記事の内容は公的年金の問題ではなく福祉の問題


 公的年金に関する記事が最近多い気がします。
 ツイッターでは比較的リアルタイムで取り上げていまして、ブログでもいくつかご紹介しておきます。




 根拠のない、不安をあおるだけの内容はもうそろそろ勘弁してもらいたいです。

-----

 次の記事は誤解を生む一節がありました。



 繰り返します。
 このデータは国民年金のみ受給者ですので、厚生年金を含む公的年金の受給者全体ではありません。


 根拠はこちらの20枚目の表24です。
 平成27年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況(PDFファイル注意)

 そして、国民年金のみ受給者は2011年度なんて新規の4人に1人が繰上を選んでるんです。経済状況もあったとは思いますが、テレビや雑誌のあおりの責任もあるのではと感じざるを得ません


 参考ツイートはこちらです。
 


 リンク先は、PDFファイル注意です。

-----

 最後に、繰上げではなく繰下げについても取り上げておきます。



 65歳時点で、健康で余程の事情がなければ公的年金の受け取りは「繰下げ一択」だと言い切りたいほどです。




 非常に大事な仕組みです。

 「2020年中にも関連法改正案の国会提出を目指す」とありましたが、2018年初の今からだと、ちょっと先ですね…本当に進んでくれるか若干心配です。

-----

 <参考記事> ”ちょっと気になる社会保障 増補版”読みました。
 <京極・出町FP相談オフィシャルサイト> 公的年金・ねんきん定期便 相談

 ご参考になりましたら幸いです。



あまりにもざっくりすぎる数字


 少し古い記事ですみません。

 日経ビジネス2017年11月27日号の特集「農業で解決 日本の課題」の一節です。

 171222_01

 あまりにもざっくりすぎる数字で不安をあおっている不適切な内容です。
 特集全体はそれなりに興味深かったので、この内容で台無しです。


 前提条件がはっきりしませんが、まず世帯とありますので夫婦で計算します。
 65歳から100歳まで35年間、9600万円は1年あたり約274万円、月では約22.9万円です。
 記事に「厚生労働省が公開している計算式」とありますので、モデル世帯という考え方では夫婦合計で月22万円とされています。

 22.9万円のうち22万円は公的年金でカバーされています。
 不足している月9000円の35年分は378万円です。

 「年金と退職金でそれだけの額をカバーできる人は極めて少数派」
 んっ??十分にカバーできてしまっていますのでこの数字ではなさそうですよね。

-----

 夫婦ともにずっと自営業者だったとしましょう。

 将来受け取る国民年金部分の年金は2017年度の満額で約78万円、夫婦だと156万円で1月あたりでは13万円です。これだと22.9万円には99000円不足しています。35年分だと4158万円の不足です。

 でも記事の前提は「退職金」も書かれていますので、ずっと自営業者というわけでもなさそうです。

-----

 結論として、公的年金の受給額を確認せず、文字数の不足をとりあえず埋めておいた一節としか感じません。
 1億円近い金額を見せておけばインパクトあるだろうという安直なイメージです。

 こういった数字のマジックに惑わされないようにしたいものです。
 失礼しました。


 <参照ブログカテゴリー> ねんきん
 <京極・出町FP相談オフィシャルサイト> 年金相談「公的年金・ねんきん定期便」


リンクをたくさん紹介しないと理解の進まない制度であるのは悩ましい

 公的年金に関して、俊輔仲間である山崎俊輔さんのコラム記事をご紹介します。

 「あなたが国の年金制度を信じられない4つの理由」


 長すぎませんから読みやすいですし、ぜひ記事を読んでいただきたいので見出しを引用させていただきます。

-----

理由1:今は負担しかしておらず実感ができない仕組みだから
理由2:いい話は報じられず、悪い話だけ報じられるから
理由3:実は「損得」が一番分かりやすい制度だから
理由4:そもそも仕組みを知っていないから

-----

 公的年金は社会保険の1つです。この記事は本質の1つです。

 この記事は2017/10/30時点です。
 その3日後には公的年金の運用を担っているGPIFから四半期(2017年7~9月)の状況発表がありました。


 私がいくつか確認した限り、今回のようなプラスの報道を大々的に取り上げているところはほぼありません。マイナスなら一面を飾ってしまう勢いですが、経済面に申し訳ない程度です。2001年からの累積収益が60兆円を超えたんですよ。約16年の平均で毎年3.2%もの収益を上げ続けてるんですよ。


