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有料金融講座と「お金の知識を実践的に学べる場」


 今月初めにこんなニュースが出ていました。
 野村証券が有料金融講座、11月から 受講料は15万円

 取り組みそのものは最大限に称賛したいです。
 金融機関、しかも証券最大手が有料講座をきちんと力を入れてという部分はすごいことだと思います。


 ただ、怖い面もあります。

 野村証券さんは「大学に無償で提供してきた冠講座」で「社会人のための金融経済講座」を2017年に開講(寄附)されていました。
 この寄附講座は「2025年には超・高齢化社会を迎えると言われる日本では、社会保障の破綻や際限のない増税が懸念されております」という不安あおり系だったんです。不安をあおって金融商品の提案につなげる図式しかイメージできないのはもう残念すぎるわけです。


 今回の有料金融講座は記事によると「年金や介護、相続などお金の知識を実践的に学べる場」ということで、サイトも確認してみました。
 野村金融アカデミー

 「ビジネスに成功されて資金的な余裕もあり、経済知識も豊富な方からも、いざ自分のこととなると不安や疑問の声が寄せられることが多くあります」
 「親や自分の資産をしっかりと承継したいけれど、ポイントが正直分からない。」


 …。対象が見えてしまったわけです。90分×18回で15万円(初シーズンはアンケート回答があるので75000円)はそれなりに高額です。対象がそういうことだったということです。

 ねんきん定期便を「年金定期便」と記載したり、全カリキュラムを見てみると生活に密接するお金がテーマのときと、資産運用がテーマのときで明らかに文体が違ったり、個人的にはぶつ切りな講座になってしまう懸念を持ってしまうわけですが、次回以降の開講に向けて公開されるであろうアンケート結果をものすごく楽しみにしています。

 <過去参照記事> 社会保障(社会保険)の理解があってこその投資・運用


 ちなみに第8回「保険の再設計」では友人(すみません!)の後田亨さんが登壇されるようです。

 <過去参照記事> ”生命保険は「入るほど損」?!”読みました。



患者・経験者・家族からの社会保険やお金に関する相談事例 / 精巣腫瘍公開講座2018 in 吹田


 アドバイザーを務めています精巣腫瘍患者友の会による公開講座が13(土)に済生会吹田病院で開催され、私も登壇してまいりました。初開催となった2017年に引き続き2回目です。

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 精巣腫瘍公開講座 in 吹田 開催のお知らせ
 簡単ではありますがポイントだけ書き出します。一部敬称略で失礼します。

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1.精巣腫瘍患者友の会について
  代表 改發 厚

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 2010年10月30日 京都宣言


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2.精巣腫瘍の治療について
  済生会吹田病院 泌尿器科科長 中村 晃和医師

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・20~30代の男性のがんとしては一番多い
・北欧で多い、黄色人種では多くない
・転移があっても(予後不良でも)80%以上が治る
 逆に言うと残りの20%は治療に苦労する

・導入化学療法
 最初にきちんと(ガイドラインに出ている)治療をしていることがたいせつ
・救済化学療法
 導入でも腫瘍マーカーが下がらない場合
・サードラインで終われば80%救命
・4回目からは極端に正存率が下がる
・腫瘍マーカーが正常化していれば残存腫瘍は取るほうが良い

医療従事者が知っておきたいAYA世代がんサポートガイドが7月に発刊
 医療者向け。対応数の少ない若い世代のことは医療者もわかっていない。
・医師というのは世界中で唯一、合法的に人を傷つけることができて人に毒を盛れる。
 副作用なのか作用なのか、抗がん剤の効果が副作用かもしれない。


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3.医療者に知ってもらいたいこと ~人間と人間の出会い~
  精巣腫瘍患者友の会 共同代表 古谷 浩

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・患者と医療者のズレ
・主訴と気持ち
 症状を見るでのはなく人(心)を見る
・病気の人間と人間の病気 


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4.緩和ケアについて
  済生会吹田病院 緩和ケア認定看護師 是澤 広美氏

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・若い患者の対応は少ないことが普通
・急性期の病院において緩和ケアは黒子
・緩和ケアは幅広い からだとこころの苦しみ


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5.精巣腫瘍ピアサポート筑波 活動報告
  精巣腫瘍患者友の会 池内 健一

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・2015年2月が第1回目
・遠方では山形・長野
・病棟の看護師さんが声を掛けてくれるように。

