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記事になっている限られた情報しかわかっていない読者が参考にするのは本当に危うい


 フリーペーパーなどで家計簿診断のコーナーを読まれたことはありますでしょうか。

 京都でいえば京都リビング新聞という毎週1回発行のフルーペーパーに「かけいぼ診断」というコーナーがあり、FP協会の京都支部や関西の支部長・元支部長など、ベテラン3名さんがアドバイスで登場しておられます。

 FPへ実際に届いている情報がどれだけ詳細なものなのかわかりませんが、紙面で読む分には体裁様々な1ヶ月の収支と最低限に要約された質問文で、限られた紙面でアドバイスするのは至難の業だろうなーといつも気苦労に敬意を表しています。

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 2020年6月6日に掲載(中央版ではp6右上)されている内容を1つ取り上げてみようと思います。詳細な内容はリンク先をご参照ください。

 子どもが2人いるシングルマザーさん。貯蓄が4000万円あって毎年150万円貯蓄できていて、別に学資保険で240万円×2人分も貯めることができている公務員さんで「子ども2人が高校・大学で私立を希望した場合に奨学金を利用せずに進学させることができますか?」という質問です。

 貯蓄の総額には一切触れることなく本文のアドバイスが進んでいきます。結論は「貯蓄の一部取り崩しも予想されますが、まとまった預金があるので問題ないでしょう」うーむ…すでに子どもは14歳と11歳ですし第一印象だけでも何も問題を感じません。
 掲載されていない情報として、4000万円は子どもたちには使えずどうしても残しておく必要のあるお金なのかなと深読みするしかないほど、問題を感じません。

 実際にはライフイベント表で確認し、キャッシュフロー(CF)表を作成すればなお明確でしょう。前提条件を当てはめ、将来受け取る公的年金(老齢給付)も公務員さんであればしっかりあるでしょうし、そもそも住居費もかかっておられません。やっぱり問題を感じません。でも、記事には掲載されていない別の心配事があるのかもしれません。

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 今回取り上げた内容のポイントは、こういった家計簿診断は依頼した本人には響いてくる情報が含まれているのだと思いますが、記事になっている限られた情報しかわかっていない読者が参考にするのは本当に危ういということです。

 娯楽記事として楽しめれば良いという気持ちで読んでいる人が大半かと思いますので、そういった方々には問題ありません。
 仮に家族構成が似ていたとしても、他の条件は当てはまらないことばかりですから結局はその人やその家族の事情や詳細に対して専門家が向き合わないと適切なアドバイスなんて不可能です。


 登場しておられるFPは広告・宣伝として割り切っておられるなら問題ありませんし、私は超無名なので私に依頼が来ることは考えられませんが、怖くて受けられないなーといつも感じながら読んでいます(すみません

 ですので、こういったコーナーの記事を読むたびに、対応されている専門家の方々には最大級の経緯を表する次第です。


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