一発逆転サヨナラ満塁ホームランはほとんどの人に起こりません / 専門誌を紹介して改めて感じたこと
こんな私でも専門誌は3種定期購読しています。
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■FPジャーナル(毎月発行)

AFP・CFP資格を管轄する日本FP協会の発行している専門誌(会報)です。
協会からの案内なども載っていますから「会報」のほうが確かに適していそうです。資格保有者や法人会員にのみ配付かと思います。
すべての記事に「当協会の意見・方針等を示すものではありません」と注釈があるのが特徴です。
<過去参照記事1-1> 社会保険で負担の小さくなる例を出さずに解説するのは誤解を招くことにつながりかねない
<過去参照記事1-2> 防災積立金と緊急予備資金
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■きんざいファイナンシャル・プラン(毎月発行)

FP技能士(国家資格)検定を管轄する金融財政事情研究会の発行している専門誌で、webストアから誰でも買えます。
銀行・保険会社・証券会社に勤めている人向けの傾向を強く感じる内容(個人の主観)です。
<過去参照記事2-1> 自らの家計管理ができていないFP資格を持った営業マン
<過去参照記事2-2> 言葉1つで違いを出せるのが営業トークです。
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■ファイナンシャル・アドバイザー(季刊)

銀行業務検定という銀行にお勤めの方々が昇給・昇進・窓口業務の肩書として取得される資格としてファイナンシャル・アドバイザーがあったと認識していたのですが、2017年度を最後に廃止されていたようです。今回初めて知りました。
最近はIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)という方々も認知が広まっているかと思います。
<過去参照記事3-1> IFAとは証券会社の代理店さん
この専門誌は金融系の雑誌を主に取り扱っておられる近代セールス社の発行です。誰でも買えます。
2020年夏号からサイズが大きくなり「資産コンサルティングをナビゲート!」という副題に変わっています。それまでは「投信・保険のコンサルティング力が上がる、ファンが増える」というものでした。
<過去参照記事3-2> コア・サテライト戦略と低コストは両輪
<過去参照記事3-3> 「公的保険」を知れば、「生命保険」が売れる?
<過去参照記事3-4> 図で気になるのは「×」
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こうして振り返ると、このブログでいくつも取り上げていました。お気づきの通り、金融商品販売に関わる人を対象にしている傾向が強いです。一線を画していると感じるのは「会報」なのですけれど、内容としては「当たらず触らず」といった雰囲気が強く、正直言って面白みに欠けます。
でもこれって普段の相談対応そのものなのかなと感じていまして、裏技やその人だけの特別な方法なんて存在しないんです。刺激の少ない、突飛でもない、何かを買えば解決するものでもなく、基礎基本を地道に実直に進める。一発逆転サヨナラ満塁ホームランはほとんどの人に起こりません(例えがおっさんですみません
さまざまな特集や事例が掲載されていますが、ほんまにそんな提案で進めたんですか!?と驚いてしまうような内容も多々あります。もちろん私が唯一の正解を持っているなんて思いませんし、何が正解かは将来になってみないとわからないわけですが、結局は「売りたいだけやん…」って感じてしまう立場の人が多く、ファイナンシャルプランナー(FP)という専門家はそうしなければ収益が大きく上がらないという実情を表していて悩ましいと感じる次第です。
私も全然儲かってません。食べるのには困っていませんし、子どもたちは養えていますし、多少なりとも貯蓄もできています。でも…という感じです(単に自分をうまく売ることができていないだけです。すみません
こんな私ですけれど、皆さま引き続きよろしくお願いいたします。
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