”老後貧乏は避けられる”読みました。


 ”老後貧乏は避けられる -あなたの定年後、見える化しなさい-”(2015年3月6日第1刷)を読みました。著者は株式会社オフィス・リベルタス代表取締役の大江英樹さん。facebookページはこちら

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 今回の著書もなんと、大江さんから自筆のサイン付きでお送りいただいてしまいました。
 感謝感謝です。大江さん、いつも本当にありがとうございます。

 いつも通り、アウトプットとしていくつかポイントを引用させていただいての所感を書くスタイルです。当然ながら引用部は私の独断と偏見によるものです。

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■はじめに
・本書では世の中にありがちな「老後対策本」とは違い、ただ老後不安をあおるのではなく、冷静に自分の老後生活をどう見ればよいのか、一緒に考えていきたいと思います。 p3

■序章 ここがヤバいよ!?あなたの老後
・不安の理由は「わからないこと」 p14~


 大江さんが実際にセミナーでやり取りされるYes/No方式の質問がまさに!です。
 「年金や保険が十分ではないと思いますか?」
 「はい」
 「将来受け取れる公的年金の金額がどれくらいか当然、ご存じなのですよね?」
 「いいえ」

 わからないままに貯めないといけない増やさないといけないと、金融機関や金融商品の営業マン、新聞・雑誌やテレビなどのメディアに不安をあおられる人がほとんどなのではないでしょうか。
 「はじめに」に書かれている「一緒に考えていきたいと思います」というスタンスが大江さんの最大の特徴です。大共感です。

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■第1章 年金だけで暮らせる?お金の「入」と「出」を考える
・年金制度が破たんしない理由とは p45~
・基本的な生活費はどれくらいかかるか p68~
・「いつ?」一時出費が発生するのか p83~

 
 全般的に賛同できる内容ばかりです。1点だけ「日常の生活費を簡単に調べる方法」についてはp70に図も掲載されているのですが、実は意外と簡単ではないかなと感じましたので補足をさせてもらいたいと思います。

 補足といってもこの記事でつらつらと説明を書くつもりはありません。こちらのコラムを参照いただきたいです。
 家計簿が苦手な人へ。毎月の収支をシンプルにまとめる家計の収支表をお勧めします。
 「入」も「出」も具体的かつ手にしやすい数字で把握し、管理を続けてもらいたいです。

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■第2章 無理は禁物。60歳以降の出費を減らす
・定年までに借金は返済すること p110~


 「基本的にはできるだけ返済期間を短くし、定年の時点ではローンを完済していることが望ましいと思います」と書かれている住宅ローンの件だけは具体的数字を使って対案をしっかり提示しておきたいと思います。

 3000万円の住宅ローンを変動金利0.775%で借りるとします。(金利は35年間変わらないとします)
 35歳の人が35年で借りると、毎月の返済額は約81600円です。これを定年と言われる60歳までの25年で借りたとすると、毎月の返済額は約110000円です。差額は約28400円。大きいです。
 本で取り上げられている金利2%で試算すると、35年の場合毎月の返済額は約99400円、25年の場合は約127200円です。
 特に関東圏などでは借入が3000万円では済まないかもしれません。4000万円・5000万円と増えれば増えるほど、期間を短くして返済すること=若い期間の負担が大きくなる=若い期間に使えるお金が相対的に減ってしまう、ということになってきます。子どもたちへ教育費が思うようにまわせないかもしれません。家族旅行の頻度が減るかもしれません。夫婦の趣味に使えるお金を減らさざるを得ないかもしれません。個人的にそんな人生はあまりお勧めしたくないです。

 もちろん将来を考えると、早く返済できれば良いということは間違いありません。でも、将来にローンが残っても、どうせ借家だったら家賃がかかるんだからとローン返済も家賃と同様にみなすことができるくらいの返済計画であれば問題ないと思うんです。

 なお、大江さんも「基本的に」「望ましいと思います」という表現を使っておられます。その背景は私が書いたことが含まれていると思います。文量の関係でここまで書いておられないだけだと思いますので、補足としてお読みいただけるとありがたいです。

 私の想いは匿名で取材を受けた誌面でも訴えています。
 週刊東洋経済の特集「格差サバイバル術」に匿名で誌面に登場しました。

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■第3章 老後を自分サイズに過ごすためには
・大事なもの以外は処分する p114~
・交際費はどうする?大半は付き合わなくても大丈夫 p126~


 「大事なものから捨てて行く」という考え方も紹介されています。
 これはなるほど!と思いました。

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■第4章 発想の転換!60歳以降の収入を増やす
・定年後の労働がいちばん確実な対策 p140~

 
 人的資本と金融資本の考え方がわかりやすく解説されています。リタイア後と言われる年代も働くという考え方は私も大賛成です。将来の人的資本確保のために健康維持がポイントになってくるかと思います。健康についてはp194~に書かれています。

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■第5章 もう一つの収入の道、お金に働かせる
・やってはいけない「退職金投資デビュー」 p169~
・ファイナンシャルプランナーはうまく使おう p177~


 リスク分散として、生涯毎月コツコツ投資という考え方は本当に大事だと思いますし、私もそのつもりです。

 資産運用が専門のFPで、金融仲介をせず(金融商品販売による手数料収入を得ず)、かつ有料相談のFPというのは、正直に書いて私も1人くらいしか知りません。FPもぜひ比較して選んでいただきたいです。

 ちなみに私は資産運用が専門ではありません。でも、資産運用が専門ではないからこそお伝えできるシンプルな考え方があることは間違いないと思っていますし、資産運用ありきではない資産管理の考え方をお伝えできると思っています。(宣伝みたいになってしまってすみません)

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■第6章 介護と相続の不安
・「遺言書」と「遺書」の違いを知っていますか? @188~

■終章 これからどうなる?日本の老後対策
・老後、最大の問題は「孤独」 p198~

■おわりに


 「自立」というキーワードを使ってまとめておられます。「はじめに」にあった「一緒に考えていきたいと思います」という、この本のスタンスはすべて「自立」につながっていたんです。

 この本には答えは書かれていません。あくまでも選択肢でしょう。でも、この本を手に取られた方々がそれまでの人生で得ることのできなかった選択肢を知ることができ、自立した考え方で将来に向けて選択できるようになるための本だと思います。読むだけではだめです。一歩でも1つでも何か動いてみていただきたいです。

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 大江さんの本は次の3冊の感想も書いています。
”自分で年金をつくる最高の方法~確定拠出年金の運用【完全マニュアル】~”読みました。
”定年楽園 ~貯蓄や投資では老後の”難民化”は救えない!~”読みました。
”その損の9割は避けられる”読みました。

 
 長文を読んでいただいてありがとうございました。


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