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「医療者が知っておくべきがん治療におけるお金の話」講師を務めました。


 25(木)夜、京都市内某所で開催されました がん治療に関わる医師・看護師・薬剤師など医療関係の専門家の方々が自主的に開催されている研修会で講師を務めてまいりました。

 題して「医療者が知っておくべきがん治療におけるお金の話」。
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 背景を書きます。
 今年3月に開催された市民公開講座「京都市内のがん医療の専門医によるがん医療の最前線」に参加しました際、今回の研修会の世話人を務められている先生とお話させていただく機会がありました。その際に、昨年5月よりアドバイザーとして参加しています精巣腫瘍患者友の会ピアサポートの件などをお伝えしましたところ、今回のオファーをいただいたというものです。市民公開講座には偶然足を運べた感じだったので、ご縁というのは本当にすごいと思う次第です。

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 私のいただいたミニレクチャーの時間は25分。
 配付資料の見出しです。

01 ファイナンシャルプランナー(FP)とは
02 <きっかけ>2010.10.28-30 第48回日本癌治療学会 市民公開講座 知っていますか?「キャンサーサバイバーシップ」(参照webはこちら
03 精巣腫瘍患者友の会 【J-TAG】 http://j-tag.jp/
04 がん治療とお金の問題は世代の違いで仕組みが変わる
05 がん治療とお金の問題は世代の違いで仕組みが変わる【がん罹患率推移】
06 <参考情報>がん患者の就労と家計に関する実態調査2010
07 1ヶ月の医療費が大きくなってしまったときに~高額療養費(健康保険・国民健康保険)~
08 <参考情報>高額療養費
09 病気やケガで働くことができない状態のときに~傷病手当金(健康保険)~
10 <参考情報>傷病手当金(健康保険)
11 厚生年金と国民年金で大きく異なる~障害年金~
12 <参考情報>障害年金
13 精巣腫瘍患者友の会ピアサポートでFPが対応していること
14 現役世代における 金銭的リスクの大きさを改めて考える
 ※ 参考情報は時間の関係で解説していません。配付のみです。

【アンケート抜粋】
 ・とても参考になった    45.7%
 ・参考になった       42.9%
 ・普通           11.4%
 ・あまり参考にならなかった  0.0%

 限られた時間での講演でしたが、できる範囲のことはお伝えしきれたと思っていますし、自画自賛ですがなかなかの好評価をいただけたのではないかと感じています。

 講演のまとめとして、傷病手当金・障害年金については患者にとって非常に大きな収入源といえるので、先生方(医師)は命にかかわる治療などが優先して対応していただかねばならないところを何とか依頼のあった書類はできるだけ早く対応していただきたいとお伝えしました。

 また、現在アドバイザーとして毎月参加しているピアサポートはボランティアです(正確には今年3月より交通費等として1日1000円をいただいています)。
 将来的には、現在大きな病院の相談支援窓口さんに社会福祉士さんや臨床心理士さんなどがおられるように、例え非常勤でもファイナンシャルプランナー(FP)が患者さんをサポートできる仕組みになってもらいたいと個人的な要望を挙げさせていただきました。

 資料の中で私が特に重視したのは、04「がん治療とお金の問題は世代の違いで仕組みが変わる」と14「現役世代における 金銭的リスクの大きさを改めて考える」でした。アンケートでも印象に残った項目として多くの方が選択くださいました。
 がんに罹患するのは年齢が60歳や65歳を超えてからが圧倒的に増えるのには間違いありません。今回参加くださった専門家の方々が普段接する機会が多いのも、この世代の方々であるのにも間違いないでしょう。
 でも、お金の面でより強くサポートが必要なのは若い世代「現役世代」だと感じています。もちろん私がその世代であるというひいき目もあるかもしれません。とはいえ、がんに罹患することで収入が減る/途絶える人はそれなりにおられます。継続して働ける社会であったり、社会保障の仕組みも含め、いかに入ってくるお金を安定させるかという部分で強いサポートが必要でしょう。

 アンケートで、11「厚生年金と国民年金で大きく異なる~障害年金~」についてもかなり高い率で印象に残ったを選んでくださった方々が多かったことに驚きました。高額療養費や傷病手当金に比べ、接する機会が多くないということも影響しているのかなと思いました。

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 メイン講演は「がん治療と心理的社会的ケア~がんサバイバーシップの観点から~」ということで、化学療法が専門の先生が講師を務められました。

 がんの見つかった人の注意の行き渡る範囲として1m(個人)・10m(家族)・100m(狭い社会)・1000m(広い社会)というとらえ方、医師として外来において家族を巻き込む工夫について具体的な事例を基にお話されていました。
 
 柔らかい口調がとても印象的な先生でした。この先生の診察を受けている患者さんは、とても大きな安心感を得ておられるのではないかと感じました。

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 セミナー後の情報交換会でもいくつか質問や感想をいただきました。
・ファイナンシャルプランナー(FP)はこんなにも対応範囲が広いとは知りませんでした。
・FPという資格は保険営業の人だけが持っている資格だと思っていました。
・入院保険やがん保険は何歳から加入したほうがいいというような考え方はありますか。
・お金の問題はたいせつで避けて通れないですよね。各病院にFPが広まるといいですね。

 今回の機会を始まりとしたいです。

 お声掛けをくださいましたY先生、事務局担当のMさま・Yさま、関係者の皆さま、ありがとうございました!!


 この会は、あくまでも専門家の方々が自主的に開催・参加されている勉強会であり、一般参加できる会ではありません。ですので、先生方の所属やお名前などをあえて伏せています。
 事務局さんの発表では60名を超える参加があったということです。素晴らしい会です。
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 追記。

 私が今回の機会をいただいたことをとても喜んでくださり、可能であれば同席したいと強く希望されたFP仲間の「ファイナンシャルプランナー☆華☆hana」さんもblogに書いてくださっています。
 医療従事者に向けてのがんとお金の話
 後編があるようなので、アップされたら改めてリンクを貼りたいと思います。

 2013.4.28追記。
 医療従事者に向けてのがんとお金の話~つづき~
 うまくまとめてくださっているだけでなく、きちんと自身の考えも書いておられます。
 たくさんの方に読んでいただきたいです。


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