”学校では教えてくれない お金の授業”読みました。


 ”学校では教えてくれない お金の授業~正しいお金の貯め方・増やし方~”(2014年6月6日第1刷)を読みました。約1年7ヶ月前の本ですので、お勧めが遅くなってしまい申し訳ありません。

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 著者は経済評論家の山崎 元(はじめ)さん。ツイッターはこちらです。
 山崎さんとはお会いしたことはありませんが、コツコツの会(リンク先はコツコツfacebookページ)にも賛同されていますので、いずれお会いできる機会があるのではないかと期待しています。

 いつも通り、アウトプットとしていくつかポイントを引用させていただいての所感を書くスタイルです。当然ながら引用部は私の独断と偏見によるものです。

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■はじめに
■おわりに

・世間では、ファイナンシャル・プランナー(いわゆる「FP」)はお金の専門家だということになっていますが、率直に言って、大半のFPが個人のお金の使い方をアドバイスす上で、必要なレベルの金融知識を持っていません。 p1-2
・お金については、「自分で判断する」ということが重要ですし、金融ビジネスとの関わりに油断があってはいけません。特に、「自分はお客様なのだから、丁寧なアドバイスを受けて当然だ」というお客様意識を持つ事は危険です。 p4


 私にとっては冒頭がすでにハイライトです。3限目の感想もぜひご参照ください。


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■1限目 「お金」との付き合い方
■2限目 収入と支出のバランス感覚を身につける

・収入と支出のバランスをとろう! p37~
・お金との付き合い方を学ぶゴールとは、安心してお金のことを忘れられる人生に他なりません。 p44
・「老後不安商法」にダマされないために p57~


 老後不安・老後破綻・老後難民など、あおり言葉が見出しにあふれるようになった昨今です。実際に踊らされているのはごくごく一部の方々だけかもしれませんが、何度も目にしているうちにそうなんだと思い込んでしまう「すりこみ効果」が最も恐ろしいです。私はこれらの言葉は好きになれませんので使っていません。
 お金のことは毎日考えなくとも、1年に1回とか数年に1回、またはさまざまなイベントがあったときにだけ考えれば済むというのが理想だと思います。もちろんそうなるための前段階として、集中的に考える必要のある時期は必ずあると思っています。


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■3限目 銀行や証券会社とどう付き合うか?

・銀行は「お金を運用するところではない」 p85~
・FP・FAとはどう付き合っていけばいい? p91~


 金融機関やお金の相談を受けているFPに対して厳しい言葉が並びます。
 (一応書いておきますが、私自身としては厳しいとは感じません)
 この章で私なりに感じる答えはこうです。必ず複数の専門家のアドバイスを比較してみてください。最初に金融機関などでの無料相談を受けられたのであれば、有料相談を探してみていただきたいですし、身近に有料相談がなければ無料を複数でも構わないです。
 この本に書かれているような、最適だと思われる答えでなくともおおよそ問題の無い方針にたどり着ける可能性が高くなります。そして、複数を比べることでご自身やご家族が納得できることになると思いますし、あの時選んだんだからと将来の結果に対しても悲観的になりにくいと思っています。ここが大事だと思っています。


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■4限目 損得は「利回り」で判断しよう
■5限目 大きな買い物の前に考えておくべきこと
■6限目 初心者のための投資の基本と考え方

・人生の豊かさにおいて、「お金の運用の巧拙」は何番目に大切か p146~


 皆さま、「巧拙」って読めますでしょうか?「こうせつ」です。国語辞典によると「たくみなことと、つたないこと。じょうずとへた。」とありました。
 資産運用(投資)は人生においてたいせつなことだと私も思っています。できれば誰もが取り組むべきだと考えますし、何十年以上も先のことを考えると無理矢理にでも始めてもらう必要があるようにも思っています。
 でも、やはり合う合わないってあります。だからこそ、人生におけるさまざまな優先順位をある程度明らかにしておく必要があると思います。


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■7限目 株式投資でお金をふやす
■8限目 投資信託でお金をふやす

・運用業界の不都合な真実 p222~
・投資信託の選び方七カ条 p233~


 3限目に販売側の視点が解説されていましたが、ここでは運用側の視点です。銀行や証券会社でアドバイスを受けて金融商品を購入されている方々でも「アクティブ?インデックス?」というように違いをご存じないケースもあります。
 2択であれば私は間違いなくインデックス派ですが、どちらが良いとか悪いではなくどちらが自分自身の考え方に合うのかです。選択肢は必ず知っていただきたいと思う次第です。


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■9限目 資産運用はトータルで考える
■10限目 経済の行動パターンとお金の運用

・年金との付き合い方を考える p261~
・運用の調節は「ほどほど」に p308~


 少額投資非課税制度(NISA)や確定拠出年金(DC)の解説、公的年金に対する山崎さんの考えが書かれています。
 公的年金解説はわずかな字数で前半はわかりやすいのですが、企業年金との境目が途中でわかりにくくなり、そのまま企業年金の解説に突入します。前半は「年金」と書かれ、途中から「公的年金」に切り替わっているので余計にわかりにくく感じます。せっかくのたいせつな内容ですので、前半からすべて「公的年金」と書いてもらいたかったです。


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 山崎さんの専門は資産運用です。5限目に住宅購入・生命保険・車という他の大きなお金の話も登場しますが、この本は資産運用(投資)が中心に書かれていますので、その意味では何度か登場するFPは得意でない人が多いように思います。
 私も複雑な金融商品やよくわかない技術の駆使された投資性商品には明るくありません。でもだからこそ、シンプルがより良いと考えています。

 ファイナンシャルプランナー(FP)は生活に関わるお金全般的に詳しい専門家だと私はいつも説明しています。カバーする範囲がとめどなく広いんです。専門性はあって当然です。
 資産運用に詳しいFP、保険に詳しいFP、不動産に詳しいFP、目につくのはこのあたりでしょうか。このあたりが収益を得やすい分野だからかなと思います。でも、こんなふうに分かれてしまうと結局はそれぞれの人とそれぞれの相談をすることになってしまいます。

 幅広く対応できる窓口となる専門家がいて、そのうえで得意な専門家と一緒に対応する、これが相談者さんを惑わせることのない対応だと思って私はがんばっています。
 本の紹介のはずがいつも間にか最後はいつものポジショントークで失礼しました。


 本のタイトルの通り、授業としてお金のことを学べる機会が当たり前になってもらいたいと考える次第です。

 金融機関や金融商品の選択をはじめ、投資や運用は自己責任でお願いします。

 

 山崎さんは毎年数冊の本を出されています。2015年の本も参考までに1つ加えました。

 <過去参照記事>”全面改訂ほったらかし投資術”読みました。
 
 長文をお読みくださり、ありがとうございました。


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