震?本震?)の来る確率のほうが高いのだと思いますので、気を張りすぎない程度に意識を高めておく必要があるのだろうと思っています。

 
 小学生やそれより小さい子どもの事故や事件は、もうほんまに息が苦しくなってしまいます。ニュース見れないですし、記事も読めないです…。せめて旅立たれた後は安らかでおられることを願ってやみません。


自転車のヘルメットと自動車のシートベルト

 小学生以下の子どもが自転車に乗るとき、ヘルメットは着用していますでしょうか。
 最近はドラえもんに登場するジャイアンでさえ、番組内ではヘルメットをかぶっています。

 道路交通法に「児童または幼児」とありますので、小学校を卒業するまでは保護者による努力義務です。
 ・児童・幼児のヘルメットの着用 自転車に係る主な交通ルール
 ・道路交通法 第六十三条の十一 (児童又は幼児を保護する責任のある者の遵守事項)

 残念ながら義務ではないんですよね。「努めなければならない」なので…。


 とある知っている小学校低学年の子が自転車に乗っていまして、ヘルメットをハンドルにぶらさげてましたので、「かぶっときやー」と声をかけたときの会話です。(近所のうるさいおっさんですみません…)

 子「なんで?」
 私「こけへんやろけど、
   知らん人がぶつかってきたら危ないで」
 子「ぶつかってこーへんって」
 私「気をつけやー」

 自分の子なら、かぶるまで運転禁止です。でも、自分の子でなければこれ以上強く言えないんですよね…

 小児医療に携わる方々の情報と接する機会もありますので、事故時のヘルメットやシートベルトの重要性は、もう本当にこれ以上強く言えないほどにたいせつです。

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 話は変わりますが、自動車のシートベルトです。

 2017年10月のJAFさんによる毎年恒例の調査です。
 一般道路の後席シートベルト着用率は微増の36.4% 
 ※ カッコ内は3年前の調査

 運転者 
 ・高速道路 99.5%(99.5%)
 ・一般道路 98.6%(98.2%)
 助手席
 ・高速道路 98.3%(98.1%)
 ・一般道路 95.2%(93.9%)
 後部座席
 ・高速道路 74.4%(70.3%)
 ・一般道路 36.4%(35.1%)

 95%以上というのはもうこれ以上、上がりそうに感じませんが、それでも3年前と比べて微増なのは運転者と助手席です。
 でも後部座席はほんまかいなのレベルが維持です。


 子どもたちは後部座席に乗るケースが多いと思います。このアンケートで子どもの場合の数値が出るならこれより高いことを願うばかりですが、運転席と助手席の夫婦はしっかりシートベルトをして後部座席にいる子どもたちは自由な感じ…という車たまに目に入ってきます。

 百歩(!)譲って自分自身の運転に自信があるのだとしても(いや、それなら自分自身もシートベルトしないですよね…)、他の車につっこまれたらそれは後悔してもしきれない事態になってしまう可能性があるわけです。


 自転車のヘルメットと自動車のシートベルト。
 特に小さなお子さんがおられるご家庭はもう本当によろしくお願いいたします。
 
<過去参照記事>
 ・子どもの自転車ヘルメットとチャイルドシート
 ・シートベルトの着用率(2014年10月)