 今回の記事は5年半前のこちらの記事に匹敵します。
 コラムのご案内「年金損得論者は主張するほどに損得・不公平を拡大する」

 そして多くの方々に手に取ってもらいたい本はこちらです。
 ”ちょっと気になる社会保障 増補版”読みました。

 リンクをたくさん紹介しないと理解の進まない制度であるのは悩ましい次第です。でも、大事すぎる制度ですからたくさんの方々に知っておいてもらいたいです。


2017年11月の毎週日曜11時(再放送13時)からのラジオ番組にゲスト出演し「公的年金」についてお話しします!

 2017年11月の毎週日曜、4週にわたって午前11時(再放送13時)から10分弱、ラジオ番組にゲストとして登場します。今回で7回目の出演です。

 171023_01

 京都三条ラジオカフェFM79.7という京都のローカル放送局でして、webサイトから全国どこでも聴いていただけます。

 サイト右列にある「Listen Radio」
 → CATEGORY「全国のラジオ局」
 → CHANNEL「近畿」
 →「京都三条ラジオカフェ」

 171023_03

 これまでの6回では次のお題をお話ししました。

 ・ファイナンシャルプランナー(FP)とは
 ・ファイナンシャルプランナー(FP)の専門性とは
 ・公的年金は長生きをしてしまったときに助けてくれる保障の仕組み
 ・確定拠出年金とは
 ・若い世代のがんとFPへの相談
 ・iDeCo:イデコ(個人型確定拠出年金)

 関係者の皆さまに大感謝を申し上げます。

-----

 今回の大テーマは「公的年金」。10/23(月)に収録しました。

 放送内容の予定とサブテーマです。
 時間はすべて11時からで、再放送が13時からです。


 ・11/ 5(日) 年金という用語は公的年金保険だけに使って欲しい
   <過去参照コラム>年金という用語は公的年金保険だけに使って欲しい

 ・11/12(日) 保障としての公的年金
   <過去参照記事>希望・願望を込めた用語の読み解きを目的とした内容

 ・11/19(日) 公的年金の支えられる人と支える人
   <過去参照記事>”ちょっと気になる社会保障 増補版”読みました。

 ・11/26(日) 将来資金を考えるうえでの基本は公的年金
   <過去参照記事>社会保障(社会保険)の理解があってこその投資・運用


 9分ほどの番組でして、私の持ち時間は実質4分×4回です。
 シンプルにポイントをお話ししています。ぜひぜひお聴きくださいませです!

 スマートフォンからでも聴けるようです。解説はこちら

 171023_02

 改めまして、2017年11月の毎週日曜11時と再放送13時です。
 京都三条ラジオカフェFM79.7
 ぜひぜひです!

-----

 <参照ブログカテゴリ> ねんきん(公的年金)


「先生がおっしゃっていた通り、この内容は学校で学ぶ必要があると思いました」通算5回目の公的年金セミナーを開催!


 23(土・祝)午後、第5シーズン2回目のミニセミナーを事務所にて開催しました。

 ねんきん定期便の読み方を知って将来資金を考えるためのセミナー

 内容はこれまでとまったく同じですので、前回の記録記事もご参照ください。
 知っておきたい年金の「背景」・ねんきん定期便の「読み方」・将来資金を考える「活用方法」 / ミニセミナー第5シーズンスタート!

-----

 おかげさまで今回も若干名の皆さまがご参加くださいました。
 いただいた感想をご紹介します。


 「年金だけでは十分な生活はできそうにないことがわかった。受け取れない不安が消えたことに安心しました」

 「夫婦それぞれの受取額を時系列に並べてみる発想はありませんでした。試してみます」

 「先生がおっしゃっていた通り、この内容は学校で学ぶ必要があると思いました」


 嬉しい感想をありがとうございます。
 ご参加くださいました皆さま、本当にありがとうございました!!

-----

 第5シーズン最後の3回目は10/14(土)です。当初は10/28(土)で告知していましたが、日程が変更となっています。ご注意ください。

 詳細は、自主開催セミナー情報をご参照くださいませ。現状は席に余裕があります。ご興味おありの場合はぜひぜひです。


 このblogでは「ねんきん」というカテゴリーを作っていますので、参考になりましたら幸いです。