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転院と高額療養費の多数該当 / メルマガに寄稿しました☆FP伊藤さんの医療制度とお金のQ&A☆<23回目>


 2012年5月よりアドバイザーとして毎月参加しています「精巣腫瘍患者友の会(J-TAG)」主催のピアサポート。その場でいただいた質問を中心にまとめています。

 2014/10/7配信のメルマガvol.46に掲載されました23回目の寄稿内容を転載します。
 すべては代表の改發(かいはつ)さんのお取り計らいによるものです。何かの参考になりましたら幸いです。
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━━━━☆ FP伊藤さんの医療制度とお金のQ&A ☆━━━━━
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 これまでの内容はこちらのコラムサイトでまとめています。
  がんに関する医療制度とお金のQ&A【メルマガ寄稿】
 参考になりましたら幸いです。
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<第23回>転院と高額療養費の多数該当

【質問】
 転院したのですが、高額療養費の多数該当は転院先でも引き継がれますでしょうか。

【回答】
 自動的には引き継がれませんが、ご自身で申請することで多数該当との差額を後日返金してもらえます。
 高額療養費および多数該当の詳細については、協会けんぽのwebサイトをご参照ください。 

 解説します。例えば、最初に治療を受けた病院で4ヶ月以上が経過し、すでに多数該当が適用されている状況で転院した場合、 転院先の病院では以前の病院での負担額等は把握できませんので、改めて高額療養費を1から適用するものとして医療費が請求されます。

 下がっていた負担額が3ヶ月間は上がる(元に戻る)ことになりますが、 健康保険の窓口で後日申請することで一旦負担した高額療養費分と多数該当分の差額は返金されます。具体的な金額で見てみましょう。


 高額療養費が適用され、差額ベッド代や食事代などを除いた医療費の自己負担が当初の3ヶ月間はそれぞれ85000円だったとします。4ヶ月目からは多数該当の対象となり、44400円だったとします。

 5ヶ月目に転院した場合には改めて一月あたり85000円に戻り、 転院から三月である7ヶ月目までは85000円のままですが、8ヶ月目から44400円に戻ります。

 ただし、この5~7ヶ月目までの3ヶ月分は本来であれば多数該当として扱われるものですので、一月あたりその差額である85000円-44400円 =40600円が申請することで戻ってきます。
 結果として合計で121800円の負担が減らせるということになります。


 これはご自身やご家族が申請することで返ってくるお金ですので、 該当月の領収書が手元に揃った段階で、できるだけ早めに手続きを済まされることをお勧めします。
 申請から戻ってくるまで3ヶ月以上かかることが見込まれますが、 資金に余裕があれば手間を考え、3ヶ月分をまとめて請求しても よいかと思います。

 医療費のかかった月の翌月から2年以内の申請が必要ですので お忘れないように手続きを進めてください。なお、転院先は他府県でも問題なく今回の内容に該当します。

 ここでは健康保険における所得区分を「一般」として試算しています。
 また、健康保険組合によってはこの限りではありませんので、何よりもまず、ご自身の保険証に記載されている「保険者名称」の窓口へ問い合わせられることをお勧めします。

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 ピアサポート会場へお越しになれない方々におかれましては、私のアドレス(ブログでは省略)まで直接お問い合わせくださいませ。お時間をいただく場合もありますが必ず返信いたします。ご遠慮なく活用ください。
 
 また、メールマガジンでこんな内容を聞いてみたいというテーマや項目がありましたらぜひお聞かせください。できる限り対応させていただきたいと考えています。今後ともよろしくお願いいたします。

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 第34回精巣腫瘍ピアサポートを開催します