2016年度は調整されません。


 2016年1月29日「平成28年度の年金額改定について」が厚生労働省のwebで発表されました。

 結論として、2016年度の年金受取額は2015年度と同じ、ということです。


 例年通り、わかりやすい数字を取り上げます。
 将来受け取る老齢年金のうち、国民年金部分(基礎年金部分)については、20歳から60歳まで40年間の保険料を漏れなく納める(厚生年金期間を含む)ことで満額を受け取ることができます。

 その年額は次の通りでした。
 2010年度  79万2100円
 2011年度  78万8900円
 2012年度  78万6500円
 2013年10月 77万8500円
 2014年度  77万2800円
 2015年度  78万0100円(月額65008円)
 2016年度  78万0100円(2015年度と同じ)

 物価の下落等が続いていましたので、年々受取額が下がっていましたが、2015年度は久しぶりに上がっていました。その詳細は昨年の記事「2015年度は0.9%調整されます。」に書いていますので、ご参照ください。


 ただし、厚生年金ではちょっとした端数調整があります。月額で約221500円を受け取っているケースで3円ほど少なくなる例が掲載されていました。
 昨年10月に共済年金との一元化によって、それまでの100円未満四捨五入から1円未満四捨五入に変わっています。実務上は気にしなくて良い内容だと思いますが、振込み額のハガキを見て「???」となる高齢者の方々も多いのではないかと思います。

 なお、2016年6月に受け取る4月分と5月分から新しい額となります。

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 発表資料の後半には国民年金保険料(月額)も掲載されています。

 2015年度 15590円
 2016年度 16260円(前年+670円)
 2017年度 16490円(前年+230円)

 2017年度に16900円となるところまで決まっていますが実際には16490円ということで、なぜマイナス410円かというと、ここでも変動率が加わっているからです。
 本来の2015年度は16380円、2016年度は16660円です。物価の下落が続いていた時になかなか上がってきませんでしたが、ここにきて一気に反映されてきている印象です。月670円アップということは年間では8040円ですからインパクトが大きいですよね。


 公的年金は賦課(ふか)方式です。今の現役世代の支払っている保険料は基本的に受け取っている世代にまわっています。払う額が増えていても、受け取る額は増えていない。これって世代の比率が変わってきている今、平均寿命が伸び続けている今、本当にたいせつなことだったりします。


 とはいえ現役世代からすると、賃金(収入)が安定的に増えにくい時代ですので、国民年金保険料の観点では割引率の大きい1年前納や、さらに割引率の大きい2年前納というのも利用できる人には利用してもらいたい制度です。2月末までの手続きが必要ですので、早めの対応をお勧めします。

 平成28年度における国民年金保険料の前納額について
 リンク先は例年同じ日に発表されている前納額についての資料です。



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