FC2ブログ

取材依頼に思うこと


 先日とある紹介のご縁で某新聞社さんの取材、というより取材前のご意見伺い?で連絡をいただきました。

 紹介者である専門家さんからは「こういう内容なので伊藤さんが適任だと思いまして、連絡してもらって大丈夫です?」と丁寧な前振りがありまして、私はどちらかといえばこういった取材は乗り気ではないのですが、とりあえず一度話を聞いてみなければ答えられる内容なのかそもそも協力できる内容なのかわからないので連絡いただくことは何も問題ないと回答したという流れです。


 私としては次の点が気になるわけです。

 ・世の中に何を伝えるための記事(取材)なのか
 ・その取材を受ける私のメリットは何なのか
 ・その取材を受けるにあたって私がどれだけの時間を使う必要があるのか
 ・資料作成なども必要になってくるのか
 ・取材を受けるにあたって報酬は発生するのか

-----

 専門家さんから事前に「こういう内容」と聞いていましたので、記者さんはおおよそ伝わっているものだとの認識で連絡くださったのかもしれません。

 電話でこちらから前提を確認する間もなく、いきなり今回の内容の背景や取材の現状、今後の予定など一気に(でも穏やかに)話されました。


 私は戸惑うわけです。記者さんは私のことを調べておられるかもしれません(実際にオフィシャルサイトなども事前に見てくださっていました)が、私は記者さんのことを知りませんし、どの知識レベルなのかもわかりません。短時間ではとっても答えにくいんです。

 そして、報酬について確認したところ「記事にすることができれば後日私が菓子折りを持ってお邪魔を…」ということでした。


 私には専門家として意見を求めてくださっているわけです。繁華街などで突然に一般市民の立場で意見を求められたり、事故などを見た目撃者として状況説明を求められているのではないんです。

 記者さんだって給与が出ているから記事にするわけです。他に仕事を持たない完全なるボランティアで多くの時間と経験を使って取材するというのは生活を考えれば不可能なはずです。でも、その不可能を求めてこられるんです。

 例えば飲食店で「取材です。試しに食べさせてください」、これは店の名前や写真も取り上げられるなら「広告宣伝」として問題ないのかもしれません。店の名前・写真を出せるかわかりません、記事もどんなふうになるかわかりません、でもとりあえず試しに食べさせてください、こんなの言われたら困りますよね。

-----

 原則として私は記事が掲載される前に内容を確認できること、締切に時間も確保されていて修正も可能であるケースでしか取材はお受けしません。

 著名な方々や権威のある方々とは異なり、1人の弱小個人事業主です。意図しない内容で取り上げられてしまうことは絶対に避けなければなりませんし、記事になるかもわからない内容の取材であれば余程の賛同できることやメリットのあることが大前提になります。


 お金じゃない心意気だと言われれば私は候補から外していただくことになります。お金じゃない心意気のスタンスで取材を受けてくれる専門家を探していただきたいです。私はそんな怖いことを受けられません。

 ここで書いたような内容を記者さんに伝えました。今回はまだまだ進行中ということで、私以外に聞くならこんな立場の方々が対象になると思うとだけはお伝えしまして、どうしても伊藤の意見が必要な場合はまた相談させてくださいということでした。おそらくもう連絡が入ることは無いと感じました。ややこしい専門家ですみません。


 <過去参照記事> 週刊東洋経済の特集「格差サバイバル術」に匿名で誌面に登場しました。

 このときの紹介者である専門家さんは最初から報酬ありが前提で紹介してくださったので、とっても進めやすかったです。

 数年に1回あるかないかの頻度ではありますが、取材の依頼があった場合にこの記事のリンクを事前に紹介していこうと思います。



コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)