”一番やさしい!一番くわしい!個人型確定拠出年金iDeCo活用入門”読みました。

 
 ”一番やさしい!一番くわしい!個人型確定拠出年金iDeCo活用入門”(2016年10月6日 第1刷発行)を読みました。

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 (自分で購入し、いわゆる献本もいただきましたので2冊持っているのですが、現在1冊貸し出し中ですので写真は1冊です)

 著者はいつもお世話になっているLIFE MAP,LLC、ファイナンシャル・ジャーナリストの竹川美奈子さん。facebookページはこちら

 今回、確定拠出年金(DC)の本を4冊読みました。個人型(iDeCo)を紹介する目的として集中して感想記事を投稿しますので、ご興味お持ちの場合はいくつか読み比べてみてから購入されても良いかと思います。(この記事がラストの4本目です)


 いつも通り、アウトプットとしていくつかポイントを引用させていただいての所感を書くスタイルです。当然ながら引用部は私の独断と偏見によるものです。

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■はじめに
■おわりに
■第1章 個人型確定拠出年金ってなに?

・私は10年ほど前から個人型確定拠出年金に加入し、投資信託の積み立てを続けています。(中略)そうした経験も踏まえ、たくさんの方にこの制度を知っていただきたいと思い、本書を執筆しました。 p4

・60歳まで引き出せないのはむしろメリット p47~


 振り返ってみれば私も加入期間は9年経とうとしています。制度の変遷、商品ラインナップの変遷、諸々見てきているつもりです。個人型を続けてきている説得力、個人的には大きいと思っています。

 
 「おわりに」の真ん中の段落10行が本質です。何のためにiDeCoを使うのか。目的を見失わずに制度を活用したいものです。


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■第2章 個人型確定拠出年金のおトクな税制メリットを賢く使う!

・図2-5 課税所得はどこを見ればわかる? p63


 これです、この図。この図が本当に大事なんです。確定申告書または源泉徴収票から自分自身の所得税率を把握することは、iDeCo(個人型確定拠出年金)を始めるにあたって知っておきたい必須項目です。私のiDeCoセミナーでもかなり最初の段階でここを解説します。

 これまで紹介した3冊で「課税所得」を調べることは書かれています。でも、どうやったら調べることができるのか、具体的な記述はありません。
 ここを把握しておかないとどれだけの税軽減効果があるかイメージできませんし、具体的な税軽減効果を知ることこそがiDeCoを始める最大の動機付けだと考えます。大事すぎます。


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■第3章 金融機関はどう選べばいいの?

・図3-5 口座管理手数料が安いと、そのぶん金融商品を購入できる! p83
・金融機関の例 p106~113


 どの解説本にも必ず口座管理手数料の説明は載っているはずです。トータルでどうかという考え方だけでなく、より具体的に毎月ではどのように影響してくるのかがわかりやすく図で解説されています。ここも大事です。
 ちなみに私の場合、拠出時の口座管理手数料はいわゆる投資信託の購入時手数料の位置づけのように感じていますので、やはり安いに越したことはないというスタンスです。

 具体的な金融機関名と細かな情報がまとめられているのもこの本の特徴です。これだけ詳細な情報は近い将来に変わってくる部分が増えてしまいますので、掲載にあたってはなかなか悩ましいことだと思います。実際、発行後に金融機関からキャンペーンなどの情報も出てきています。本の情報を見て気になった場合は、そのときのwebサイトや資料請求をするなども意識してみてもらいたいです。


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■第4章 確定拠出年金をこう活用する

・金融資産全体で運用を考える! p120~
・DCだけで運用を考える場合 p130~
・当初の組み合わせに合わせて配分を調整しよう! p135


 「DCだけで運用を考える場合」のところが竹川さんの優しさだと感じます。資産全体で考えるのはたいせつなことだと思います。でも、まだまだその域に達していない人のほうが多いはずです。最終的には「資産全体で考える」段階へ進んでもらいたいのは間違いありません。

 竹川さんの本でも「運用中の儲けは非課税になるので」ということで、「運用中の損」が出た場合の調整方法は記載がありません。「DCだけで運用を考える場合」は損が出ていてもDCだけで調整ですから悩む必要はありませんが、「資産全体で考える場合」にはDC以外で追加購入等の対応が発生することになるかと考えられます。このあたり別途まとめられている書籍があれば読みたいですし、私自身にとっても今後の課題だと感じています。

 ちなみに課題だと書いたのは、リスクを小さくしてリターンを高めるという目的でのリバランスというよりも、いかにして詳しくない普通の人が対応しやすい仕組みにするかという点です。私も含めたそれなりに詳しい人、私なんかよりももっと詳しい人にとっては悩まなくても”それなりに”対応されることになると思いますし、それで何も問題ないです。でも、そうではない人たちはどうするのかという点です。どうするのかがシンプルかつ明確でなければ「何もされずにほったらかされる」という結論以外が想像できません。

 つみたて投資(ここで言えばiDeCo)を始めるのはとても大事です。始めた後に大事になるのはリバランスです。両輪だと言える大事さです。


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■第5章 運用してきたお金をどう受け取るか
■第6章 個人型確定拠出年金についてのQ&A

・受け取る順番によって、税金が高くなったり安くなったりすることがある、ということは覚えておくとよいでしょう。 p171
・「自分にとっての」全体最適を考える p174~
・将来もらえるお金を整理しておこう p180~


 全213ページのうち39ページ、約2割弱ものページが割かれています。
 いくつか仮の事例も掲載されていて、より具体的です。

 異なる出版社から2013年1月に出版された個人型確定拠出年金の本(金融機関がぜったい教えたくない年利15%でふやす資産運用術)では約5ページしか触れられていませんでしたので、大きな違いです。

 始めるにあたって受取時のことを考えすぎる必要はないと思います。もちろん考えておくことは大事ですし、気をつけておきたい項目の存在は知っておきたいです。でも、事細かに押さえていても実際に受け取るときにはどんな税制に変わっているのかもわかりませんし、そもそも他の資産(退職金など)との兼ね合いもありますから現時点で悩みすぎても意味をなさない可能性があります。

 私でも悩まないといけないのは20年超先のことです。ここが理解できないので始めないという選択肢を選んでしまう人がいないことを願うばかりです。

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 集中的に感想記事を書いた4冊を組み合わせでまとめます。

 <初心者向け>
  本書+大江さんの”はじめての確定拠出年金投資

 <初心者より一歩進んだ人向け>
  本書+田村さんの”はじめての確定拠出年金

 <ほぼ知っていて細かなところまで把握してみたい人向け>
  本書+山崎さんの”確定拠出年金の教科書

 すみません、ひいき目があると言われればそれまでなのですが、どの段階の人でも竹川さんの本は必須だと考えます。それくらい内容が充実していますし、図表も読み解きやすく章ごとに盛り込まれているコラムもわかりやすいので、どの本よりも読み進めやすいです。


 金融機関や金融商品の選択をはじめ、投資や運用は自己責任でお願いします。

 

 竹川さんの本はこれまでたくさん感想を書かせていただいています。最新分のリンクをご紹介しておきます。
 <過去参照記事>”臆病な人でもうまくいく投資法”読みました。
 

 これにて一連のiDeCo(個人型確定拠出年金)に関する書籍の感想記事は一旦完了です。
 お役に立つ情報になっていましたら幸いです。

 長文をお読みくださり、ありがとうございました。



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