”国循の美味しい!かるしおレシピ”読みました。


 ”国循の美味しい!かるしおレシピ”(2012年12月19日第1刷)、”<続>国循の美味しい!かるしおレシピ”(2013年12月18日第1刷)を読みました。著者は独立行政法人国立循環器病研究センター(略して国循:こくじゅん)。
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 都合上、次のルールで書きました。
 「国循の美味しい!かるしおレシピ」を【1】、
 「<続>国循の美味しい!かるしおレシピ」を【2】とします。

 【1】には1.0ml・0.5ml・0.1mlを量れる「かるしおスプーン」、【2】には野菜10g目安がわかる「まな板シート」もついています。


 この本(レシピ本)の存在を知ったのは3月16日に参加してきました市民公開講座「働き盛り・子育て世代の脳卒中講座~いつまでも若々しく元気に~」です。
 普段の食事と比べてどれだけの違いがあるのかを知りたくて購入し、嫁とも相談のうえ(笑)、いくつか試してみた件も含めて感想を書きたいと思います。

 いつも通り、アウトプットとしていくつかポイントを引用させていただいての所感を書くスタイルです。当然ながら引用部は私の独断と偏見によるものです。
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■メッセージ

・【2】p2 約50年前、日本人の1日の食塩摂取量は東北地方で約30g、西日本でも約15gあり、特に東北地方では高血圧や脳卒中のリスクが非常に高い状況にありました。最近では、日本人の平均食塩摂取量は1日約11gにまで減少しましたが、目標(男性9g未満、女性7.5g未満)に比べるとまだまだ多いのが実情です。さらに高血圧の人は1日6g未満にすることが推奨されています。

・【1】p2 1日1gの塩分を減らすと、循環器病での死亡が年1万人減ると推計されています。心筋梗塞や脳卒中の後遺症に苦しむ患者さんの数はその数倍減少すると考えられます。このレシピ集には、循環器病の制圧をめざす、国循の熱い多いが込められています。

 不安をあおるのは嫌いですが、現実的なデータ(数値)には目を向ける必要があります。とはいえ実際に自分自身が1日どれくらいの塩分を摂取しているのかはわからないとも思ってしまった私です。そこであまり深く考えず(?)、今よりも少しでも減らしてみるという考え方でもいいのでは、と感じた次第です。

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■かるしお生活のすすめ

・【1】p10 食事で多量の塩分が体に入ると、血液中の塩分濃度が上がります。それを通常の濃度に戻すために、カラダは血管内へ水分を送り込みます。つまり血流量が増えます。そうすると血液を体に循環させる心臓は、より強い力でたくさんの血液を押し出すようになります。これがいわゆる「血圧が上がる」という状態です。この状態が続くと、心臓に負担がかかるだけでなく、その圧力に耐えようと血管にも負担がかかります。(中略)やっかいなことに、血圧が上がっても、自覚症状は出てきません。
・【1】p10 「薄味だから美味しくないというのは間違いで、薄いから美味しいものも作れるのではないか」(中略)”減らす”ではなくて、本当に必要な量だけを”使う”、つまり「かるしお」(軽塩)という考え方です。

 血圧の仕組みは正直初めて知りました。すごくわかりやすかったです。

 ・かるしおポイント12【1】p14
 ・主な調味料のかるしおスプーン1杯の重量と含まれる塩分量【1】p19
 ・塩分なるほど知っ得!【2】p10
 ・かるしお生活Q&A【2】p120
 通常のレシピ本とは明らかに異なるこれらの項目もとても興味深く読みました。

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 嫁と相談して、時間に余裕のあったときにいくつか実践してみました。

 まずは味噌汁の味噌の量をきっちり量ってみました。【2】p104
 普段の味噌の量がそれほど多くなかったことを知ることができました。かるしおといってもそこまで極端に減らさなくてもよい安心感が生まれました。(もちろん家庭によって異なると思います。わが家の例です。)

 次にハム(加工品)を脱塩してから調理してみました。【2】p19
 脱塩とは一度湯通ししてから水につけ塩分を抜いてから調理するというもの。若干ですが食感が変わりましたが、味の面ではまったく困りませんでした。

 
 他にもいくつか試してみましたが、良くも悪くも手間ひまががかかりましたので、特に小さな子どものいる家庭や、共働きの家庭では非常に難しいようにも感じました。

 簡単に続けるポイントは無理をしないことだと思います。続けないと意味がありませんから、ストレスが強くては続けられません。なので第一歩は、1.0ml・0.5ml・0.1mlを量れる「かるしおスプーン」を慣れるまで使って、特に塩・しょうゆを量ってみる、これに尽きるのではないかと感じました。通常の計量スプーンは大さじ15ml・小さじ5mlです。

 慣れるまでというのがポイントかなと思います。少なくても味に大差の無いことがわかれば、その量の目安もつかめてくるのではないかと感じています。(本をまとめられた国循の方々は「そうじゃない!」と思われるかもしれませんが…)
 私なんかが書くのもおこがましいですが、レシピ本は一例です。そのまま作らなくたっていいんです。この本の役割は、普段使っている調味料の量との比較を知るということだと理解しました。

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 予防は確かにたいせつです。
 ただ、知っておきたい考え方もあります。次の内容はがんの専門医、腫瘍内科の勝俣範之医師がツイッターで発信されていた内容です。

-----<引用ここから>-----
がん教育を小中学生にしようという試みがありますが、その中で最も大切なメッセージは、「がんは誰でもなる病気で、がんになった人を差別しないで、がんになった人も安心して暮らせる社会をつくるが大切」ということと思います。予防・検診ばかり強調するのは止めてほしい。

がんの予防・検診ばかり言っていると、がんになった人は、「予防・検診を怠った人」と差別・区別するようになります。がんになったのは、その人が悪かったのでしょうか?自己責任なのでしょうか?
-----<引用ここまで>-----

 繰り返します。予防は確かにたいせつだと考えます。がんも脳卒中も、その他の病気も同じだと思います。でも、仮にどれだけ気をつけていても、なってしまうときはなってしまうんです。それはどうしようもないことだと思います。

 だからこそ、なってしまったときにどれだけ落ち着いて対処できるのか、その後のための情報をいかに持っているのか集められるのかという視点がたいせつなのではないでしょうか。
 

 なぜ脳卒中に興味を持ったのか、その理由は改めてリンクを貼りますので、こちらもお読みいただきたいです。
 市民公開講座「働き盛り・子育て世代の脳卒中講座~いつまでも若々しく元気に~」

 長文を読んでいただいてありがとうございました。