公的年金は「積む」ものではない


 先週末に、公的年金の運用について2016年第一四半期(4~6月)の報道がいくつも出ていました。

 公的年金、運用損5.2兆円=過去3番目の赤字―4~6月・GPIF
 GPIF、高い株式割合…ガバナンス改革必須


 普通に生活していると、偏りすぎた見出しと本質をきちんと理解するには説明が不足している報道でしか公的年金に接する機会がほとんどないという、もったいない社会に私たちはいるんです。

 オススメの動画です。



 ツイッターでご紹介した内容なのですが、コメントに書いた通り4分48秒の動画です。

 音声による解説については、それなりに知識のある人にはちょうど良いスピードだと思いますが、そうでない方々には少し早いかもしれません。とはいえ音声は動画の下に字幕が出ていますので、きちんと読むこともできます。


 3分30秒ごろのたいせつな内容を書き出します。

 「長期的には世界経済は成長しているため、GPIFのような長期投資家は優良な資産を長期保有することで、利子や配当として、その成長の果実を着実に獲得できるからです」

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 そしてこちらもご紹介しておきます。

 最新の運用状況ハイライト

 3つ資料をタブ切り替えで確認できるだけでなく、動画で使われている資料をPDFファイルでダウンロードすることもできます。


 引用です。

 「長期的な観点から運用を行っており、短期的に市場価格が上下しても年金受給に支障を与えることはありません」

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 ネット記事のコメント欄にあった「年金を積む」という表現について最後に書いておきます。

 公的年金は「積む」ものではありません。
 公的な保険の1つであり、保障の仕組みです。
 
 年金のほかにも公的な保険があります。例えば健康保険・国民健康保険などの公的医療保険、基本手当(失業給付)などの雇用保険です。

 健康保険を積む・雇用保険を積むと言わないですよね。公的年金保険も同じです。


 長生きしてしまったとき(老齢年金)
 障がい者になってしまったとき(障害年金)
 亡くなってしまったとき(遺族年金)
 
 これらの困った状況の時に助けてくれる保障の仕組みが公的年金です。

 65歳から受け取り始める老齢年金。
 現代社会において、65歳は「長生きしてしまったとき」とは思えません。


 この内容はこのブログでは何度も何度も書いています。

 学校でも習わない社会保険の仕組みをきちんと把握しておくことが日本で生活していくうえでさまざまな選択肢を得られる機会になると思っています。



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