”ズボラ投資”読みました。

 
 ”毎月10分のチェックで1000万円増やす! 庶民のためのズボラ投資”(2017年7月27日 初版発行)を読みました。

 170830_01

 著者は吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)の運営者でハンドルネーム吊ら男さんによる第1作の著書です。ツイッターはこちら

 吊ら男さんとはツイッターで交流があります。お会いしたことはありませんが何度かやり取りをさせていただいたことはあり、噂によると(表現が適しているか分かりませんが)英語バリバリの超エリートサラリーマンさんだそうです。(吊ら男さん、こんな書き方しかできずごめんなさい…)


 この本の大事なのは、多くの収入を得て潤沢な貯蓄がなければできない投資の方法というわけではないということです。私自身も実践しているコツコツと資産形成していく手段を「ズボラ投資」と表現されました。言いえて妙です。

 いつも通り、アウトプットとしていくつかポイントを引用させていただいての所感を書くスタイルです。当然ながら引用部は私の独断と偏見によるものです。

-----
■はじめに

・--投資に興味はあるけど、手を出すのは怖い
 これって、庶民なら当たり前の感覚です。 p7

■第1章 ズボラ投資は100円からだって可能です!

・ズボラ投資の3ステップ p20~


 前提と結論がシンプルにまとめられています。
 具体的に何をやればいいのかは30ページまでにまとまっています。

 全体を通じていえることですが、挿絵がとっても良い感じです。


-----
■第2章 ズボラなあなたの代わりに世界中の人に働いてもらう

 170830_02
 ※ 画像は表紙を開いた場所です。

・ズボラ投資の3つのキーワード p36~
・わずかなトクのために頭を悩ませるのはソン p77
・適度に分散されていればあとはお好きなように p83
・ズボラ投資は短期的にソンをする p91

■第3章 なぜズボラ投資は儲かるのか?

・投資は努力が報われない p108~
・で?結局、なぜズボラ投資は儲かるの? p116~


 やわらかい表現での強調文が続きます。お金を投じる意味や投じる先について、本当にわかりやすくやさしく書かれています。初心者の人にとって読みやすさこそが大事だと思いますので好印象です。

 私が書くと固くなるだろうなーと思いながら読ませていただきました。


-----
■第4章 ズボラ投資家を誘惑するボッタクリ投資の見抜き方

・大手金融機関でも信用しない p135~

■第5章 ズボラ投資でより儲けるために

・公的遺族年金をまず知ること p158~

■おわりに

・何よりも大事なのは投資元本の多さです。ズボラ投資は、リターン率は市長任せなので、元本を増やすことが何よりも重要です。 p206


 まさか遺族年金にまで触れられているとは思いませんでした。普通に生活していては目に触れる機会のない公的年金の用語をたくさんの人に見ていただけるのは嬉しい限りです。とはいえ限られた紙面で取り上げることの難しさを感じます。

 1点だけ追加をお願いしたかったのは「300月みなし」です。「亡くなった被保険者が本来もらえるべきだった厚生老齢年金の報酬比例部分の3/4」と書かれていて、誤っているわけではありません。ただ、例えば30歳の人と50歳の人ではどうでしょう?厚生年金で勤めた期間は一般的に50歳の人のほうが長いですし、将来受け取る年金額も多そうですから遺族厚生年金も多くなりそうです。しかし、30歳の人など、厚生年金の期間が短い場合でも被保険者の場合は25年(300月)勤めたとみなして遺族厚生年金は計算されます。これは若い世代にとって大きな保障です。

 ※ このあたりの例は「生命保険は「入るほど損」?!」で情報提供していますので、ご参考になりましたら幸いです。(リンク先は感想記事です)
 ※ 正しくは「厚生老齢年金」ではなく「老齢厚生年金」ですし、「厚生遺族年金」ではなく「遺族厚生年金」ではありますが、伝わりやすさでいえば前者かもしれません。本書では私は気になりませんでした。(こうして書いている時点で気になっているわけですけれど…)


 表紙や見出しにもあります通り、ズボラ投資は100円からできるといっても「1000万円増やす」ためにはさすがに100円からでは不可能です。

 投資経験ゼロの場合は、まず1つ始めてみることが大事です。慣れることも大事です。
 そして、慣れることで元手を増やすことができるようになってくることも大事です。
 
 日々相談を受けている私の立場からすると、ズボラ投資にまわしてよいお金なのかそうでないのかはそれなりに慎重に判断する必要があると思っています。家族構成や年齢や必要となる資金の時期は人それぞれ、家庭それぞれ異なるからです。

 とはいえ、少額でも一歩踏み出してみることは本当に大事です。
 初心者の方々が一歩踏み出すきっかけをこの本は与えてくれます。

-----

 吊ら男さんのブログでも本書のことを取り上げておられましたので、記事のリンクを2つご紹介します。

 ・「毎月10分のチェックで1000万増やす! 庶民のためのズボラ投資」という本を出版することになりました
 ・「毎月10分のチェックで1000万増やす! 庶民のためのズボラ投資」がいよいよ発売

 記事によると、あえて本書では取り上げられなかったような内容もあったということで、専門家が書くと小難しくなりそうなリバランスなど、始めた後のメンテナンスについても第2弾の書籍として楽しみにしたいと思える本でした。
 吊ら男さんとも、いつの日かどこかでお会いできるものと思っています。勝手に楽しみにしています。

 

 金融商品の購入や制度の活用は自己責任にてお願いします。
 長文をお読みくださり、ありがとうございました。