2016年の平均寿命・平均余命・生存割合


 7月下旬、平成28年(2016年)の簡易生命表が厚生労働省より発表されました。

 いわゆる平均寿命のデータです。0歳で生まれた赤ちゃんが平均して何年生きるのかをデータ化したものが平均寿命であり、言い替えると平均寿命とは0歳における平均余命です。
 
 女性の平均寿命は87.14歳、男性の平均寿命は80.98歳です。

 平成27年(2015年)に比べて、それぞれ+0.09歳と+0.17歳です。女性の伸び方が小さくなった印象ですが、それでも着実に伸びてます。世界でもトップクラスの長寿国であることに間違いありません。

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 私がいつもチェックしているのは平均寿命ではなく「平均余命」です。
 いくつかデータを出してみます。「(」より後は前年のデータです。

 女性
 ・60歳 28.91(28.83 → 88歳11ヶ月(88歳10ヶ月
 ・70歳 19.98(19.92 → 90歳 0ヶ月(89歳11ヶ月
 ・80歳 11.82(11.79 → 91歳10ヶ月(91歳 9ヶ月
 ・90歳  5.62( 5.70 → 95歳 7ヶ月(95歳 8ヶ月

 男性
 ・60歳 23.67(23.55 → 83歳 8ヶ月(83歳 7ヶ月
 ・70歳 15.72(15.64 → 85歳 9ヶ月(85歳 8ヶ月
 ・80歳  8.92( 8.89 → 88歳11ヶ月(同
 ・90歳  4.28( 4.38 → 94歳 3ヶ月(94歳 5ヶ月
 
 60歳まで生きてきた女性は平均してあと28.91年生きるという意味合いです。
 足し合わせると約88歳11ヶ月です。


 平均寿命では女性と男性で6.16歳差(前年は6.26歳差)がありますが、
 ・60歳 5.24歳差(5.28歳差
 ・70歳 4.26歳差(4.28歳差
 ・80歳 2.90歳差(同
 ・90歳 1.34歳差(1.32歳差

 このように差がどんどん縮まります。このことにより「長生きをすればするほどに男性も女性と同じように長生きする」というように読み取れるかと思います。


 ここで気づかれた人もおられるかもしれません。女性も男性も、90歳時点における平均余命はわずかながら短くなっています。以前のデータまでさかのぼって把握していませんのでわかりませんが、この数年では初めてではないでしょうか。

 元データを比べてみると正確には「女性85歳・男性83歳」、この年齢より上の平均余命は短くなっていました。「平均寿命は伸びている」という見出しや報道では気づけない情報です。

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 次に「生存割合」というデータを見てみます。

 女性
 ・60歳 95.991(95.968
 ・70歳 91.769(91.666
 ・80歳 81.181(80.891
 ・90歳 49.861(49.072
 ・95歳 25.180(24.950
 ・100歳 6.928( 7.368

 男性
 ・60歳 92.826(92.629
 ・70歳 83.344(82.928
 ・80歳 63.282(62.644
 ・90歳 25.605(25.040
 ・95歳  9.104( 9.045
 ・100歳 1.587( 1.847 

 女性は100人中96人が60歳以上生きます。男性は100人中93人です。
 四捨五入した時の数値は前年と同じです。


 この数値を逆に見れば、100人中50人(2人に1人)になるのは、女性90歳・男性84歳です。これまでも概数として同じように発信してきましたが、今回女性は49.861ですから厳密に(四捨五入で)2人に1人が90歳まで生きる時代と言えるようになりました。

 ・ 2人に1人 女性90歳・男性84歳
 ・ 3人に1人 女性93歳・男性88歳
 ・ 4人に1人 女性95歳・男性90歳
 ・ 5人に1人 女性96歳・男性91歳
 ・10人に1人 女性99歳・男性95歳


 ここでも平均余命と同じです。女性・男性ともに100歳時点における生存割合は下がっています。比べてみると正確には「女性・男性ともに96歳」、この年齢より上の生存割合は小さくなっていました。

 表現は難しいのですが、過度な長生きに歯止めがかかったという意味合いでしょうか。適切な長生きであってもらいたいです。来年以降のデータにも注目です。

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 平均余命の80歳中盤、そして生存割合の96歳を超えての長生きデータが伸びていなくとも何も問題ないと感じる私は良くないのかもしれませんが、若い時代に生涯を終えてしまわれる人が減ることで、若い世代の平均余命と生存割合が上がるのは喜ばしいことに間違いありません。


 私の中では、やはりキーポイントは90歳です。
 生存割合でいえば女性の2人に1人、男性は4人に1人です。

 60~65歳から考えれば、25~30年という期間です。その期間を生活していく中で把握しておく必要があるのが公的年金です。受け取るのが数十年先という若い世代にとって正確な受取額の把握は困難ですが、現時点における見込額や考え方を把握しておくことは可能です。


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