「変わる確定拠出年金制度!FPにもビジネスチャンスか!」を受講しました。


 17(土)午後、奈良市の奈良商工会議所にて、フィナンシャル・ウィズダム代表の山崎俊輔さんの講演を拝聴してきました。山崎さん単独の講演ではなく、FP協会奈良支部主催によるFP向けの継続教育研修でした。

 山崎さんは私が敬愛する公的年金と確定拠出年金の超専門家です。たくさんのコラムや連載をお持ちです。数ある中で私の最大のお気に入りが「年金損得論者は主張するほどに損得・不公平を拡大する」です。スタンスが大好きです。僭越ながら、公的年金と確定拠出年金については私もほぼ完全一致の考え方と言わせてください。

 さかのぼってみると、山崎さんと初めてお会いしたのは2012年9月の今回と同じく継続教育研修「どこまで頼れる?年金制度~公的年金制度・企業年金制度は破たんするのか~」(京都)でした。もう3年も前なのですね。早いです。

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■変わる確定拠出年金制度!FPにもビジネスチャンスか!

 前段としてしっかりと時間を作って、公的年金の話とご自身の考え、世界との比較をお話されていましたが、この時点で多くの受講者の方々は驚かれたのではないかと思います。例えFPを学んでいても一般にはなかなか耳にすることのできない年金に対する主張です。本当にたいせつな本質です。ぜひ最初のリンク先を読んでみていただきたいです。

 そのうえで、私が気になったポイントを箇条書きでまとめます。


・22歳から60歳までの38年間で、60歳から90歳までの老後資金を準備するのは実質不可能。
・公的年金は終身が守られている時点で絶対的に有利な仕組み。
・欧米の一部の国では、強制とも言える私的年金(積立)が義務付けられている。英国では超低コストバランス型ファンド(投資信託)が5本ラインナップされ、FPへの相談も強制的に受けさせられる。老後資金準備はそれくらいたいせつな位置づけ。

・「アセット・ロケーション」として、いかに税制優遇を効率良く使えるのかがポイント。
・確定拠出年金が現状60歳まで引き出せないことをデメリットと言われることが多く、消費者からすると途中解約できない金融商品には疑問を感じるのが当たり前とも言えるが、「強制解約不可能口座」としてメリットにとらえたい。

・マッチング拠出が可能ならこれを優先的に提案しないFPは間違い。
 2~3年前は導入されているのは1割くらいだったが、今は3割くらいに増えた。
・個人型だと加入者負担である口座管理手数料(事務費)も企業型だと企業持ちなので、こんなに有利な仕組みは存在しない。
・日本では賢い人だけが使っている制度になってしまっている。

・現在は制限のある加入者の範囲が2017年1月から変わる件、第3号被保険者の掛金は配偶者の所得控除にはならない見込み。(※1)

・確定拠出年金の投資教育(運営管理業以外の業務)は、金融機関でなくとも誰でも講師を務めることができる。
・確定拠出年金の口座内で投資信託を買う買わないに関わらず投資教育を受けられるというのは非常に珍しい機会。通常は金融商品の営業(販売時説明)または推奨するようなセミナーでしか機会がなく、さらにはそういった場では基本的には聞くことのない長期運用・分散投資の考え方やリスクとリターンの関係などの話を聞くことができる。
・投資助言「手前」の教育として、FPには「リスク資産保有割合の決定」に大半のリソースを割いてもらいたい。

・リスク商品を確定拠出年金で、定期預金を財形制度で。財形制度にももっと脚光が当たっていい。
・個人型の仕組みや金融機関選びはファイナンシャルジャーナリストの竹川美奈子さんの著書「金融機関がぜったい教えたくない年利15%でふやす資産運用術」(リンク先は私の感想記事)が参考になるのでオススメ。

・2017年1月に向けて、各金融機関による口座獲得営業が出てくる可能性も。
・老後資金として確定拠出年金(DC)が自助努力の要に。


 受講しているファイナンシャルプランナー(FP)が相談を受けていたり、講師を務めていたりすることを前提にお話しくださっていたことが印象的でした。
 専門家としてのFPが学ぶための研修の場ですが、一般向けの講演かと思うような基礎の基礎を取り上げる時間が長かったり、自身のPRの場のような話をされるような他の講師のケースも過去には目にしたことがありますので本当に心地よかったです。

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 講演後にすぐ東京へ戻られると予想していましたので、京都へ戻る近鉄特急にご一緒させていただくことを事前にお願いしていました。乗車時間は36分でしたが、とても濃い情報交換ができ、贅沢な時間となりました。

 1つ取り上げると、※1について、長く第3号であることが見込まれるケースではなく、出産・育児・介護などで一時的に第3号であることが見込まれるケースでの活用が現実的ではないかということでした。

 今年2月に私が覆面で登場した週刊東洋経済の特集「格差サバイバル術」に匿名で誌面に登場しました。の件も山崎さんから話題にしてくださり、文章にはならなかった行間についての意見交換も有意義でした。キーワードは多様性です。

 俊輔仲間さん、本当にありがとうございました!!
 

<過去参照記事>
「お金の知恵は45歳までに身につけなさい~1000円からはじめる資産運用と貯蓄の方法~」読みました。

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 近鉄特急発車までの時間、近鉄奈良駅で山崎さんがおみやげ選びをされていましたので私も1つ買ってみました。
 151017_01
 大プリン、かなりでかかったです…^^


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