FC2ブログ

”人生最後の大仕事は生前整理!自分のものは自分で始末!”読みました。


 ”人生最後の大仕事は生前整理!自分のものは自分で始末!”(2019年11月19日発行)を読みました。

 200314_01

 著者は遺品整理社 明日香サービスの北川温子さん。
 ブログでも日々の事例を四コマ漫画を使って発信されていて読みやすいです。

 もう10年前くらいになりますが、とある情報交換会で北川さんと知り合い、2016年には私も興味を持って遺品整理士の資格を取得しました。このリンク先のブログ記事に登場する「実務経験豊富な遺品整理業者さん」が北川さんです。この度、本を出されたということで遅ればせながら拝読しました。


 いつも通り、アウトプットとしていくつかポイントを引用させていただいての所感を書くスタイルです。

-----
■はじめに
■あとがき

・遺品整理とは「形見分けするもの」「保存するもの」「処分するもの」というふうに整理していくことを言います p2

・この仕事に携われば携わるほど終活のたいせつさに気づき、本当に必要なものだけを残していくことがご本人にとっても周りの方にとっても一番いいことではないかと思うと同時に遺品はゴミではないことを知っていただきたい p6-7

・『死』を考えると『生きる』ということに対する気持ちが変わってきます p138


 大変失礼ながら、情報発信を専門とされているわけではありませんから文章力(?)には期待せずに読み始めたんです。
 本当に申し訳ありません。人柄が表れていて丁寧な文章でめちゃめちゃ読み進めやすい文章でした。なので、この本は絶賛オススメの分類です。北川さん、良い本を出してくださり、ありがとうございます!


---
■第一章 せめて処分できるものは自分でやっておこう!

・いいものは普段使いにしてほしいものです p20

・収納場所が多いのも考えもの p27~


 この本の特長は事例(実例)です。写真はありませんが、伝わってきます。
 この内容であれば、例えば公的年金保険の老齢給付を受給する人(おおよそ65歳以上)には全員配られても良いと思えるほどです。みんなが考えないといけないことです。
 何のために考えるのかといえば、遺される方々に対してです。いわゆる身内のおられない天涯孤独の方々におかれましても同じです。「立つ鳥跡を濁さず」でしょう。この本、良いです。


---
■第二章 『後は好きにしてくれればいい』と言われても…

・売れない、処分費がかさむということを念頭に置いておかれたほうがいいということをたくさんの現場から教えてもらったような気がします p43

・使用するかしないか一緒に判断させていただきました。当初はなかなか判断基準が定まりにくく、とりあえず『保留』がたくさんありましたが、回を重ねるごとに即決されるようになってきました p48-49

・物の価値の変移 p50~


 「物の価値の変移」の項目は必読です。
 特に後半、最後の段落「つまりはこういうことです!」(p53)と、別の項目「最近は躊躇(ちゅうちょ)することも多々あります」(p60)はささりました。ずばりすぎます…。


---
■第三章 遺品整理の現場で見るさまざまな人生ドラマ

・以前に違う業者の方に頼んだ時にゴミ同然の扱いをされたのでとても辛かったことがありましたが、ここまで丁寧にしていただけて本当にありがとうございますと、涙ながらにおっしゃっていただいたときにはこちらももらい泣きをしてしまい p74


 冒頭で紹介しました遺品整理士資格について書いた内容とも重複します。
 「ただ単にすべてを何も考えず処分してほしい」というニーズがあることも当然だと思います。でも、そうでないなら丁寧に対応してくれる専門家に依頼したいものです。報酬は安価ではないかもしれません。この本は安価でないことを理解してもらえるすばらしいツールと言えそうです。伝わってきます。


---
■第四章 遺品整理士からみる終活


 こまかいつっこみです。p97で平均寿命のデータを紹介されています。
 ただ、なぜか2015年の情報です。2019年11月発行ということは2018年が最新です。毎年7月末あたりに前年のデータが公表されます。
 厚生労働省 簡易生命表
 こちらで最新の情報を確認できます。ご参照ください。


---
■第五章 遺品整理・生前整理の重要性

・遺品整理はゴミ処分じゃない p116~
・見てもらわなかったらそのまま処分されていたのですね、よかったと喜んでくださいました p118
・遺品整理と現代社会 p120~
・遺品整理 プロに依頼する場合 p126~


 遺品整理を専門家(専門業者)へ依頼する際の注意点も書かれています。
 ポジショントーク、超大事です。


-----

 最近の本にありがちな過剰な改行もなく、全体で139ページの本ですから気軽に手に取ってもらえます。私が超絶賛している社会保障関連の専門書に比べれば格段に読み進めやすいです。

 この本は公的年金保険の老齢給付受給者世代の親・親族・知り合いがおられれば、ぜひお勧めしたい1冊です。
 このブログを読んでくださる稀有な方々は上の世代よりも下の世代であることが多いはずです。引き継ぐ世代が読んだうえで上の世代に渡してあげてください。下の世代から上の世代に押し付けになるのは何事も前に進みにくくなるように感じます。下の世代もある程度理解したうえで上の世代に知っていただきたい情報です。

 

 amazon限定での販売で書店には並んでいない形式での出版のようです。
 (以前に私も出版社さんから提案を受けたことがあります)
 (あっ、私は本を書きませんので!)

 北川さん、大応援です。

 長文をお読みくださり、ありがとうございました。