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”あなたのお金を「見える化」しなさい~ビジネスパーソンのための新お金管理術~”読みました。


 ”あなたのお金を「見える化」しなさい~ビジネスパーソンのための新お金管理術~”(2012年3月8日第1刷)を読みました。著者はいつもお世話になっているLIFE MAP,LLC代表、ファイナンシャルジャーナリストの竹川美奈子さん

 実はこの本は発売後すぐに購入し、読み終えました。でも、すぐには感想が書けませんでした。
 これまで読んだどの本よりも取り組むべき内容が具体的に書いてあります。具体的に書かれているからこそ一般には難解で、その感想を書くにはパワーが必要でした。改めて読み直し、そして感想を書かせていただきます。

 いつも通り、アウトプットとしていくつかポイントを引用させていただいての所感を書くスタイルです。当然ながら引用部は私の独断と偏見によるものです。

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■はじめに p3~
 「大切なのは、漠然とした人生の不安や困ることを「見える化」し、きちんと対策を講じること」
 「お金に関しては一般論や平均値は当てはまりません(中略)同じ会社に勤めていてもその状況は1人ひとり異なります」
 「「だから何もしない」のではなく、「いまできることをしっかり行う」ことが大切です」

■おわりに p218~
 「ざっくりとでも現状を把握し、大きな変化があったときには試算をし直せばいいのです(中略)これからは「柔軟に軌道修正する力」が大切だと感じています」

 この本は、まず最初に「はじめに」と「おわりに」から読み進めてもらいたいです。
 本編はこれ以上ないほどに具体的です。もちろん本編にも気持ちの面も書かれていますが、より強く気持ちの書かれている部分を先に読み、自分の身にするためにモチベーションを上げてもらいたいです。

 ちなみに読者の方々にとって「見える化」を知ることができた時点ですごいと思います。そもそも不安や困るという事実に気づいていない、そのときまで気づける機会がない、という方々がほとんどではないでしょうか。

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■第1章 自分の家計を「見える化」する
 家計を「企業」と同じように考えるといい p16~

 損益計算書(P/L)と貸借対照表(バランスシートB/S)を個人でも作成することを提案され、すべて手ほどきしてくださっています。この本の要の部分です。

 実際の家計と照らし合わせながらこの章を読んでもらいたいです。
 そして作ってください。読むだけではだめです。
 繰り返します。作ってください。お願いします。
 さらに繰り返します。この本を読むことで得られるたいせつなことは、この2つを作るということなんです。作ってください。(うるさくてすみません…)


 なお、私は次のように勝手に命名しています。
  損益計算書(P/L)・・・家計の収支表
  貸借対照表(バランスシートB/S)・・・家計の資産表

 家計の収支表と家計の資産表については、京都朝げいこライフマネー講座でシンプルにお伝えしています。夏講座は8/2(木)スタートです!(宣伝申し訳ありません!)

 
■固定資産は(中略)取得価格ではなくて、「いまどれくらいの価格で売却できるのか」を調べてみましょう。 p48

 マンションや一戸建ての場合、車の場合も書かれていますが、この本の中でこの部分が最もハードルが高いと思います。知ることはたいせつなのですが、無料査定によってどれだけ案内や営業がかかってくるのか想像できません。


■勤務先の死亡保障のサンプル例 p77
■勤務先の医療保障・所得補償のサンプル例 p109

 協力者の方々も強力です。
 お勤めの方々はぜひとも一度は調べてもらいたい項目です。
 
 私が企業内で務める生命保険関連のセミナーで、参加者の方々が最も驚かれるのは自社内の福利厚生(保障)の手厚さです。これを具体的に知れば、いかに民間の生命保険の保障が不必要か(もしくは最低限で大丈夫か)がわかります。ほとんどの参加者の方々がご存じありません。


■収入保障保険の例 p95
■割安な医療保険の例 p121

 個人的には「所得補償保険」についても個別の商品情報に触れていただきたかったと感じました。しかしながら、具体的な商品の情報掲載は竹川さんも悩まれたのではないでしょうか。(そうでなければすみません!)
 読まれる方々におかれましては、商品選択の際にはあくまでも参考情報として他にも情報を得てくださいね。

 <参考過去コラム>
 病気やケガで長期間働けなくなってしまったときに ~長期就業不能所得補償保険~
 

■50歳未満の人は見込額を計算しよう p155~
■たりない分を検証する p176~

 年金のセミナーや研修会では、私は必ずこの見込額試算の具体的な計算方法をお伝えしています。この部分を知れて良かったと感想に書いてくださる参加者の方々が特に多いです。
 文章にするとこう書くより他に無い!というように竹川さんはまとめてくださっています。でも、やはり文章だと伝わりにくいって感じてしまいます。文章だけの年金の説明は本当に難しいと感じます。読まれる方々には、絶対に自身の「ねんきん定期便」を見ながら読んでもらいたいです。

 <参考過去コラム>
 「ねんきん定期便」を見てみよう!【もくじ】
  【12】【13】【15】のあたりです。

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 他にも、家計の収支表(損益計算書)と家計の資産表(バランスシート)作成の効用として「気づかなかったリスクを顕在化」できること(p55)、共働きだからこそこれらの表をまとめることのたいせつさ(p59)、住宅購入時のローン以外のコスト(p128)、クルマを保有する場合のコスト(p137)、確定拠出年金など企業年金(p166)、定率解約(p211)まで書かれています。このあたりもコメントを書きたいところですが、引用しすぎと文章が長くなりすぎなので、申し訳ありません。


 おそらく残念ながら(失礼ながら)これまでの竹川さんの著書の中では売れ行きはよくないのではないかと思います。それは具体的だからこそ、とっつきにくいという現象以外には考えられません。本当に読んでもらいたい方々には、本屋さんで手に取って中身に目が行った瞬間、選択肢から外れてしまっているのではないかと勝手に想像しています。それが残念で仕方ありません。しかしながら、この本で見栄えを採用してしまうと、まとめられている内容が薄くなってしまうことでしょう。
 本当に伝えたいこと、知ってもらいたいこと、やってもらいたいことを具体的に広めていくことって悩ましく難しいです。
 

 竹川さんについては、このブログでもよく書かせていただいています。
 リンクでのご紹介で失礼します。
 ・2010/ 8/10記事 「投資信託にだまされるな!」読みました。
 ・2010/10/17記事 「60分でわかる!資産形成&運用術 」を受講してきました。
 ・2010/11/28記事 第4回投資はじめ隊・投資信託にだまされるな!
 ・2011/ 3/14記事 東京4DAYS<2日目> 11(金)の記録
 ・2011/ 6/10記事 祝150回!

 長文を読んでいただいてありがとうございました。


コメント

No title

この本、本当にいい本だと思います!
僕も発売直後に読みました。おおげさではなく、
出版されている中で相当優先順位が高くオススメできる本だと
思いました。あまりに同じ感想だったので
うれしくて久しぶりにコメントしました!

Re: No title

たかのさん

 コメントありがとうございます。
 ツイッターで竹川美奈子さんよりいただきました返信をこちらで案内させていただきますね。
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 ご紹介、感謝です!! ありがとうございます
 著書『あなたのお金を「みえる化」しなさい!』は1人で取り組むにはやや難しい面もあるかもしれません。
 でも、知っていると役立つ情報が満載なので、セミナーのテキストとして使ったり、それこそFPの方にも活用していただいたり…していただきたいです(笑)
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 FPも活用せねばなりません!
 たかのさんもぜひです^^

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