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”投資家みたいに生きろ”読みました


”投資家みたいに生きろ ~将来の不安を打ち破る人生戦略~”(2019年9月11日第1刷、2020年1月23日第8刷)を読みました。

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 著者はレオス・キャピタルワークス株式会社代表取締役社長 兼 最高投資責任者の藤野英人さん。藤野さんのfacebookはこちら。積極的に日々情報を発信されていますので「友達」にならずとも、フォローなどで投稿内容は確認できます。お勧めです。
 レオス・キャピタルワークスは一般投資家向けとして「ひふみ投信」という直販投信を扱っておられます。一部の銀行や証券会社では「ひふみプラス」という名称で、iDeCo(個人型確定拠出年金)においては「ひふみ年金」です。

 この本を手に取ろうと思ったきっかけはこちらの対談記事です。

 いつも通り、アウトプットとしていくつかポイントを引用させていただいての所感を書くスタイルです。当然ながら引用部は私の独断と偏見によるものです。

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■はじめに 将来の不安を打ち破る人生戦略
■おわりに サラリーマンの「虎」になれ

・いわゆる「老後2000万円問題」が話題に(中略)平均寿命はどんどん延び、国に老後の面倒をすべてみてもらうのは無理だ、という現実がやってきたのです p5-7
・「この仕事を、会社を、自らが選んでいる」という意識でいられるかどうか p284


 2000万円の件は前段で「問題」として扱いつつも、p11-12で端的に解説がありましたので私からのつっこみは省略します。

 つっこみたいのは「国に老後の面倒をすべてみてもらうのは無理だ、という現実がやってきた」の文章です。これはいただけません。
 いつ、どの時代に老後の面倒をすべて国がみてくれていたのでしょうか。これは藤野さんを責めたいのではないです。藤野さんは公的年金保険をはじめとした社会保障の専門家ではありません。このようにミスリードしてきたメディア・報道を責めたいんです。
 そんな時代は存在しません。公的年金保険の制度創設以来、高齢になり働けなくなって(長生きをして)生活していくうえでの基礎的な収入の位置づけが公的年金保険の老齢給付です。働けない高齢者を世帯単位ではなく社会的に扶養しているんです。平均的に自由に使いたいお金、楽しみに使いたいお金は自助努力で準備するんです。どうぞよろしくお願いいたします。


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■プロローグ「リスクと向き合う」ということ

・失望を最小化する人たち・希望を最大化する人たち p31


 「失望最小化戦略」「希望最大化戦略」については2015年9月の著書「投資バカの思考法」にも取り上げられていました。リンクは感想記事です。


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■思考1 「投資家の考え方」を授けよう
■思考2 それでもあなたを「動かさないもの」の正体

・投資とは「エネルギーを投入して未来からお返しをいただく行為」 p41
・お金を使うという行為は、経済行為であり、「応援」という側面もあります。果たして、どのくらいその自覚があったでしょうか p72
・時間やお金を「何に使わないか」、つまり、「何を捨てるか」を考えるのが近道 p75
・投資する本当の目的。それは、「世の中を良くして明るい未来をつくること」(中略)世の中全体が暗かったら、自分自身もよりよい人生を送れないから p97-98
・「孤独」を埋める商品 p104~
・そもそも貯金は「目的」なのか p122~ 


 生きていくうえでの様々なスタンスを知れるパートです。1つでも実生活に使っていけるヒントになれば良いと思います。
 私としてはやはり「何を捨てるか」を再認識させてもらいました。相談をお受けする今の仕事でいえば現状すべてのことにおいて捨てるべきものは見つかりません。今必要な時間を確保するのが最優先で、それ以外のことでの検討が必要です。当然ながら家族との時間も対象にはなりません。なので、今のところ多くはない自分の時間をいかに扱うかがポイントだと思っています。


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■習慣1 今日の「過ごし方」が未来へとつながる
■習慣2 長い人生で「必要な資産」を増やす

・同世代でくくるのではなく、同時代でくくる p215
・「地縁・血縁」を再評価する p225~
・「ちゃんと暮らす人」には敵わない p248~


 「ちゃんと暮らす人」ここに出てくる睡眠は特に大事だと思ってこの数年生活しています。
 <過去参照記事> ”極論で語る睡眠医学”読みました。


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■エピローグ 「お金の投資」をはじめてみよう

・一般的にリターンが大きいのは、新興国のものです p275
・(iDeCo)仮に年収400万円の会社員が毎月2万3000円を積み立てたとしたら、1年で8万4000円の節税ができます p277


 ここもつっこませてください。

 つみたてNISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)の相談もお受けしている関係でインデックス型が中心ではありますが、主要な投資信託のリスク(標準偏差)とリターン(期待収益率)は調べる機会があります。
 新興国の株式・債券について、リスクは大きいのですがリターンが大きいとは感じられません。もちろんこの10~15年の話ですし、30年・50年・1世紀単位で考えれば当てはまらないのかもしれません。でも…藤野さんにしては言葉を選ばず安易に表現されたのではないかと感じました。

 また、年収400万円の場合、給与所得控除を差し引くだけでも所得税率は10%ですし、社会保険料控除と基礎控除を考えると5%=住民税のことを加味して41400円が相応です。また、復興税まで加味して84000円と書かれていて、期待を持たせすぎだと感じました。


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 細かなことばかりつっこんでいて本に対して批判的にとらえられてしまったかもしれませんが、全体としておもしろいんです。私を含む一般生活者では持ちえない視点が盛りだくさんです。読みやすいしお勧めできる本です。
 だからこそ端々で私が専門と自称する分野においては誤解が生じないようお願いしたい思いで書かせていただきました。


 金融機関や金融商品の選択をはじめ、投資や運用は自己責任でお願いします。

   

 感想記事は書けていませんが、「投資家がお金よりも大切にしていること」もお勧めです。

 長文をお読みくださり、ありがとうございました。


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