”かんたんすぎてすみません”読みました。


 ”~公的・企業年金運用会社の元社長が教える波乱相場を<黄金のシナリオ>に変える資産運用法~かんたんすぎてすみません”(2016年4月27日発行)を読みました。
 著者は投資教育会社I-Oウェルス・アドバイザーズの岡本和久さん。

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 最初に書いておきます。まったくかんたんではありません。
 正しくは、投資初心者の方々にとってまったくかんたんではありません。

 以前に拝読した著書「自分でやさしく殖やせる「確定拠出年金」最良の運用術」と同様に、ものすごく大事なことがまとめられている本なのですが、正直な感想は「難しい」です。

 普通の人がこの本の全体を理解できるレベルに到達する必要はないと思います。でも、ポイントポイントではものすごく大事ですし、やさしく書かれているところもありますのでオススメです。


 いつも通り、アウトプットとしていくつかポイントを引用させていただいての所感を書くスタイルです。当然ながら引用部は私の独断と偏見によるものです。

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■はじめに
■おわりに
■第5章 資産運用耐久力こそ成功への道
■第1章 知っておきたい証券の仕組み

・個人投資家に競争はない。競争相手もいないし、時間やマーケットと争うこともない。(中略)急いで収益をあげようとせず、長い時間をかけて増やしていくのが、個人投資家の強みを生かす最善の方法だ。そのためには難しい理論はいらない。 pⅲ

・続けなければ効果は出ない p146~
・サギからカモを守る p155

・お金を融通する二つの選択肢 p2~


 私のオススメは次の順に読み進めることです。
 1.はじめに
 2.おわりに
 3.第5章
 4.第1章
 5.第2章~第4章

 複雑なことが苦手、金融関係は頭に入りにくいというような方々は、5.の3つの章は飛ばしでも良いくらいだと思えるほど、1.~4.が基礎の基礎として大事な部分です。

 この本には誰かに相談するという選択肢は書かれていません。個別相談を第一に考えているファイナンシャルプランナー(FP)としては悲しいことですが、致し方ないことだとわかることができるのもこの本の主張のように感じます。


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■第2章 成功するための三つの知識
■第3章 人生を通じての資産運用の実際
■第4章 ステップ・アップ編

・時間と戦うプロの投資家 p34~
・筆者は必ずしもアクティブ運用を否定するものではないが、あまり経験も時間もない個人投資家が資産運用をするにはインデックス運用のほうが適していると考えている。 p47

・投資には短期投資と長期投資がある p61~
・基本ポートフォリオとモデル・ケース p74~
・確定拠出年金のポイント p85~
・モニタリングとリバランス p104~


 具体的な各種保有の比率の考え方や、推奨するものではないと前置きされているとはいえ商品名なども出てくるのがこちらです。第2章と第3章が中級編、第4章が上級編と位置付けて良いと思います。

 日本人は預貯金が大好きです。他意はありません、預貯金以外の金融商品を保有(購入)している割合が他の先進国と比べると非常に少ないのは事実です。端的に言って、投資は悪・投資は怖い、こんな印象が強いと思います。
 ですので、いかにして投資は悪ではない、恐くないものだよと知ってもらうことに力を入れた情報が多いのも当然かもしれません。でもそれはあくまでもスタートです。もちろんスタートしなければ、途中経過も終盤も経験することはできません。

 こんな言葉で表現するのは恐縮なのですが、岡本さんの経験は非常に長く、深いです。途中経過や終盤を事前に知っておくという意味合いにおいてもこの本は興味深い存在だと思います。


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 まだ一度もお会いできていない岡本さんと、直接お話しできる機会が生まれることを願ってやみません。



 金融機関や金融商品の選択をはじめ、投資や運用は自己責任でお願いします。

 長文を読んでくださり、ありがとうございました。




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