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結果として「現金で置いておいた方が多い額だった」ということもありえてしまう


 某全国紙の折り込みチラシで気になったことを書きます。

 某大手葬儀社さんが代理店をされているようで、「保険をあきらめていた70代」の方々をメインターゲットとして80歳まで申し込める生命保険商品の広告です。

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 ※ 画像をクリックすると拡大します。

 特徴(ポイント)が5つ書かれていますが、まとめます。
 ・告知書や医師の診査不要(持病があっても加入できる)
 ・掛け捨てではなく、一生涯の保障

 ただし、小さな字で注意点が書かれています。
 ・契約日から3年以内に病気で死亡された場合は死亡給付金(既払込保険料相当額)をお支払い

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 では数字を見ていきます。

 左側です。

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 ・70歳女性の月払保険料 4000円
 ・保険金額 79万0400円
 ・払込期間 100歳

 70歳から100歳まで4000円を30年間支払うと総額は144万円で、死亡保険金の1.82倍です。
 いやいや100歳まで生きないということでしたら逆算します。払込保険料の合計が保険金額を超えるのは86歳6月です。


 ・70歳男性の月払保険料 4000円
 ・保険金額 60万6200円
 ・払込期間 100歳

 保険料の総額は同じく144万円、死亡保険金の2.38倍です。
 払込保険料の合計が保険金額を超えるのは82歳8月です。

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 次に右側です。

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 ・70歳女性の月払保険料 5567円
 ・保険金額 100万円
 ・払込期間 90歳(20年)

 70歳から90歳まで5567円を20年間支払うと総額は133万6080円で、死亡保険金の1.34倍です。
 いやいや90歳まで生きないということでしたら逆算します。払込保険料の合計が保険金額を超えるのは85歳0月です。


 ・70歳男性の月払保険料 6832円
 ・保険金額 100万円
 ・払込期間 90歳(20年)

 保険料の総額は163万9680円、死亡保険金の1.64倍です。
 払込保険料の合計が保険金額を超えるのは82歳3月です。

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 商品を否定しているわけではありません。
 月々の「お手頃感」だけで加入することに疑問を感じるだけです。
 何も難しい計算はしていません。小学校の算数ができれば誰でも試算できます。

 いわゆるお葬式代としての生命保険の活用も否定しません。
 本当にその商品で問題ないのか、現金を貯めておくことも含めての比較が必要だと思うんです。


 このチラシを手に取るような高齢の方々にこのブログの情報は届きません。
 子どもの世代が親とコミュニケーションを取っておくしかないと感じます。

 親は「子どもに迷惑がかからないように」と考えることでしょう。
 でも結果として「現金で置いておいた方が多い額だった」ということもありえてしまうのが、いや統計上はそのケースの方が多いのが実際だと感じます。もちろんそうならないケースも存在することが保険商品ならではです。


 この記事は考え方をお伝えしたいんです。ご参考になりましたら幸いです。

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