「初心者のためのマネープラン基礎講座」というタイトルで私が講師を務めるのであれば
無料のセミナーおよびその後の無料相談を受けられた方々が有料相談を探されて私を見つけてくださり、相談をお受けする件数が少しずつ増えてきています。(通常有料のところセミナー受講者に限って無料というようなケースも含みます)
良い悪いを書くわけではなく、これらの無料相談はいわゆるFP相談ではなく、金融商品の提案(営業)の場であることに間違いありません。「講座内では特定の金融商品のPRや販売はありません」とあっても、講座後の相談ではその限りではないのだとしか読み取れません。
繰り返しますが、これらを良い悪いという二分をしたいわけではありません。金融商品の営業が悪いだなんて思っていません。ただ、受講されている方々が営業を受ける場だとわかって向き合っているのかどうかには疑問を感じるということなんです。
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最近のフリーペーパーで、こんなタイトルの無料マネーセミナーの案内を目にしました。

京都では有力すぎる地元新聞社の文化センターが主催とありますので、一般の方々にとっての信頼性は非常に高そうです。
私が気になったのは、この「セミナーの主な内容」です。

タイトルは「初心者のためのマネープラン基礎講座 低金利の今、学びたいお金のアレコレ」です。
私がこのタイトルで話をするのであればと思案し、同じように項目を書き出してみます。
・マイナス金利の実際
・初心者向け資産運用で大事なコスト意識
・iDeCo(個人型確定拠出年金)の税軽減効果
・NISA(少額投資非課税制度)を知ろう
・保険商品の前に社会保険を知ろう
・シンプルな家計管理を継続する方法
こんなところでしょうか。
ただ、私がこれらを話そうとすると2時間では無理ですね(苦笑)
そして、私がこれらをお話しすることになるならば絶対に無理なことがあります。
それはセミナー受講料を無料にすることです。
何をどうやっても、きちんと収益を得る金融商品提案の場としての無料相談にはつながりません。(最低限は可能でしょうけれど、広告費・会場費・ドリンク代・講師料その他諸々の経費を補うだけの契約・加入にはつなげられません)
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私がセミナーで意識しているのは、そのあとにがんばれば受講者自身で何とか対応できる手法をお伝えすることです。
さまざまに情報を得てわけがわからなくなって足を運んでくださる(相談を依頼くださる)ことは否定しませんし、セミナーでは取り上げられなかったような他の項目との複合的な内容にアドバイスを求めてくださる(相談を依頼くださる)ケースもあります。
有料でセミナーの講師を務めていてそれが有料相談の営業行為だと言われたとして、実際に有料相談を受けることが私の仕事の中心ですので否定のしようもありません。ただ、生命保険や販売手数料が2~3%の投資信託を提案し契約・購入して完了という相談とは異なることは間違いありません。
世の中にはさまざまな立場があっておかしくありません。
とはいえ、大盛況な無料セミナーと無料相談には感じることがたくさんあります。
お役に立てる機会がありましたら幸いです。
<参照web>
・自主開催セミナー情報
・京極・出町FP相談 ご相談の流れ
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