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”お金と心”読みました。


 ”お金と心 ~200パーセントのしあわせ持ちになれるシンプルな生き方~”(2018年12月24日 初版第1刷)を読みました。

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 著者はI-Oウェルス・アドバイザーズ株式会社代表取締役社長の岡本 和久(おかもと かずひさ)さん。

 岡本さんのことは以前より共通の知り合いが多く、2017年に4人の専門家による共著”投資の鉄人”のお一人です。
 先日、岡本さんの大阪のセミナーに初参加できまして、ようやくお会いできました。おそらく苦節5年以上です。嬉しかったです。そのときの内容は別記事でまとめます。

 
 いつも通りアウトプットとしていくつかポイントを引用させていただいての所感を書くスタイルです。当然ながら引用部は私の独断と偏見によるものです。

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■はじめに
■おわりに
■第1章 学びの時代~お金の基礎知識を得る

・「こんなに良い人生を送れた自分は何と幸せなのだろう」と思いつつ、人生を終えたいものです p18
・お金は感謝のしるし p22~

・誰のアドバイスを聞けばよいのか p52~
・基本的には、私のお勧めする人生を通じての資産運用にアドバイザーはいりません p54
・アドバイザー選択で聞くべき五つの質問 p55~


 私の立場上、後者3つを取り上げます。この3~4ページは本当にその通りだと思います。いわゆる資産運用として、どれだけの額をどれだけの期間かけて投じ、いつ使うお金なのかが明確になっているのであれば「資産運用にアドバイザーはいりません」でほぼ間違いないと言えそうです。
 でもそんな人はたくさんおられません。第5章も参照ください。


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■第2章 働きの時代~将来のための資産運用をする

・なぜインデックス運用が向いているのか p92~


 資産運用はつまり何をすれば良いのかの答えはこの章に書かれています。非常にシンプルです。この結論だけであれば相当にページ数は少なくても問題ないわけですが、基礎となる知識・概念・考え方、そして向き合う「心」がこの本、岡本さんの特徴です。強くお勧めできます。

 細かいことですが、iDeCo(個人型確定拠出年金)のことをp105をはじめとして全体として「iDECO」とされています。p109やp196では「iDeCo」なのにです。正式名称は「iDeCo」です。


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■第3章 瞑想でつかむ200パーセントの人生

・みんな、心も体も疲れているから行動の効率が落ちてしまう。少しだけ時間を取って心身を休ませれば思考や行動に無駄がなくなり、その時間を補って余りある効果が得られるでしょう。 p123

■第4章 私の人生と瞑想

・お金は幸福感に変換して初めて価値を持つのです。 p173


 「心」の部分です。岡本さんご自身も瞑想について「怪しいもの(中略)というイメージが強い(p121)」と書かれていますが、きちんと読めば怪しい部分は1つもありません。瞑想というのは1つの手段であり、岡本さんはたまたまそれに出会い、良い効用を得られたわけで、読者は同様の視点を何で得るのかということです。

 今の私で言えば「睡眠」が当てはまりそうです。
 <過去参照記事> ”極論で語る睡眠医学”読みました。


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■第5章 遊びの時代~「しあわせ持ち」へのロードマップ

・資産の引き出し方はどうする p207~
・信頼できる独立系のファイナンシャル・アドバイザーなどの助言を受けることをお勧めします。 p208


 ファイナンシャルプランナー(FP)ではなく、「独立系のファイナンシャル・アドバイザー」と書かれているのが私の立場としましては残念ですし、ある意味で悔しいです。
 「独立系のファイナンシャル・アドバイザー」はIFAと表現されます。いかにも専門家に見えますが、正しくは金融仲介業者であり証券会社の代理店です。第1章の部分にもつながってきますが、資産運用に特化した助言を求めるのであれば選択肢かもしれません。
 <過去参照記事> IFAとは証券会社の代理店さん

 でも「資産を引き出す」観点では、公的年金や働き方(収入)といった入ってくるお金といわゆるライフプランとも呼べる将来にわたる資金計画も加味する必要がありますので、相談相手は十分に吟味されるべきだと考えます。
 岡本さんも「財産の額、借金の有無、家族構成、遺産として残したい額、さらにその人の性格、人生観まで関係してきます(p208)」と書かれています。であれば尚更、本来はFPの役割でしょう。岡本さんは一般的なFPに良い印象をお持ちでないのかもしれないなと感じました。


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 そしてやっぱり最後にこれを書かせてください。いかに大御所の岡本さんといえど、これらの記述は私の立場として見過ごすわけにはいきません。

・年金だけではとても将来の生活は支えられません。 p4
・年金だけでは退職後の生活はできない p64~
・受給できる額は小さくなりますし、その時期はどんどん遅れていくことになります。 p192


 公的年金保険は長生きをしてしまった場合の保障の仕組みです。退職後の生活を支えてくれるものではありません。公助・福祉(救貧)の生活保護とは違い、公的年金保険は共助・社会保険(防貧)ですから受給額だけで生活のすべてをまかなうものでもありません。
 さらには「その時期はどんどん遅れていくことになります」です。現在、移行期間中である厚生年金の支給開始年齢が60歳から65歳になっていることを意味しておられるのであればその通りですが、おそらくそうではない文面かと思います。65歳からではなく、それ以上の年齢へ遅れていくという意味であれば、そんな事実や議論は一切ありませんので根拠なくあおっている人(メディア)と同じになってしまいます。せめて「その時期はどんどん遅れていくことになるのだろうと私は考えます」であればご自身のお考えなので何も気になりませんでしたが(いや、多少は気になりますが)、この書き方はよろしくないです。

 投資や資産運用を専門としておられる方々が絶対にしてはいけないと私が考えることをご紹介しておきます。


 こういった不安をあおる前段の文章を当たり前のように使っておられるのは悲しいのですが、資産運用に関する部分や向き合う心に関しては本当にお勧めできる本です。


 
 長文をお読みくださり、ありがとうございました。



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