設問の結果を出しているだけなのに、それらしくロボアドバイザーと呼ぶのは金融業界としてやめておくほうが良い


 この記事ではあえて具体例のリンクを紹介しません。

 資産運用・投資信託の選び方において、その人の考え方・年齢(運用期間)・収入(貯蓄)の状況などによって株式と債券など具体的な投資性商品の購入比率や商品名をアドバイスしてくれる仕組みとして、「ロボアドバイザー」と説明される記事を目にするようになってきました。

 AI(人工知能)は現在の流行ですし、システムをロボットと言い換えるのも当たり前なのだとすると、それでも良いのかもしれません。

 でも実際には少なくて4~5個、多ければ数十個の設問に答えることでweb上で回答が示されることから、これまでの性格診断などと何が異なるのか私にはまったくわかりません。ロボットと言えば、ペッパーくんムラタセイサク君、そして産業用の機械などの印象が強いのは私だけでしょうか。

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 設問の結果を出しているだけなのに、それらしくロボアドバイザーと呼ぶのは金融業界としてやめておくほうが良いように感じる次第です。何かそれらしい呼び方が必要なのであれば、システムアドバイザー?商品選定システム?投信診断ツール?などでいかがでしょうか。

 その人に適した商品を導き出すと言っても、診断結果として登場する最終的な商品の候補は金融機関の中の人によってプログラムされた選定基準で挙がっているものではないかと感じます。そして、システムを提供しているのは金融機関です。売りたい商品だけが結果に出てくるということだってあり得ます。

 私もいくつか試してみましたが、候補に挙がってきた商品と同じような投資方針の商品が他にあり、その後者の商品のほうがより手数料が安かったり純資産が着実に積み上がっていたりしても、優位性のある(と私が考える)商品は選ばれていないとしか感じられないケースがほとんどでした。

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 また、ある程度の知識を持ち合わせている人でしたら、こんなシステムを使わなくても商品は選定できると思います。知識がない(少ない)からこそ、こういった診断ツールを使うはずなのに、その設問や解説に専門用語がそのまま使われれているのもマイナスポイントです。

 まだまだこれからの仕組みなのだとは理解しているつもりですが、やはりこれらを「ロボアドバイザー」などと呼ぶのは違うと思うのです。より親しみをもって金融商品に接してもらいたいという気持ちは私も同じです。でも、こういった用語の使い方はより遠ざけてしまうだけのように感じます。もったいないです。
 

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