・聞こえる声
 3 今後の生活(就労)
 2 副作用・後遺症(しびれ) 霊能現象
 1 再発への不安

・これからの課題
 3 ファシリテーターのスキル
 2 開催場所・日程
 1 ファシリテーターの不足・高齢化

・経験して
 1 精巣腫瘍を再認識
 2 家族の苦悩
 3 正しい情報を伝える重要性


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6.患者・経験者・家族からの社会保険やお金に関する相談事例
  精巣腫瘍患者友の会 アドバイザー 伊藤 俊輔

配付資料のタイトル抜粋です。

・精巣腫瘍患者友の会ピアサポートでFPが対応していること
・がん治療とお金の問題は世代の違いで仕組みが変わる
・【事例】 精巣腫瘍患者/経験者/家族からの相談
・【1】 精巣腫瘍経験者 住宅ローンは組めますか?
・【2】 精巣腫瘍患者の家族 傷病手当金はいつまで受け取れますか?
・【3】 精巣腫瘍患者 万が一が起こってしまった場合の家族への保障、遺族年金の額を具体的に知っておきたい


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 医療者と当事者(患者・経験者・家族)、そしてサポーターの距離がこんなにも近い患者会というのは存在しないと感じます。

 希少がんだからこそという面は当然にあるとは思いますが、改發さん・古谷さんという代表・共同代表のツートップの組み合わせの妙、つくば担当の池内さんのまっすぐさ、中村先生の寄り添ってくださるスタイル、そして今回でいえば休日にも関わらず精巣腫瘍に関して学びたいと出てきてくださっていた看護師さん。安易な表現となってしまいますが感動的です。

 私は同年代だからこそ(最近は若い人のほうが多くなってきましたが)お手伝いすることにハードルは感じませんでしたし、意味合いも大きいことは間違いありませんので継続できています。事務所から近すぎる場所、事務所や自宅から考えても最も近い大きな病院でのピアサポート開催でしたから奇跡のようなものです。

 患者会はみんながボランティアです。(交通費実費程度の謝金は受け取っています)
 長く続いていることが大事だと思いますし、それも私の方向性とも合っていますし、これからも長くお手伝いできればと思っています。

 皆さま、ありがとうございました!!


 <参照ブログカテゴリ> 精巣腫瘍患者友の会ピアサポート


金融商品の契約が結論ではありません


 先週後半以降の相談対応のまとめ(抜粋)です。

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 下京区のDさんご夫妻が事務所へお越しくださいました。

 ご依頼くださったキャッシュフロー表(CF表)をご覧いただき、ご説明しました。
 結果として、ご主人の自由に使えるお金(いわゆるおこづかい)の積み増しが可能となりました。

 奥さまは見えない不安感から一生懸命に切り詰めた生活をがんばっておられました。確かにその生活が必要とならざるを得ないケースも存在します。でも、今回のDさんご家族でいえば、共働きでがんばっておられ、これまで貯蓄にも励んでこられましたので、今後の家族計画や趣味などに使うお金を考えても、もう少し外食を増やしたり、冒頭のおこづかいの枠を広げても、今後の貯蓄計画に大きな影響はないことを数字で確認いただくことができました。

 ファイナンシャルプランナー(FP)への相談は金融商品の契約が結論ではありません。こういった安心感や方向性を明確にしていただけることです。
 もちろん無条件にそのような結論とはなりません。これからがんばってもらわないといけないこと、考えていかないといけないことも当然にあります。

 Dさん、奥さま、ありがとうございました!!
 引き続きよろしくお願いします!!

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 東の遠方よりMさんご夫妻が事務所へお越しくださいました。

 ご自身でFP3級資格を取得され、さまざまな情報を探してまとめることが苦にならないMさん、ご自身の健康状態や今回お子さんが誕生されることで、専門家へそうだんしてみたかったとのきっかけです。

 何事も世の中にあふれている情報だけで解決しません。個々に「こうしたほうが良い」という情報を見つけることができたとしても、それを各家庭に当てはめたらどうなのか、当てはめるにあたって他との整合性はどうなのか、これは普段から制度・法律・商品に接している人でなければもう手に負えないのが普通です。

 ただ、Mさんのようにご自身で情報を集めて整理できている時点で十分に平均点どころか高得点は獲得できていることに間違いありません。専門家を使うことでそれをどこまで上乗せできるのかです。満点を獲得できたかどうかは数十年先の将来になってみないとわかりません。専門家なのにすみません。

 Mさん、奥さま、ありがとうございました!!
 引き続きよろしくお願いします!!

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 朝晩は一気に冷え込みましたね。つい1週間前は久しぶりに冷房も使いましたが、朝の事務所は古い木造かつ路面店ですので冷え込みが強く、電気ストーブを出してきてしまいました。皆さま、風邪には注意しましょうね!

