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あまりにもざっくりすぎる数字


 少し古い記事ですみません。

 日経ビジネス2017年11月27日号の特集「農業で解決 日本の課題」の一節です。

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 あまりにもざっくりすぎる数字で不安をあおっている不適切な内容です。
 特集全体はそれなりに興味深かったので、この内容で台無しです。


 前提条件がはっきりしませんが、まず世帯とありますので夫婦で計算します。
 65歳から100歳まで35年間、9600万円は1年あたり約274万円、月では約22.9万円です。
 記事に「厚生労働省が公開している計算式」とありますので、モデル世帯という考え方では夫婦合計で月22万円とされています。

 22.9万円のうち22万円は公的年金でカバーされています。
 不足している月9000円の35年分は378万円です。

 「年金と退職金でそれだけの額をカバーできる人は極めて少数派」
 んっ??十分にカバーできてしまっていますのでこの数字ではなさそうですよね。

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 夫婦ともにずっと自営業者だったとしましょう。

 将来受け取る国民年金部分の年金は2017年度の満額で約78万円、夫婦だと156万円で1月あたりでは13万円です。これだと22.9万円には99000円不足しています。35年分だと4158万円の不足です。

 でも記事の前提は「退職金」も書かれていますので、ずっと自営業者というわけでもなさそうです。

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 結論として、公的年金の受給額を確認せず、文字数の不足をとりあえず埋めておいた一節としか感じません。
 1億円近い金額を見せておけばインパクトあるだろうという安直なイメージです。

 こういった数字のマジックに惑わされないようにしたいものです。
 失礼しました。


 <参照ブログカテゴリー> ねんきん
 <京極・出町FP相談オフィシャルサイト> 年金相談「公的年金・ねんきん定期便」


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