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”極論で語る睡眠医学”読みました。


 ”極論で語る睡眠医学”(2016年9月30日 発行)を読みました。

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 著者は米国スタンフォード大学 睡眠医学センター クリニカルインストラクターの河合 真 医師。ツイッターはこちら


 普通の人からすると私は早寝早起きです。なので睡眠には興味を持っていました。タイトルで気になっていたのですが購入したのは昨年末、読んだのはこの春です。

 そして、読み始めてから気がつきました。
 この本、一般向けではなく医療関係者向けだったんです(汗

 内容は医学用語の出てくるところも多く、一部は理解不能でした…ネットで購入するとこういうことが起こるんですよね。でも一般の人が読んでも大丈夫なところも多かったです。 


 いつも通り、アウトプットとしていくつかポイントを引用させていただいての所感を書くスタイルです。今回はファイナンシャルプランナー(FP)では専門外ですので引用が多いです。

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■監修者・まえがき
■著者・まえがき
■あとがき

<第1部>総論
■1章 睡眠医学を学ぶための「極論」の前の「総論」

・そう,人生の3分の1を過ごしている時間を忘れていないかって聞いているんだ! pⅲ
・睡眠医学の分野に関しては多くの医師が医学部で教育を受けていないので,共通にもつべき基礎知識が欠如しています p1
・本音のターゲット読者層=医療従事者全員 p220


 医師であっても全員が知っていないということなんです。もちろん専門科以外はわからないというのは致し方のないことかもしれませんが、そもそももっと基礎的な意味で医師もわかっていないケースの多い分野ということで間違いなさそうです。

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<第2部>外来で診る睡眠医学
■2章 成人の閉塞性睡眠時無呼吸症候群 診断編
■3章 成人の閉塞性睡眠時無呼吸症候群 治療編
■4章 パラソムニア 睡眠中の異常行動
■5章 ナルコレプシー
■6章 レストレスレッグス症候群(下肢静止不能症候群)もしくはWillis-Ekbon病

・睡眠は究極のプライバシー p10
・「重症患者」(中略)本来こんな人たちにスクリーニング検査をする必要はありません p34
・効果を増やし,副作用を下げて,差を最大にする p45
・原因がよくわからないのに治療していることを畏れよ p101


 医師向けの本ですから医学用語も出てきますし、確かに理解しようとすると難しいです。でも、難しく考える必要のない表現が出てきます。引用部はどんな分野でも当てはまりそうです。

 FP(ファイナンシャルプランナー)でも同じです。お金のことは総じて個人情報のかたまりです。
 全体を詳細に見るまでもなく、ある項目が明らかに全体にとってマイナスであったり、ここは部分的に見ればマイナスだけど全体のためには必要なマイナスだったり、全体を明らかにせず問題点がよくわからないまま部分的な最適解を進めようとするのは結局のところ全体最適にはつながらなかったり。
 同列にするつもりはありませんが、医学もお金も根本は同じだと感じました。


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<第3部>境界領域で診る睡眠医学
■7章 救急外来における睡眠医学
■8章 不眠

・救急外来の「眠れません」は「眠れない」ことが問題ではない p106
・交通事故に関わる睡眠関連の記載事項 p111
・不眠とは,覚醒と睡眠という2つのオペレーティングシステム(OS)の切り替えの故障と考えればいいのです p128


<第4部>入院で診る睡眠医学
■9章 入院病棟における睡眠医学
■10章 集中治療室における睡眠医学

・病院でふだんどおり眠れるほうが「異常」 p141
・「不眠を改善」=「睡眠薬を処方」という発想から脱却せよ p151


 睡眠に関することを医師に相談しようと思っている人はぜひこの本を手に取って、すべて読まなくとも自分自身に当てはまると思うページだけでも読んだうえで医療機関へ足を運んでもらいたいと感じました。


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<第5部>社会で診る睡眠医学
■11章 医師の睡眠不足
■12章 (小児科医以外のための)小児の睡眠医学
■13章 概日リズムと睡眠覚醒リズム障害

・「当直に匹敵する28時間の断眠でおよそ血中アルコール濃度0.05%に相当する」(中略)日本の酒気帯び運転の罰則が0.03%から適用されることを考えると,「いかに当直明けの医師が危険か…」がわかると思います p174
・睡眠不足を見つけたらやることは1つだけ(中略)「睡眠をとる」しかありません p180

・National Sleep Foundation(米国)が推奨する年齢別の睡眠時間 p191
・10代に「朝型」を強制するのは犯罪に近く,「睡眠時間の確保」は家庭,社会全体で考える p192


 子どもに関する章は特に興味深かったです。
 図はこれです。著者の河合先生のツイートです。


 河合先生のコメントが強烈で核心です。
 
 わが家の子どもたちに伝えている「子どもが大事にすること」は
 ・寝ること
 ・食べること
 ・体を動かして遊ぶこと
この3つです。成長期の子どもにとって寝ること以上に大事なことなんて存在しないと以前より信じていまして、この本で間違っていなかったと安心しました。


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 最後の引用です。

 「治療する気がない患者を治療することほど難しいことはありません」p216

 まさに、です。


 報酬の発生する相談(有料相談)の押し売りは不可能です。相談者さんが自分自身で踏み込んできてもらう必要があります。

 ご家族の場合、1人は前向きでも、もう1人は後ろ向きだったりそもそもチラリとこちら(お金のこと)に目を向けようとしなかったり、そんなケースでは私もどうしようもありません(ある一定までは対応可能ですが深く踏み込めません)。大事なのは早い段階で(できれば第1回目の相談で)同席いただくことです。


 患者(相談者)と向き合うという意味合いにおいて所々で共通点を感じながら、睡眠を学ぶことができました。

 私自身は早寝早起きです。平均的には6~7時間なのですが、長い目で見て何とか7時間超にしたいと思っています(上図参照)。理想は8時間ですが、21時30分に寝ても5時半に起きないといけませんのでさすがに今の状況だと仕事がまわらないです。子どもたちが大きくなったら可能になるかなと思っています。

 

 8%の税込みで3996円です。購入する前に(価格で)医療者向けの本って気づけよ!って話ですよね…(苦笑)

 長文をお読みくださり、ありがとうございました。


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