FC2ブログ

”【改訂版】 一番やさしい!一番くわしい! はじめての「投資信託」入門”読みました。


 ”【改訂版】 一番やさしい!一番くわしい! はじめての「投資信託」入門”(2018年9月5日 第1刷発行)を読みました。

 190114_01
 (自分で購入し、いわゆる献本もいただきましたので2冊持っています)

 著者はいつもお世話になっているLIFE MAP,LLC、ファイナンシャル・ジャーナリストの竹川美奈子さん。facebookページはこちら。著者累計45万部突破!すごいです!!


 2013年1月に出版された「一番やさしい! 一番くわしい!はじめての「投資信託」入門」の改訂版です。だいぶ変わってます。前作を購入している人でも(よほど詳しい人を除けば)購入されることで新しい情報を得られますのでお勧めしたい内容です。

 いつも通り、アウトプットとしていくつかポイントを引用させていただいての所感を書くスタイルです。当然ながら引用部は私の独断と偏見によるものです。

-----
■はじめに p1~
■おわりに p186~


 この本の「はじめに」は本編の導入部としてボリュームがあります。著者の竹川さんの気持ちを表しているのは「おわりに」です。ぜひ最初に「おわりに」を読み、そして「はじめに」→本編へと読み進める流れをお勧めしたいです。

 「おわりに」の2文目から続く段落2つは本当に大賛同ですし、竹川さんが前作から5年半を経て改めて感じてこられた内容だと思います。必読です。


-----
■第1章 そもそも投資信託って何!?


 基礎編ですので前作との違いを中心に取り上げます。

 p25の吹き出し
 5年半前の前回では投資信託は4000本以上、そして今回はなんと6000本以上ということで、2000本以上も増えてしまっているんです。ある意味で恐ろしい世の中です。

 p27の吹き出し
 投資信託は100円からでも買えるようになりました。前回時点では500円でした。これは喜ばしいことなのだと思うのですが、大きな意味のないネット証券による競争が生み出した最低売買価格のように感じるところもあります。

 p29の図
 「つくる」「売る」「管理する」の3つの違う会社が関わっていることの図がものすごく詳細なものに変わっていて、この流れを一度でも知っておくのは個人的にとても大事なことだと思っています。


・「一般向け」「確定拠出年金向け」「両方で買える」の3つがある p34~

 そして新作がこの2ページです。
 2017年からiDeCo(個人型確定拠出年金)の対象者が広がり、2018年からつみたてNISA(少額投資非課税制度)が始まりました。日々相談をお受けするなかでも、投資信託の初心者さんにはこの内容の説明が欠かせません。


-----
■第2章 投資信託の儲けと損はどう決まる?

・投資信託の値段は1日1回だけ変わる p42~

 このページの最後の段落で説明が追加されています。「購入するときも、解約するときも、「いくらで買えるか」「いくらで解約できるか」はわからないのです」
 この1文、大事です。


 そして、4つめの項目(p46~)の名称が変わっています。
 前回は、儲かっているかは「騰落率」と「トータルリターン」でみる!
 今回は、「騰落率」と「トータルリターン」ってどういう意味?

 推察ですが、前回は編集者さんが決め、今回は竹川さんの要望で変更されたのではないかと思います。違うかなー…。


 p47では2014年12月から導入されたトータルリターンも解説されています。図で「ココが重要」と示されているのもわかりやすくてとっても良いです。

 前回のp59に掲載されていた「運用管理費用の内訳をみると投資家思いかどうかがわかる」は個人的に好きなページだったので削除されていたのは残念です。

 
-----
■第3章 投資信託はどのように運用されている?

