”投資バカの思考法”読みました。


 ”~不確実な未来を見通す~ 投資バカの思考法”(2015年9月16日第1刷)を読みました。

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 著者はレオス・キャピタルワークス株式会社代表取締役社長 兼 最高投資責任者の藤野英人さん。藤野さんのfacebookはこちら。積極的に日々情報を発信されていますので「友達」にならずとも、フォローなどで投稿内容は確認できます。お勧めです。
 レオス・キャピタルワークスは一般投資家向けとして「ひふみ投信」という直販投信を扱っておられます。一部の銀行や証券会社では「ひふみプラス」という名称です。

 いつも通り、アウトプットとしていくつかポイントを引用させていただいての所感を書くスタイルです。当然ながら引用部は私の独断と偏見によるものです。

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■はじめに
 ・増殖する「失望最小化」戦略の人たち p11~
 ・なぜ未来をこれほど不安に感じるのか p15~
■序章 そもそも、「投資」とは何なのか?


 「失望最小化戦略」 動かない人/挑戦しない人
 「希望最大化戦略」 動く人/挑戦する人

 このように定義されています。本では定義しておかないと進められませんので、二分せざるを得ないのであれば私も「失望最小化戦略」側かもしれません。
 でも、人生はそんなに単純ではありません。ある部分については「失望最小化戦略」、でも、こっちについては「希望最大化戦略」。いろいろあって良いと思いますし、その分野が違うことが個性でしょう。
 この本は人生論者の著者ではありません。ファンドマネージャーの藤野さんが書かれているという視点が大事だと思います。

 なお、はじめにの前半「貯金大好きな人が損をする」の詳細は、前著「日本株は、バブルではない」に詳細すぎるほど書かれていますので、こちらがお勧めです。


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■第1章 洞察力 マーケット感覚を養うなら、専門知識よりも街歩き
■第2章 決断力 決断とは、やらないことを捨てること
 ・人生は「決断」の連続である p92~
 ・意見が対立しても「折衷案」は選ばない p104~

 
 将棋界のトップに君臨されている羽生善治さんが「決断力」という本を書かれたのが10年前。その羽生さんが「経験知を活かす」という切り口でインタビューに答えておられました。ここで書かれていたのも「やらないことを捨てること」。人に与えられた時間は有限です。決断しないこともたいせつな決断です。

 決断したうえでの折衷案、決断しないうえでの折衷案も出てくることでしょう。藤野さんがさまざまな切り口で頭を整理してくれているイメージです。


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■第3章 リスクマネジメント リスク分散とは「好奇心」の分散である
■第4章 損切り 評価は常に「時価」で考える
 ・ポートフォリオに「入れたくない会社」を組み込む理由 p122~


 この項目は深いです。
 「完成は崩壊のはじまりで、未完成は壊れない」

 深いです。


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■第5章 時間 「お金」「効率」よりも大切なもの
 ・お金よりも大切なもの。それは「時間」 p148~
 ・「下積み」を「成長」に変える方法 p166~


 プロの条件として書かれていた「長く、そして毎日やり続けること」これは私も強く意識しています。細くてもとにかく長く。ただ居座るだけではなく、専門を毎日やり続けることでの経験は代え難いものになるはずです。地道なことも「やる決断」をしたからには時間をかけるべきだと私も考えます。


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■第6章 増やす力 「経済」とは何か?「お金」とは何か?を知る
 ・投資を「ギャンブル」にしない資産運用の5つのコツ p200~
■第7章 選択力 未来に向けて、希望を最大化する戦略
 ・やりたいことは、待たずに、奪い取れ p215~
■おわりに


 この本のタイトルには「投資バカ」という刺激的な表現を使われていますが、内容にはトゲを感じないところが特徴的かと思いました。藤野さんの2013年2月25日第1刷の著書に「投資家が「お金」よりも大切にしていること」があります。感想は書いていないのですけれど、こちらのほうがタイトルは柔らかですが、トゲを感じました。トゲと書きましたが、人によっては「毒」とも言われるかと思います。主張する力(ちから)にカド(角)があるとでも言うのでしょうか。

 投資や運用のための考え方とは、生き方につながっているということだと思います。わからないのであれば、少しでもわかろうと一歩進んでみる必要があります。その一歩目として手に取ってもらいたいと思うのが、今回の「投資バカの思考法」と「投資家が「お金」よりも大切にしていること」だとお勧めしたいです。


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 金融機関や金融商品の選択をはじめ、投資や運用は自己責任でお願いします。

 

 長文をお読みくださり、ありがとうございました。



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