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”世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事”読みました。


 ”世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事”(2018年4月26日 第1刷発行)を読みました。

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 著者は現在は米国で活躍されている医師の津川友介さん。
 ツイッターはこちら。この本を出版される前からフォローしています。

 がんの患者会さんを現時点で6年お手伝いしているからかもしれませんが、がんにならないための食事やがんを治すための食事など、特にSNSでは情報が氾濫しています。その多くは信用に値しないもので、正しい表現を使うと「科学的な根拠(エビデンス)がない」もの、イメージや印象操作や個人の感想ばかりです。

 タイトルの通り「科学的に証明された」という部分がこの本を手に取った最大の要因です。いつも通り、アウトプットとしていくつかポイントを引用させていただいての所感を書くスタイルです。今回はファイナンシャルプランナー(FP)では専門外ですので引用が多いです。

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■はじめに

・膨大な研究論文からわかった「究極の食事」 p12~
・一個人の経験談よりエビデンスが大事 p13~


■第1章 日本人が勘違いしがちな健康常識

・表1-1 健康に良いかどうかで分類した5つのグループ p32

・この本は、食事に関する科学的根拠をとりまとめて説明した「百科事典」ではない。科学的根拠を、筆者が日々の食事を取り入れることができるように解釈し、平易な言葉で説明した本である。 p39


 この本の端的な結論はp32の表1-1です。引用はやめておきます。

・グループ1
  健康に良いということが複数の信頼できる研究で報告されている食品
・グループ2
  ひょっとしたら健康に良いかもしれない食品
  少数の研究で健康に良い可能性が示唆されている
・グループ3
  健康へのメリットもデメリットも報告されていない食品
・グループ4
  ひょっとしたら健康に悪いかもしれない食品
  少数の研究で健康に悪い可能性が示唆されている
・グループ5
  健康に悪いということが複数の信頼できる研究で報告されている食品

 この5区分です。良いグループ1も悪いグループ5も、日常的に食しているものです。グループ1の5種類すべてが日常的ではないとは思いますけれど。

 悪いグループのものだからといって一切口にしない、良いグループのものだけを口にするというのは現代社会において現実的ではなさそうに思います。正直に書いて私も無理です。
 著者も悪いグループのものを一切食べるなとは主張されていません。グループ5を「減らし」てグループ1に置き換える(p30)、こういうことです。


 大事なのはデータの扱い方、情報のとらえ方です。時々このブログでも書いていますが、エビデンス(科学的根拠)という考え方そのものを受け入れることのできないタイプの人をSNSでは目にします。体験談や経験談は個人の感想です。
 個人の感想がダメだというのではなく、その結果を得られたのは幸運ですね、その選択をしたときに他にも取り組んだことないですか、こんな感じです。根拠なく他人に勧めないで欲しいんです。ただそれだけなんです。


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■第2章 体に良いという科学的根拠がある食べ物
■第3章 体に悪いという科学的根拠がある食べ物

・日本食が健康に良いというエビデンスは弱い p62
・オーガニック食品は健康に良いのか? p83~


 第1章の表1-1を踏み込んで解説されている2つの章です。

 とにかく衝撃的なのは「白米」です。毎日食べるじゃないですか、気づけば毎食の日もあるじゃないですか。
 日本で生まれたからには白いご飯が主食ですし、普通に大好きな人が多いと思うんです(全員とは言いません)。ここだけはエビデンスがあると言われても踏み切れると思えない私です。

 おいしいもの・好きなものを食べないストレスのほうが体に悪いと信じる非科学的な選択を取ることになりそうです(苦笑)


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■特別編 病気の人、子ども、妊婦にとっての究極の食事

・インターネットを使って正しい健康情報を入手する方法 p165~


 病気で取り上げられているのは、糖尿病・高血圧・腎臓病。
 人の区分としては、高齢者・子ども・妊婦。

 反対に言えば、これらに該当しない方々は自由で良いと思うんです(伊藤の解釈です)。
 立場上がんを取り上げることになりますが、食事でがんは治りません(科学的根拠はありません)し、食べてはいけないもの・食べるべきものという強制は余計なストレスを生むことになり、そのストレスのほうが治療に向き合うにあたって良くないことだと感じることが多いです。


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 食は人生において楽しみの1つです。
 1番の楽しみだという人もおられるかと思います。

 結局は何を優先するかに行き着きます。とはいえ、健康や病気が気になったときに、食事のことについて世の中の情報を得る際には必ずこの本の内容を前提としてもらいたいです。


 現在の私はおかげさまで健康です。将来健康でなくなったときが来たとして、原因が「白米を食べ続けたこと」であったとしても、理解して食べていきますので皆さまご容赦をお願いします(誰に謝っているのかわかりませんけれど…

 

 どの本もそうなのですが、この本もタイトルは著者ではなく編集者が決められるということで「究極の食事」という表現は賛否を生んでいるようですが、中身を読めば気にならないのではないでしょうか。


<過去参照ブログ>
”各分野の専門家が伝える 子どもを守るために知っておきたいこと”読みました。
”「ニセ医学」に騙されないために ~危険な反医療論や治療法、健康法から身を守る~”読みました。


 長文をお読みくださり、ありがとうございました。



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