 13(土)午後は精巣腫瘍患者友の会のイベントで登壇してきます。お題は「患者・経験者・家族からの社会保険やお金に関する相談事例」です。



こういった書類の記入を慣れている人も多くありません


 先週の相談対応のまとめ(抜粋)です。

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 滋賀県某所のIさんの事務所を訪問し、火災保険と自転車保険(個人賠償責任保険)について相談をお受けしました。

 最近の台風や浸水といった自然災害をきっかけに不安をあおられてしまうのは致し方のないことですが、費用対効果を確認したりハザードマップやその条件を確認したりすることが前提として本当に大事です。
 私はどちらのパターンを選ばれたとしても、そのメリットとデメリットをお話しします。一方的にメリットだけがある仕組みというのは世の中に多くないと感じます。

 Iさん、ありがとうございました!!
 引き続きよろしくお願いします!!

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 滋賀県某所のTさんのお宅を訪問。先月の台風でご自宅に損害が発生し、その請求書類の書き方サポートです。

 すでに一部の修理は完了していて残りの修理待ちの状況でして、その完了分は破損の状況を写真で確認しました。工務店さんからの見積り項目と修理対応の項目が合わず、工務店さんに確認したところ見積りの漏れだったことがわかりました。

 火災保険は見積りで請求手続き可能です。実際に修理費用が請求される際に金額が変わっていたら再度の手続きが必要となるので、手間を省けたといえそうです。
 私に相談してくださったら受け取れる保険金が増えるというようなことはありませんし、そんなことはあってはなりません。でも手続きをいかにしてスムーズに進めるのか、また漏れがないように確認する、このあたりはとても大事なステップだと感じます。

 こういった書類の記入を慣れている人も多くありませんし、いかに手間を省略しストレスを小さくできるのか、どこまで外注するのか、という視点もあるかと思います。

 Tさん、奥さま、ありがとうございました!!
 引き続きよろしくお願いします!!

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 そういえばデメリットと書かず留意点という表現を使った資料を最近目にしました。
 メリットとデメリットではなく、メリットと留意点。
 言葉の妙ですね。

 12(金)個別相談1件お受けします。


障害年金・遺族年金、確定拠出年金 / 2019年1月検定向けFP3級資格取得講座<第4回目>


 9(火)、京都リビング新聞カルチャー倶楽部主催 2019年1月検定向け「FP3級資格取得講座」第4回目の講師を務めました。

 今回で14シーズン目(計22回目)、火曜13時~15時の115分(休憩5分)の講座で、12月下旬まで14週連続(約3ヶ月)の長丁場です。

 <第4回目の項目>
 ライフプランニングと資金計画④
 ・障害年金
 ・遺族年金
 ・企業年金の種類
 ・確定拠出年金の企業型と個人型(iDeCo)
 リスク管理①
 ・保険制度と保険料の基礎知識


 公的年金の保障である障害年金と遺族年金は、その存在をあまり知られていません。
 病気や事故で障害者になってしまったときが対象の障害年金。亡くなってしまったときに遺された家族の生活を支える遺族年金。将来受け取る年金(老齢年金)とこれらを合わせた仕組みが「保障としての公的年金」です。
 実際の相談事例もお伝えしていますので、公的年金の理解を深めていただけていると毎回感じます。


 公的年金の上乗せである企業年金。年金という名称がついていますが、正しくは退職金です。
 確定拠出年金(DC)を理解するうえで知っておきたいのは確定給付年金(DB)。企業型DC・iDeCo(個人型)の細かな部分を把握する前に、大前提を知っておくことこそが理解への近道です。

 確定拠出年金については、企業型・iDeCoそれぞれで何時間もの講義が必要となってしまうボリュームがあります。iDeCoは2017年1月から大きく変わりましたが、3級ではシンプルに概要のポイントを押さえます。


 今回の受講者さんは特にiDeCoには興味をお持ちだったようで、「大変わかりやすく勉強になりました」「今日もとてもわかりやすかったです」と嬉しい感想をくださいました。ありがたいことです。

 <過去参照記事> 京都リビング新聞2017/1/28号特集「2017年、年金改正のポイントをチェック」に掲載!
 <参照コラム> 確定拠出年金のことをファイナンシャルプランナーに相談する<1>企業型の商品選びについて

 皆さま、次回もよろしくお願いします!

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 今シーズンは道路(蛸薬師通)側の教室割り当てが多く、良い感じです。

 窓のない部屋だと閉鎖的なので広がりというか開放感というか、天気もわかりますし、お昼の講座ですから明るいですし、窓のある教室が続いていて良いです。
 (こればっかりは他の講座との兼ね合いがありますので、当日行ってみないとわからないですし、リビングの担当さんも調整が大変だと思います)