 指数(本書ではモノサシ)の説明がめちゃめちゃ手厚くなっています。それだけインデックスの商品ラインナップが充実してきた証拠だと思いますし、私も専門家の端くれとしてこの10年の変遷はそれなりに理解しているつもりですから、この10年で本当に良い時代になったと感じる次第です。


・投信を知る上で大切な「3つの資料」 p96~

 物語調で特徴的な「恋人を選ぶようにチェック」が前回の第5章からこちらへ移ってきていました。挿絵の女性の表情(強めのチェック感)が何ともいえない印象の強さなんです。


-----
■第4章 投資信託でお金をふやすための「3つの戦略」

 前作の
 「お弁当と同じで、組み合わせて考えることが大事」 p100~
 「国内外の株と債券、4つの資産に分散投資する」 p102~
 「「分散」に「長期」を組み合わせるとさらに負けにくくなる」 p104~
 この3項目6ページが

 今回は
 「自分のお金は「世界中の会社」においておく」 p104~
 「「分散」に「長期」を組み合わせる」 p106~
 この2項目4ページに集約されました。

 指数連動や低廉なコストのバランスファンドが充実したことでの変更かなと読み取りました。これも良い時代になった表れだと思います。


 また、前作は
 「おすすめのインデックスファンドはコレ」 p108~
 「インデックスファンドを組み合わせた”セット商品”も選択肢に」 p111~
 の2項目5ページが

 今回は
 「インデックスファンド選びのポイント」 p110~
 「情報開示資料でインデックスファンドをチェック」 p115~
 コラム「運用管理費用(信託報酬)が安くなると、その分、儲かる!?」 p120
 「インデックスファンドを組み合わせたセット商品も選択肢」 p121~
 の4項目16ページへと手厚くなっています。読み応え十分です。
 

-----
■第5章 納得できる正しいアクティブ投信の選び方

・目標とする指数(ベンチマーク)に勝てるアクティブファンドは少数派 p132
・じつは多い”なんちゃって”アクティブファンド p134~
・「アクティブ・シェア」は隠れパッシブを見分ける指標 p136~

 前作の商品比較からわかりやすい図表へ変更となり、項目タイトルにも本質を突いた強い主張が含められていて好きです。


 ちなみに「章」の名称が唯一変わっていたのがこの第5章です。
 前作は「損しないための」、今回は「納得できる」。
 ここも第2章の感想で書きました内容(竹川さんのこだわり)ではないかなと感じる次第です。


-----
■第6章 投資信託はこうして買いなさい

 前作の「投信を買うときの口座って、「源泉徴収」あり、なしはどう決める? p158~」が今回の「投信を「買える場所」はたくさんある。非課税口座を優先! p160~」に変わりました。

 前作p159の図が消えたのは残念に思いましたが、投資初心者の人は特定口座を使う前に非課税口座を優先すべきですし、その非課税口座を使い切るだけでも十分との視点では無くても困らない項目かもしれません。ただ、証券口座を開設するにあたっては必ず決めないといけないことなので、やっぱり残しておいてもらいたかったなーと思ったりしています。


・投資信託を解約するには? p180~
・投信をどう取り崩していくか p182~
・コラム「ファイナンシャル・プランナーをどう選ぶ?」 p184

 前作では最後のコラム「リタイアを気に運用方法は変わる! p164~」で2ページにまとめられていた内容が今回では詳細な記述に変わって4ページに増量しました。出口も知っておくことはたいせつです。


 そしてFPの選び方で締められています。

 ここは過去記事の紹介で感想に替えます。
 社会保障(社会保険)の理解があってこその投資・運用
 ご参考になりましたら幸いです。


-----

 最後にもう1つ書いておきます。本の帯部分。

 前作の見出しは「これでもうだまされない!」
 今回は「これを読んで失敗ナシ!」

 このあたりの表現へのこだわりも竹川さんから編集者さんに強く伝わったのではないかなーと感じる次第です。
 投資信託は当然ながら自ら手を伸ばさないと学ぶ場がありません。学ぶにあたっての第一歩目はこの本であってもらいたいです。

 

 金融機関や金融商品の選択をはじめ、投資や運用は自己責任でお願いします。


 竹川さんの本はこれまでたくさん感想を書かせていただいています。
 直近の1冊のリンクをご紹介しておきます。
 ”税金がタダになる、おトクな 「つみたてNISA」「一般NISA」活用入門”読みました。

 長文をお読みくださり、ありがとうございました。


コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)