”定年男子の流儀”読みました。

 
 ”~老後不安がなくなる~ 定年男子の流儀”(2017年6月1日 第1刷発行)を読みました。

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 著者はいつもお世話になっている株式会社オフィス・リベルタス代表取締役の大江英樹さん。大江さんのfacebookページはこちら。今回もありがたいことに、いわゆる献本いただいてしまいました。大江さんのお気遣いに感謝を申し上げます。

 いつも通り、アウトプットとしていくつかポイントを引用させていただいての所感を書くスタイルです。当然ながら引用部は私の独断と偏見によるものです。


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■はじめに
■第1章 定年を迎える前に知っておきたい「生き方」「働き方」の現実

・”老後不安”をなくすにはどうすればいいか?それは”老後”をなくせばいいのです。(中略)私は働くことをやめたときから「老後」が始まると考えています。「働いている限り老後はない」という考え方なのです。 p16

・(公的)年金も同様で、「早く死ねば損だ」というのはその通りですが、死んでしまえば損も得もありません。「長生きしたのにお金がない」という、恐ろしい事態にならないようにするためのものなのです p26


 いきなり結論が登場します。
 「働いている限り老後はない」これです。
 すでに実践されているリタイア後世代の方々も多いのではないでしょうか。

 そして、この「老後」というのが定義されていることが大事です。世の中あいまいすぎます。老後がいつからはよくわかりません。私は常に老後とは書かず、いつも「リタイア後」と書いています。このほうがわかりやすいですよね。なので、大江さんと認識は同じです。

 
 この年金についての項目タイトルは「年金はもらい始める年齢によって”お得さ”が変わる!」ということで個人的には好きではありませんが(苦笑)、公的年金の大事なことが書かれています。将来受け取る公的年金の繰下げ受給は将来のお金の流れを考えるうえで本当に重要な仕組みです。 


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■第2章 もう絶対に迷わない「再雇用」と「転職」のマナーとルール
■第3章 自由な人生を楽しみたい人のための「定年起業」の”傾向”と”対策”

・実は「若年起業」より、はるかにローリスクな「定年企業」 p72~

・シニア起業の第一の目的は単に稼ぐことではありません。自分のやりたいことをやって働きがいを得ることです。であれば儲からなくてもいいという気持ちで、自分のやりたいことを追い求めればいいのです。食べていくことを第一義に考えれば、「そんなのはきれいごとだ」と言われるかもしれませんが、こんなきれいごとを言えるのも、いざとなれば年金をもらえるシニア層が起業すればこそなのです。 p125


 第3章は特に「若年起業」側として悩ましいものを感じてしまいました。

 大江さんは相談業務は担っておられません。講演・執筆・出版です。証券会社に40年間勤めておられましたので、経験値は若年者とは比べ物になりません。そんな専門家がある年齢になれば公的年金という生活の基礎となるお金を受け取りながら、また大手企業を勤め上げられたわけですからそれなりに手厚い企業年金を受け取りながら、自由な価格設定で仕事を請け負うことができるわけです。(ちなみに大江さんは公的年金を70歳から繰下げ受給されることを公におっしゃっていますので、実際に現時点では公的年金は受け取っておられないはずです)

 子どもを育てながら、住居費がかかり(住宅ローンを返済し)ながら、生活の基礎となるお金を公的に(私的にも)受け取らずに同様の専門性で家族を養っている人がいたとしたら、たまったものではありません。(実際には大江さんの経験値があるからこその今のスタイルだと感じますので若年者で同じようなことは不可能だとは思いますけれど)

 他の職種や専門性では若い世代とバッティングしてしまうこともあるように感じました次第です。もちろんそれも社会の仕組みですから仮に淘汰が進めばまっとうな経済活動です。それでも、その根幹となるのが公的年金の存在なのであれば、公的年金を専門とする私として悩ましいというか何とも言えない気持ちになったのがこの本で一番大きなところです。


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■第4章 ”しくじり”から”成功法則”までウソ偽りなしの「60歳起業日記」
■第5章 働くことで自然と実現できる次の世代への”恩返し”
■おわりに

・75万円かけて作った、絶対に自分しか持てない”名刺” p183~

・70歳リタイア&年金受給開始が、この国の社会保障問題を解決する! p208~


 大江さんの本で今もなお、私の中で圧倒的第1位だと思っている1冊目の本の裏話がここです。その感想記事は↓こちら。
 ”自分で年金をつくる最高の方法~確定拠出年金の運用【完全マニュアル】~”読みました。

 そして、最後にも出てきました公的年金をはじめとした社会保障の関する大事な内容です。このあたりのお勧めはしつこいようですが↓こちらです。
 ”ちょっと気になる社会保障 増補版”読みました。
 大江さんが発信されている内容から、権丈先生の見解も背景にあることがよくわかります。


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 大江さんの本はこれまで10冊で感想を書いていまして、これが11冊目です。
 すべてに共通しているのは全体を通しての読みやすさ、表現の柔らかさです。
 
 大江さんがfacebookで最近投稿されていた内容をご紹介します。
 個人の投稿とはいえ「全公開」設定されていた投稿です。 
 https://www.facebook.com/hideki.oe.7/posts/1266239280154129
 大江さんの出版とセミナーに関する考え方がよくわかります。

 

 参考までに前回10冊目の感想はこちらです。
 ”定年男子定年女子”読みました。

 長文をお読みくださり、ありがとうございました。


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