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歴史的背景と投機・投資・資産運用


 国家資格であるファイナンシャル・プランニング技能士資格に関連する業界誌で KINZAIファイナンシャル・プランというものがあります。

 2014年12月号の特集「投資の役割再考察~意志のある投資の在り方」で印象に残る内容がありましたのでご紹介します。 
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■第1章
 投資アレルギーをなくすために
 ~ 貯蓄から投資といわれながら、なぜ投資が日本で広がらないのか

 投資の歴史的背景が書かれていて興味深かったです。

 欧米人は狩猟民族、日本人は稲作民族というのは学校教育でも記憶があるのではないかと思います。欧米においては大航海時代にいつ帰ってくるかわからない冒険家へ投資(出資)していたわけです。日本では収穫時期のわかっているコメの取り引きなどの商品相場から投資の考え方が広まったそうです。
 
 また、日本では第二次大戦後の復興のために重工業が振興されたのですが、国民の資金が一人ひとりの判断した投資先に行き渡る仕組みではなく、預貯金として集めたお金を集中的に投資にまわすという間接金融が政策として重視されたそうです。

 この2つの大きな原因で、直接的に株式(投資信託)を購入し、長期に渡って保有する投資・資産運用が日本では関心が薄いことになってしまったのではないかと書かれています。すごく納得してしまいました。

 時代背景はたいせつです。確かにこれまではそうだったんです。結果として預金偏重な国民性が培われてしまった。それを理解したうえで、これからどうするのか。私たち個人一人ひとりの考え方がたいせつな時代になっているのだと感じます。

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■第3章
 人生を通じてのお金との付き合い方
 ~しあわせ持ちへのロードマップ

 改めて言葉の定義を認識できました。

 投機と投資は違います。

 誰かが得をしていれば反対に誰かが損をしている。
 偶然性に賭けること、(ものすごく端折りましたが)これが投機です。
 いわゆるデイトレーディングやFXが該当するかと思います。
 (デイトレーディングやFXを否定するものではありません)

 投資とは言い換えれば出資です。
 誰かを応援するために出すお金。
 社会的に価値を産み出す経済活動。
 どこの誰かわからない人に、何に使われるかわからないことに
 応援するお金である出資金を出す人はいない(はず)ですよね。
 これが投資です。
 

 そして、投資と資産運用の意味合いの違いを整理できました。

 特集の文章を引用します。
 投資は「個別の投資対象についてその成果を判断する」。
 「株価が10倍になったとすると、投資としては大成功です」とも書かれていました。

 資産運用は「人生を通じて金融資産全体ができるだけ安定的に目的とする水準に達するように管理していく」。
 さらに、「就業期に毎月の給料の一部を積み立てていく『資産形成』」と、「退職後に運用しながら使っていく『資産活用』」の2つの局面があると書かれていました。

 これはかなりすっきりできる考え方です。
 私の発信する情報に出てくる多くは資産形成としての資産運用です。
 今後私が発信する情報の中で、これらの言葉はしっかりと使い分けていきます。

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 これらを取り上げたのは、株式投資をしましょう、投資信託を買いましょう、ということを伝えたいのではありません。さまざまな考え方を知りましょうということです。

 金融商品の活用は自己責任でお願いいたします。